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  [1231] Re(11):有権者のクオリティー
  
        
  
> ぼくに儒教を始めとする宗教の世界を説くのは時間の無駄である、というご指摘は正鵠を得ています。

もう少し簡便な表現方法の方がよろしいのではないですか。
もちろん個人の自由でありますが。

> そもそも「日本は儒教文化の国である」という命題自体が初耳なのです(「日本文化」、あるいは宗教を絡めて語るなら「神道と仏教のチャンポン」じゃないんですか?)。

世界的に見れば儒教が思想(哲学)なのか宗教なのか、現在もその結論が出ていない部分がありますが、我が国において歴史的に儒教を宗教と見る向きは少ないです。
むしろ思想・哲学の分野で語られる場合が圧倒的に多いです。
もちろんかなり大雑把な表現ではありますが。

また現在の日本人の礼儀作法等々にも儒教的精神が今も色濃く反映されております。山口さんが森田批判で上げられたモラル・道徳等についてもこれらの例に当てはまる部分が多いです。

それを称して「日本は儒教文化の国である」と述べているわけです。
「日本は儒教の国である」と述べたつもりはありません。
その辺が誤解して欲しくないところなのですが。

> いわゆる儒教的観念が一定年齢以上の世代に比較的通じやすいものであることは理解していましたが、素朴な疑問として、日本人の「ほぼ全員」が儒教ワールドを信じているものなんですかね?

以上の事柄をそれなりにご理解いただければ、
自ずと解答が見えるものと思いますが。
 
  
  
  
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  [1230] 日本が儒教の国(!!??)
  
        
  
議論の要旨
1.日本は儒教の国というのは間違い。
2.「日本には日本のやり方がある」→「進取の気性がない」のか?

>ぼくは民主主義がワークしない二大原因の一つが上に立つ者の錬度の低さだと指摘しました。それに対して管理人さんは、そのことには直接お答えにならずに「人の問題を問う前に日本は儒教文化の国家である」とおっしゃった。儒教文化ではファジーに過ぎるので、ぼくはこのコンテクストに最もフィットする年功序列をピックアップし(べつに儒教的イシューなら何でも良かったのです)、儒教的な礼儀を求めるのなら相応したパフォーマンスが求められるといい、さらに一歩踏み込んで「選択の時期」が近いのではないですか?と申し上げたわけです。
>

 山口様。
「日本は儒教の国」ということについて、「反論すべきかすべきでないか」を三日以上考えましたが、「何も知らぬ人に間違った知識を与える危険性のあるものを放置するわけにはいかぬ」ということで、いくつかのサジェスチョンをしておきます。
 ここで、儒教として考えるものは、江戸時代から維新にかけての官学は、儒学の一つ「朱子学」というものです。
 「朱子学」とほとんど反対の性格を持つ物として、「陽明学」があります。
(「陽明学」は、今の米国でも十分に通用するものがあり、米国人に好まれると思いますが)。しかし、陽明学は政府公認ではなかった。そこで、朱子学にしぼります。
 朱子学が官学として政治に適用された国は、中国にせよ朝鮮にせよ、
1.「硬直化した身分制度・封建制度」
2.「中国(中原区域の漢民族国家)のみえらい。あとは全て野蛮人」
という思想状態になりました。
 ところが、日本は革命といって差し支えない「明治維新」をなしとげた。
 これは、儒教とくに朱子学から言って、「大犯罪」といえるのです。
 したがって、儒教の国というのは、日本を説明したことにならない。
 儒教の国が、「全共闘」でもって、当局に立ち向かうはずもございません。

 日本については、井沢元彦「逆説の日本史」1〜9(以下発刊予定、小学館)のほうが、もっと日本のことを説明できております。
 Amazonで購入しても、損はないと考えます。
 
 あと、個人的に山口様へ
 最近2chを見ておりますと、
「このまま、市民団体みたいな団塊の世代に任せてしまえば日本は滅びる。この世代を排除して、もっと若い世代が社会を動かさないと日本は死ぬ」という論が、ちょくちょく見うけられます。状態は深刻ではないかと思います。
 で、「日本には日本のやり方がある」という論があるのですが、そのやり方を問うと、答えに窮する人のなんと多いことか。
 私は「アメリカのような<進取の気性>」がない限り、「日本のやり方」など見つかるはずがありません。
 そのためには、アメリカ・ヨーロッパを大いに参考にし吸収し実践し、問題あらば是正して、その中で「日本人・日本人の多くにある共通固有の精神」を考察して初めて「日本のやり方」を見つけられるのです。
 今の「日本には日本のやり方がある」というのは、
「日本名物の談合」「家族企業への見かえり」「やくざ」くらいしかありません。

 あと、こういうHPを見つけました。
 投資についての話もあるようですし、見てみてはいかがですか?
 「ファンドの理論価格」云々とかあるようですよ。
 
  
  
  
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  [1229] Re(11):有権者のクオリティー
  
        
  
> ぼくはこのコンテクストに最もフィットする年功序列をピックアップし(べつに儒教的イシューなら何でも良かったのです)

それはあなたの理解度の問題をいみじくもご披露されたということです
 
  
  
  
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  [1228] Re(11):有権者のクオリティー
  
        
  
>> 人の問題を問う前に、日本は儒教文化の国家であるということです。といっても日本人であれば誰でも承知していることであります。例え若さに任せてそれを無視していようが、臨終の間際には思い出すものであります。

> スジを曲げたという自覚はみじんもありません。が、つたない経験上、ロジックを超越した礼儀作法の話題、あるいは「君も年をとればわかる」「臨終の間際には思い出す」等々の終末的フレーズが出てきたら、残念ながら議論はフェードアウト(先送り)が必至です。

まさに一般論について述べていることなのに、自らのことを指摘されたと受け取られたわけですか。
私が山口さん個人のことをどうこういうわけがない。
まさに安っぽく受け取られていたということか。
 
  
  
  
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  [1227] Re(10):有権者のクオリティー
  
        
  
>追加しておきます。
>あなたに儒教を説くのは間違いでした。
>どうして年功序列のお話になるのか理解不能です。
>また私には民主主義と儒教を対比させるつもりなどさらさらないのです。


ぼくは民主主義がワークしない二大原因の一つが上に立つ者の錬度の低さだと指摘しました。それに対して管理人さんは、そのことには直接お答えにならずに「人の問題を問う前に日本は儒教文化の国家である」とおっしゃった。儒教文化ではファジーに過ぎるので、ぼくはこのコンテクストに最もフィットする年功序列をピックアップし(べつに儒教的イシューなら何でも良かったのです)、儒教的な礼儀を求めるのなら相応したパフォーマンスが求められるといい、さらに一歩踏み込んで「選択の時期」が近いのではないですか?と申し上げたわけです。


スジを曲げたという自覚はみじんもありません。が、つたない経験上、ロジックを超越した礼儀作法の話題、あるいは「君も年をとればわかる」「臨終の間際には思い出す」等々の終末的フレーズが出てきたら、残念ながら議論はフェードアウト(先送り)が必至です。


ぼくに儒教を始めとする宗教の世界を説くのは時間の無駄である、というご指摘は正鵠を得ています。そもそも「日本は儒教文化の国である」という命題自体が初耳なのです(「日本文化」、あるいは宗教を絡めて語るなら「神道と仏教のチャンポン」じゃないんですか?)。いわゆる儒教的観念が一定年齢以上の世代に比較的通じやすいものであることは理解していましたが、素朴な疑問として、日本人の「ほぼ全員」が儒教ワールドを信じているものなんですかね?


そんな筈はなかろう・・・という方に一票入れておきます。儒教の世界を本当に日本人全員が心の奥底で信じていたら、対外的には、朝鮮半島があれほどピーピー騒ぐ筈がない。国内的には、いつぞや指摘した「シルバーシート」なる代物があのオーダーで存在する筈がなく、ひいてはあれほど失敗を重ねてなお引責辞任するトップ層があれほど少ない筈もない。


>>欧米との比較から、日本には致命的な欠陥が2つあると思います。
>>
>>1つめは、再三述べてきたように、上に立つヒトの問題。(略)「血で勝ち取った権利なんだから大いに主張し給え、そして戦い給え」と教育されて、イザ主張される側に回ったら一体どーするんですか?国会や株主総会に如実に現われていると思いますが、生きるすべがない。
>
>人の問題を問う前に、日本は儒教文化の国家であるということです。といっても日本人であれば誰でも承知していることであります。例え若さに任せてそれを無視していようが、臨終の間際には思い出すものであります。
 
  
  
  
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  [1226] Re(9):有権者のクオリティー
  
        
  
追加しておきます。
あなたに儒教を説くのは間違いでした。
どうして年功序列のお話になるのか理解不能です。
また私には民主主義と儒教を対比させるつもりなどさらさらないのです。
 
  
  
  
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  [1225] Re(9):有権者のクオリティー
  
        
  
山口さん、こんばんわ。
レスを拝見させていただきましたが、ほとんど虚無感に近い気持ちになりました。
どうも私の言いたかったことが理解されていないようです。
語句等々の勝手な解釈等にも違和感を感じております。

私の方のレスはいずれ機会を見てやらせていただきます。
とりあえず、ご報告まで。

--
管理人・石野清三
 
  
  
  
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  [1224] Re(8):有権者のクオリティー
  
        
  
>山口さん、どうもありがとうございます。
>お疲れになられているところ、まことに恐縮であります。


すみません。さすがですね。・・・というか、先日はだいぶ肩に力が入っておりました。


>今のところかなり米国式システムにだいぶ水をあけられいるのは事実でありますが。しかしビジネスの世界は水物でもあります。良いときもあれば悪いときもあります(栄枯盛衰)。しかし忘れてならないことは、今の山口さんはその真っ只中の渦中に居られるという事であります。そして現在の日本的なシステムはいつまでも現在の衣に満足しているわけでもありません。誰であろうとも生きていく限りはそれなりに学習し、それなりに進化していくものであります。また日を区切ってある日突然に米国式システムに変換するということなども決して現実的な選択とは思えません。また日本国内においてもすでに外資系企業以外にもそのようなシステムを導入している一流企業が幾つか存在しております。どちらにしてもいずれ最適と思われるものに淘汰されていくはずでしょう。


絶好調の真っ只中ではなくバブル崩壊の真っ只中ですよ(死)。
アメリカ式とおっしゃいますが、10ン年前に学んだ日本式がインストールされて今日の姿があるのです。日本企業にもピンからキリまで様々な動きがあることは承知しています。心のもち方はどうあれ前向きな動きですから、会社はまだいいのです。

そこで生き残れた人はオッケーですが、淘汰されてしまう人もおり、経済危機は必ずといっていいほど政治危機に飛び火します。90年代の途上国通貨危機は全てこのパターンでした。

だから、淘汰された人たちが集う政治のほうはどうなのですか?ということになる。もしも「さすがに、食えなくなれば変わるんだろう」という部分にトリガーを求めるしかないとすれば、その後の展開は推して知るべしだと思うのですが。


>人の問題を問う前に、日本は儒教文化の国家であるということです。これなどはアングロサクソン系には到底理解不能な思想なのでしょう。日本的な行動パターンの理解を深めるためには日本式の手続きいわばプロシージャについて理解を深めておく必要もあるのかもしれない。といっても日本人であれば誰でも承知していることであります。例え若さに任せてそれを無視していようが、臨終の間際には思い出すものであります。


思うに「花よりダンゴ」ですから、これがホンネの部分なんだろうと思います。

問題になるのは「日本的な行動パターン」や「日本式プロシージャ」と、若い頃に唱えておられた(未だに唱えておられる)「血であがなった民主主義」が両立するのか?という部分。

いささか乱暴な言い方をすれば、本当に民主主義を望むなら、単に年を食ってる程度のことを理由に自分をエライなどと思ってはいけないのです(下の目線からいえば、それも「レッテル張り(byサヨク・テンプレート)ですよ」)。一方、儒教的な年功序列システムを大事にしたいなら、民主主義だの法治国家だの権利だのと、西洋合理主義的なことをワーワー騒ぐべきでないのです。

どちらかで一貫して筋が通っていればヨシ。そうでないとすれば・・・若い頃はベビースモーカーだったのに、老いを感じて健康が気になりタバコをやめて、自分の子供に禁煙を説くオッサンと同程度。ご都合主義に過ぎると思うのですが。だからビジョンを欠き、決断力なく、決してアホとは思いませんが、世代的には総じて実に遺憾な結果に終わらんとしている(功罪3:7)と言っているのです。

先人たちが盲目的に年寄りをヨイショしてたとは思わない。判断力・経験・知恵などが皆を有利な方向に導くと思えばこそでしょう。たしかに、江戸・明治・大正・昭和初期あたりに比べると、一箇所に定住する人は減り、高齢者に希少価値がなく、若者は少なく、子供はもっと少なく、時代の流れは早い。大変なハンデを背負っておられるとは思います。しかも上に述べた淘汰の最前線におられる方が多い筈なので。

この勢いだと民主主義のみならず儒教文化までもすり潰しかねないのではないか?・・・と。オフェンスでは儒教文化、ディフェンスでは民主主義・・・みたいなダブルスタンダードだけは勘弁して欲しいです。


>悪法もまた法なり。政治の世界は魑魅魍魎です。悪法と承知していてもそれを改正する手続きは一朝一夕には行かないもの。そこで短気を起こしていては代えられるものも駄目になってしまいます。


「悪法と承知していてもそれを改正する手続きは一朝一夕には行かないもの」・・・これは法治国家や民主主義が身につかなかったか、そのシステムがお国に馴染まないかのいずれかだと白状しているようなものです。

ぼくは「変えることなどできっこない」と思っているのです。現役時代にできなかったことが、リタイアしてからできる筈がありませんから。こういうダブルスタンダードで現状維持を続けたあげく、これまでと同様に「余儀なくされた唯一の選択肢を自ら選ぶことを強いられる(財政の破綻とかイラク戦への協力とか)」のです。

民主主義でいくなら潔く淘汰されて後進に道を譲り今後も観客席でヤジを飛ばす、儒教文化でいくなら当事者意識を持ちもっとシャキっとする。そろそろ、どちからが主でどちらかが従か、考えても良いのではないか?と思うのですが。


>心なしか私から見える山口さんはどこか旧陸軍の理想に燃えた若年将校たちの姿にダブって見えてしまいます。なぜだろう?


そういう年齢になられたということですよ。
 
  
  
  
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  [1223] Re(1):イカンザキ戦争回避作戦
  
        
  
やまざきさん、はじめまして、
管理人の石野です。

公明党が先の「冬柴発言」と「平和を希求する」党の基本方針との整合性をどうつけるのか、それなりの関心事項でしたが、その答えがこれなんでしょう。冬柴氏と神崎・浜四津氏あたりではその考え方に少し開きがあるとマスコミは伝えておりましたが.....どうでもよいことですが。
しかし、いかにもアリバイ的ポーズかなと思われます。その意味では先に政府がイラクへ派遣した茂木(副大臣)政府特使の発想と同様の位置付けになるのでしょう。

公明党のイラク問題に関する基本的な立場については以下の「主張」http://www.komei.or.jp/news/2003/03/07_01.htm にも詳しく述べられております。
(しかし読売あたりの論調とウリ二つですが.....)
いろいろ書いてありますが、基本的には「冬柴発言」と同等のものと読めます。最近の「古川・論文」http://furukawatoshiaki.tripod.co.jp/article/226.html によれば、池田名誉会長と小泉氏とは「きんたまの握り合う仲」とのことですので、どうもその筋からの指示も働き、その結果今回の行動になったものでしょう。
 
  
  
  
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  [1222] 創価学会・公明が戦争阻止のために今からでもできる事、やって欲しい事
  
        
  
(1)池田氏がかって平和をともに語った世界の知識人文化人と共に、ブッシュに宛てて「戦争をやめるように」との共同声明を出す;
(2)公明党は、今や米国の要人と親しく語り合える仲であるとのことなので、戦争を止めるようブッシュ、パウエルなどの要人を説得してまわる。
 
  
  
  
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  [1221] イカンザキ戦争回避作戦
  
        
  
神崎代表、国連事務総長に要請2003/03/07
ニューヨークの国連本部で約20分間、アナン国連事務総長と会談し、
イラク問題の平和的解決についてさらなる努力を要請した。
http://www.komei.or.jp/news/2003/03/07_02.htm

公明党の要請書【下記】を手渡し、
「イラク問題の平和的解決には国際協調と国連を軸にした努力が大事だ。
大量破壊兵器の廃棄を求めた国連決議をイラクに誠実に履行させるため、
アナン事務総長がイラクを訪問して説得することも含め、
あらゆる手段を尽くしてほしい」
と求め、アナン事務総長のリーダーシップに期待を寄せた。

これは公明独自の{究極の戦争回避作戦}となる。

アナン事務総長にイラクを訪問させ、
空爆を阻止すると言う事だ。

国連事務総長を爆撃させるわけにはいかんだろう。
さすがのアメリカも手はだせまい。のか・・・?
 
  
  
  
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  [1220] Re(2):送信テスト
  
        
  
これは管理人による、「送信テスト」です。
 
  
  
  
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  [1219] Re(7):有権者のクオリティー
  
        
  
山口さん、どうもありがとうございます。
お疲れになられているところ、まことに恐縮であります。

>全ての分野か→イエス。国外に出てわかったことの一つか→イエス。
>
>日本も欧米も、究極的なリーダーが民主主義的プロセスで選ばれるのは同じです。首相・大統領・議員(選挙)、企業役員(株主総会)など。そこで選ばれたリーダーたちは自分に与えられたミッションを遂行すべく、(必要に応じて)非民主主義的プロセスで人材を登用し、自分の権限の一部を委譲し、その『人事』(ここは間違えて欲しくないのですが人事・・・ですよ)に責任を持ちます。日本でばっこしている抽象的・民主主義的観念としての責任論とは違うのです。
>
>それぞれの究極トップから権限を委譲されて人事権をコントロールされるツリーがエリート層。全体に占めるヘッドカウントで1〜2割程度、しかし政策の成否なり会社のポリシー・利益なりの大半(7〜8割くらい)が決まります。
>
>エリートは、それぞれの階層で普通の人に比べて遥かに大きい権限と責任を負います。大きく失敗したら原因が究明されて本当にクビになる(but遺憾ながら米国にもしぶとい輩がいるようで・・・)。だから平時の処遇は格段に良く、周辺にはスタッフ・秘書などがつき、判断を誤らないようひいてはジョブセキュリティーが高まるよう仕組まれている。そうでないとクビがいくつあっても足りませんから。

現実の世界ではないですが、映画・TVドラマの類でトレーニングさせていただいてますので、おっしゃるところの世界はある程度承知しております。これはシステム・世界観の違いであり、どちらのシステムが「より優秀」なのか、いずれ歴史が明らかにしてくれると思います。

今のところかなり米国式システムにだいぶ水をあけられいるのは事実でありますが。しかしビジネスの世界は水物でもあります。良いときもあれば悪いときもあります(栄枯盛衰)。しかし忘れてならないことは、今の山口さんはその真っ只中の渦中に居られるという事であります。そして現在の日本的なシステムはいつまでも現在の衣に満足しているわけでもありません。誰であろうとも生きていく限りはそれなりに学習し、それなりに進化していくものであります。また日を区切ってある日突然に米国式システムに変換するということなども決して現実的な選択とは思えません。また日本国内においてもすでに外資系企業以外にもそのようなシステムを導入している一流企業が幾つか存在しております。どちらにしてもいずれ最適と思われるものに淘汰されていくはずでしょう。

山口さん流のエリートの存在はおそらくは時間の問題であろうと思います。戦前の恐慌前夜にも例えられる現在の経済情勢はそれほどまでに経済界を逼迫させております。政治の世界に頼れるものがないと承知した現在の日本経済界はすでに劇的な変化を迫られております。これは好みの問題などすでに超越しております。いわば手負いの獅子状態なのでしょうね。

>欧米との比較から、日本には致命的な欠陥が2つあると思います。
>
>1つめは、再三述べてきたように、上に立つヒトの問題。軍の学校じゃないですが、「諸君は特別で卒業後は多くの者の上に立つんだから・・・」とか、「イザというときは理不尽を呑み込んで率先して死地に赴け・・・」、みたいな教育も必要なのです。「血で勝ち取った権利なんだから大いに主張し給え、そして戦い給え」と教育されて、イザ主張される側に回ったら一体どーするんですか?国会や株主総会に如実に現われていると思いますが、生きるすべがない。
>たとえばこのBBSで人気の森田実さんのコラムなどを見ると、道徳論・理想論のオンパレードのように感じられ、改めて「ああ、この国はモラルで治まってきたんだな・・・」と思うのです。そういう仕込みは語学が身につく年齢でやらないと。還暦が見えてきたりそれをオーバーした人に諭しても全然間に合わない。文字通り「還暦」ですから。

人の問題を問う前に、日本は儒教文化の国家であるということです。これなどはアングロサクソン系には到底理解不能な思想なのでしょう。日本的な行動パターンの理解を深めるためには日本式の手続きいわばプロシージャについて理解を深めておく必要もあるのかもしれない。といっても日本人であれば誰でも承知していることであります。例え若さに任せてそれを無視していようが、臨終の間際には思い出すものであります。

森田さんについて独自の見解を述べられているようですが、これなどはまさしく米国式価値観至上主義の論評ではないかと思います。日本人である限りは誰もが心の奥底に備えている考え方・思想なのであります。もちろん例外的な人たちもおられますが。

しかし、山口さん的な考え方もあってよいと思います。企業の世界において経営者がそれがベターであると判断されるのならそうした方が良いと思います。人がいつくいつかないは別の次元のお話であります。(私には無縁の世界であります。)

>>「日本にエリート層は本当に存在するか?」どうかは各々の所有する価値観でどうとでも取れることなので私などはどちらでも良いことだと思います。(山口さんが感じている危機感に決してちゃちを入れているのではありません。)ただし、ここにもお国同士で越すに越されぬ田原坂。それぞれのスタンダードというものがありますので、要はその解釈の尺度でそれなりにその危機感も緩和されるのではないかと個人的には感じております。
>
>
>で、2つめの問題は他ならぬスタンダード/システム。要は法律がおかしい。このBBSから具体例をあげます。「日本は法治国家だから・・・」と胸を張りのたまう一方、国会議員−秘書の関係からして、リンク先のような「これでは怖くて秘書も雇えませぬ・・・」という現状がある。
>http://notec.s6.xrea.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=447;id=seiji
>
>言っておきますが、こんな馬鹿げたこと、ぼくの勤務先ですら起きませんから(いかに問題があれど、ここまで酷いと会社なら潰れてしまう)。ステレオタイプ的なイマジネーションをいえば、みんな権利の主張に熱心で、その急進勢力が割とアンタッチャブルで、上に立つ人たちも「まあ、いっか」と投げ続けたか、問題を過小評価し続けた。その積み重ねではないのでしょうか。

悪法もまた法なり。政治の世界は魑魅魍魎です。悪法と承知していてもそれを改正する手続きは一朝一夕には行かないもの。そこで短気を起こしていては代えられるものも駄目になってしまいます。例え愛想が尽きていたにしても我慢に我慢を重ねて粘り強く対処していかねば世も末であります。そこが経済界と政界の大きな違いであります。新興アングロ国はその辺がうらやましいところであります。なぜならそれほど大きなしがらみが無いからであります。

>民主主義の選良たる国会議員の目線で、秘書すら雇えぬとその人事権を諦観する。その事実を以って一事が万事、選ぶほうも選ばれるほうも一体なにができるんですか?という状況。そのスタンダードを誇れる(あるいは全く疑問に感じない)とすれば、これはまさしく価値観の相違です。

(上の内容と同じであります。)

>>>どうせマネるなら、この2つをセットで導入してともに高める努力をしないと・・・。社会がスケールアップしない。そこが師匠たちとの決定的な相違点だと思います。
>>
>>日本式にアレンジした方がなにかとうまく行くようにも感じますが。
>>(すでにアレンジしているのかもしれませんが。)
>
>
>イノベーティブであれば、日本なら北朝鮮や旧ソ連の体制を持ち込んでも成功すると思っているのです。しかし現実は正反対でしょう。アレンジすることとイノベーティブであることは違うから。ともかくアレンジは失敗。そして結果はすでに出ていると思うのですが。この期に及んで一体どんな結果を待つのですか?

まさに短気は損気であります。

>>なるほど、そういう見方もあるのだなと再認識しました。
>>そうですか。国内のエリートと目される人たちは死んだ振りをしているのですか。
>
>
>正直いって管理人さんに感心されたことに驚いています。このBBSの著名人で具体例をあげましょうか。
>
>http://notec.s6.xrea.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=1179;id=seiji
>http://notec.s6.xrea.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=1168;id=seiji
>
>全員が全員というわけではないと思いますが、充電中の人は充電中の人なりに、現役は現役なりに、ということで。

エリートなどとは価値観の共有できないところに存在しません。

>>私も元・ザ・ジャパニーズ・サヨクですので上記のお言葉はそれなりにこたえております。私なども確かに「テキトーに敵を見繕いお茶を濁すビヘイビア」等々はお得意の技であります。きっと山口さんには嫌われていることなのでしょうね。
>>
>>ところで「大学闘争(?)みたいな熱いケンカをしたいのに、肝心の「戦う相手」がいない。」の部分の主語が省略されておりますが、これは「山口さんが」というふうに捉えておいて良いのでしょうか。

>主語は「日本に住む言論の自由豊かな民主主義の闘士たち」。ぼくは外国で暮らしているし、平日の昼間め一杯戦っているし、電波少年的な勝負はやらない主義なので。

これは一種の逆差別と偏見がありそうなのかな。

>表に出づらい一部の人々のホンネを軽く代弁することで、一面の事実を知っていただきたかっただけです。理念や理想も大事ですが、旧日本軍もそれに入れ込みすぎて失敗したようなもんでしょう。空回りの末路は悲惨だと思いますので。

心なしか私から見える山口さんはどこか旧陸軍の理想に燃えた若年将校たちの姿にダブって見えてしまいます。なぜだろう?
 
  
  
  
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  [1218] Re(6):有権者のクオリティー
  
        
  
>「欧米的なエリート層(理由のいかんを問わず結果責任を負うリーダー層)」とありますが、この方々はそれぞれのお国のどの分野の方々を指してのものでしょうか。政・官・業の全ての分野に認められる方々でありましょうか。そしてそれぞれの分野でお互いを対比させての結果、上記の結論に至ったということでしょうか。言われていることがあまりに総論過ぎていちいち文章を書くのもおっくうになるくらいの量と幅がありますが。


全ての分野か→イエス。国外に出てわかったことの一つか→イエス。

日本も欧米も、究極的なリーダーが民主主義的プロセスで選ばれるのは同じです。首相・大統領・議員(選挙)、企業役員(株主総会)など。そこで選ばれたリーダーたちは自分に与えられたミッションを遂行すべく、(必要に応じて)非民主主義的プロセスで人材を登用し、自分の権限の一部を委譲し、その『人事』(ここは間違えて欲しくないのですが人事・・・ですよ)に責任を持ちます。日本でばっこしている抽象的・民主主義的観念としての責任論とは違うのです。

それぞれの究極トップから権限を委譲されて人事権をコントロールされるツリーがエリート層。全体に占めるヘッドカウントで1〜2割程度、しかし政策の成否なり会社のポリシー・利益なりの大半(7〜8割くらい)が決まります。

エリートは、それぞれの階層で普通の人に比べて遥かに大きい権限と責任を負います。大きく失敗したら原因が究明されて本当にクビになる(but遺憾ながら米国にもしぶとい輩がいるようで・・・)。だから平時の処遇は格段に良く、周辺にはスタッフ・秘書などがつき、判断を誤らないようひいてはジョブセキュリティーが高まるよう仕組まれている。そうでないとクビがいくつあっても足りませんから。


欧米との比較から、日本には致命的な欠陥が2つあると思います。

1つめは、再三述べてきたように、上に立つヒトの問題。軍の学校じゃないですが、「諸君は特別で卒業後は多くの者の上に立つんだから・・・」とか、「イザというときは理不尽を呑み込んで率先して死地に赴け・・・」、みたいな教育も必要なのです。「血で勝ち取った権利なんだから大いに主張し給え、そして戦い給え」と教育されて、イザ主張される側に回ったら一体どーするんですか?国会や株主総会に如実に現われていると思いますが、生きるすべがない。
たとえばこのBBSで人気の森田実さんのコラムなどを見ると、道徳論・理想論のオンパレードのように感じられ、改めて「ああ、この国はモラルで治まってきたんだな・・・」と思うのです。そういう仕込みは語学が身につく年齢でやらないと。還暦が見えてきたりそれをオーバーした人に諭しても全然間に合わない。文字通り「還暦」ですから。


>「日本にエリート層は本当に存在するか?」どうかは各々の所有する価値観でどうとでも取れることなので私などはどちらでも良いことだと思います。(山口さんが感じている危機感に決してちゃちを入れているのではありません。)ただし、ここにもお国同士で越すに越されぬ田原坂。それぞれのスタンダードというものがありますので、要はその解釈の尺度でそれなりにその危機感も緩和されるのではないかと個人的には感じております。


で、2つめの問題は他ならぬスタンダード/システム。要は法律がおかしい。このBBSから具体例をあげます。「日本は法治国家だから・・・」と胸を張りのたまう一方、国会議員−秘書の関係からして、リンク先のような「これでは怖くて秘書も雇えませぬ・・・」という現状がある。
http://notec.s6.xrea.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=447;id=seiji

言っておきますが、こんな馬鹿げたこと、ぼくの勤務先ですら起きませんから(いかに問題があれど、ここまで酷いと会社なら潰れてしまう)。ステレオタイプ的なイマジネーションをいえば、みんな権利の主張に熱心で、その急進勢力が割とアンタッチャブルで、上に立つ人たちも「まあ、いっか」と投げ続けたか、問題を過小評価し続けた。その積み重ねではないのでしょうか。

民主主義の選良たる国会議員の目線で、秘書すら雇えぬとその人事権を諦観する。その事実を以って一事が万事、選ぶほうも選ばれるほうも一体なにができるんですか?という状況。そのスタンダードを誇れる(あるいは全く疑問に感じない)とすれば、これはまさしく価値観の相違です。


>>どうせマネるなら、この2つをセットで導入してともに高める努力をしないと・・・。社会がスケールアップしない。そこが師匠たちとの決定的な相違点だと思います。
>
>日本式にアレンジした方がなにかとうまく行くようにも感じますが。
>(すでにアレンジしているのかもしれませんが。)


イノベーティブであれば、日本なら北朝鮮や旧ソ連の体制を持ち込んでも成功すると思っているのです。しかし現実は正反対でしょう。アレンジすることとイノベーティブであることは違うから。ともかくアレンジは失敗。そして結果はすでに出ていると思うのですが。この期に及んで一体どんな結果を待つのですか?


>なるほど、そういう見方もあるのだなと再認識しました。
>そうですか。国内のエリートと目される人たちは死んだ振りをしているのですか。


正直いって管理人さんに感心されたことに驚いています。このBBSの著名人で具体例をあげましょうか。

http://notec.s6.xrea.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=1179;id=seiji
http://notec.s6.xrea.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=1168;id=seiji

全員が全員というわけではないと思いますが、充電中の人は充電中の人なりに、現役は現役なりに、ということで。


>私も元・ザ・ジャパニーズ・サヨクですので上記のお言葉はそれなりにこたえております。私なども確かに「テキトーに敵を見繕いお茶を濁すビヘイビア」等々はお得意の技であります。きっと山口さんには嫌われていることなのでしょうね。
>
>ところで「大学闘争(?)みたいな熱いケンカをしたいのに、肝心の「戦う相手」がいない。」の部分の主語が省略されておりますが、これは「山口さんが」というふうに捉えておいて良いのでしょうか。


主語は「日本に住む言論の自由豊かな民主主義の闘士たち」。ぼくは外国で暮らしているし、平日の昼間め一杯戦っているし、電波少年的な勝負はやらない主義なので。

表に出づらい一部の人々のホンネを軽く代弁することで、一面の事実を知っていただきたかっただけです。理念や理想も大事ですが、旧日本軍もそれに入れ込みすぎて失敗したようなもんでしょう。空回りの末路は悲惨だと思いますので。
 
  
  
  
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  [1217] Re(6):有権者のクオリティー
  
        
  
>最近のマスコミにおかしな風潮を感じるのです。
>石原慎太郎待望論みたいなものを感じるのですが、小泉の失敗に懲りないのでしょうか。
>小泉の右翼化政策からすると、次は反動で、リベラル系の総理で揺り戻しの調整局面のはずなのですが、マスコミは、石原待望論を振りまいています。
>こんなことで、マスコミは、第三の権力者といえるのでしょうか。

問題は、現在の日本の現状をどのように分析するのかと言うことでしょう。

全世界的、とも言うべき反戦運動の嵐が吹き荒れる中、イギリス・そしてアメリカでさえ数万、数十万単位でのデモが行われる中で、日本では数百から数千という他国と比較にもならぬ数のデモしか行われない現状があります。
勿論、デモの数が重要なのではなく、その質こそが問われるべきものなのですが、それにしても日本が世界の中である種異質であることは紛れも無い事実だと思います。

では、日本国民はイラク問題に於いてアメリカやイギリス、そしてそれを支持する日本政府を支持するのか?、と言えば世論調査の結果を見る限りそうではありません。

各種選挙の低投票率により、特定の組織票がこの国の政策を左右することを考えるとき、一体日本人は何を考えているのだろうかと言う素朴な疑問が生まれます。

そして、この国の現状を変えるためには、この素朴な疑問の解を導き、多くの人々がこの国の現状に疑問を抱くように、問題提起をし続けなければならないのであろうと考えます。
 
  
  
  
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  [1216] Re(5):有権者のクオリティー
  
        
  
管理人です。
横レスになり恐縮ですが、一言書きます。
時間の関係で全部でなくて恐縮です。

>「日本だから」永遠の課題になってしまうのです。

>旧帝大卒のエリート支配がうまくいっていた時期は良かったのですが、周知の通り、その後はヒトが続かなかった。だから大衆のニーズを読み間違うのです。いまの日本で一番問題なのは欧米的なエリート層(理由のいかんを問わず結果責任を負うリーダー層)が存在しないこと。これがぼくの現状判断です。

「日本には旧帝大卒的なエリート層が現在存在していないために、大衆のニーズを読み間違えてしまう。」
これは山口さん流の現情分析による解説でありますが、あまりにも簡潔過ぎる内容でその影で省略されたものが全て見えてこないため多くを語ることはできません。この言葉を聞いた方々は果たして簡単にこの山口論に同意を与えるものでしょうか。

「欧米的なエリート層(理由のいかんを問わず結果責任を負うリーダー層)」とありますが、この方々はそれぞれのお国のどの分野の方々を指してのものでしょうか。政・官・業の全ての分野に認められる方々でありましょうか。そしてそれぞれの分野でお互いを対比させての結果、上記の結論に至ったということでしょうか。言われていることがあまりに総論過ぎていちいち文章を書くのもおっくうになるくらいの量と幅がありますが。

>sanyonさんとぼくの違いは、「日本にエリート層は本当に存在するか?」という現実感覚の一点にある。いわゆる問題発言の「ベビーブーマー世代アホ論」では、資質などを云々して差別を意図したつもりは全くありません。庶民の大量生産しかできなかった教育制度など、様々なヒズミが出たんだろうと思います。

「日本にエリート層は本当に存在するか?」どうかは各々の所有する価値観でどうとでも取れることなので私などはどちらでも良いことだと思います。(山口さんが感じている危機感に決してちゃちを入れているのではありません。)ただし、ここにもお国同士で越すに越されぬ田原坂。それぞれのスタンダードというものがありますので、要はその解釈の尺度でそれなりにその危機感も緩和されるのではないかと個人的には感じております。

それといわゆる問題発言の「ベビーブーマー世代アホ論」ですが、それを言っているうちは残念ながら言われている方の折角の発言の意図が曲解されてしまいます。まことに残念なことであります。

>欧米社会ではエリートの支配と民主主義の抵抗が「車の両輪」のように機能しているのです。日本は戦争に負けて後者だけが強制注入された。それが自己増殖・ゾンビ化し、不必要なほどの大馬力を持て余して今日に至っている。あの社会党が滅亡してもなお、そのオーバーキャパシティーは解消されていません。

どこかのお国の党派の関係によく似ておりますね。確かにそのどこかのお国のどこぞの党派的な視点で相手国側を眺めると「それが自己増殖・ゾンビ化し、不必要なほどの大馬力を持て余している。」ように見えるのかもしれませんね。とすればその見る側においてのその苛立ち具合も想像に難くなく、おっしゃる事柄にも一定の理解はできます。が、決して共鳴する類(たぐい)のものではないと感じております。そういうものかという按配です。

蛇足ながら、社会党さんは名前を変えて現在も存在されておられます。勢力的にはご存知の通りかなり衰退されておられますが。「滅亡した。」という表現は誤解の元であり避けられた方が賢明かと思いますが。

>どうせマネるなら、この2つをセットで導入してともに高める努力をしないと・・・。社会がスケールアップしない。そこが師匠たちとの決定的な相違点だと思います。

日本式にアレンジした方がなにかとうまく行くようにも感じますが。
(すでにアレンジしているのかもしれませんが。)

>大衆オピニオンをフィードバックするのが民主主義の機能であるという意見は同意。つまり、民主主義は批判・論評の対象(エリート)の存在を以って初めて成立するというか、エリートを砥石として磨かれる。ところが、いまの日本には批判する相手もいなければ叩き台すら「存在しない」。なぜなら本来エリートとして表舞台に立つべき(だとぼくが思うような)人々が軒並みヤル気をなくし、死んだフリのモードに入っているからです。

「山口式民主主義論及び日本国内のエリート(と見られるかたがた)の現状について」というような表題がぴったりの内容かと思います。
なるほど、そういう見方もあるのだなと再認識しました。
そうですか。国内のエリートと目される人たちは死んだ振りをしているのですか。

>大学闘争(?)みたいな熱いケンカをしたいのに、肝心の「戦う相手」がいない。ぼくが蔑視する“ザ・ジャパニーズ・サヨク”は、このコンテクストで、彼らが揶揄するブッシュと同レベル。ゾンビ化した米軍が天下無敵であるのと同様、ゾンビ化した日本的民主主義も天下無敵なのです。テキトーに敵を見繕いお茶を濁すビヘイビアなどはソックリですよ。

私も元・ザ・ジャパニーズ・サヨクですので上記のお言葉はそれなりにこたえております。私なども確かに「テキトーに敵を見繕いお茶を濁すビヘイビア」等々はお得意の技であります。きっと山口さんには嫌われていることなのでしょうね。

ところで「大学闘争(?)みたいな熱いケンカをしたいのに、肝心の「戦う相手」がいない。」の部分の主語が省略されておりますが、これは「山口さんが」というふうに捉えておいて良いのでしょうか。
 
  
  
  
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  [1215] Re(5):有権者のクオリティー
  
        
  
最近のマスコミにおかしな風潮を感じるのです。
石原慎太郎待望論みたいなものを感じるのですが、小泉の失敗に懲りないのでしょうか。
小泉の右翼化政策からすると、次は反動で、リベラル系の総理で揺り戻しの調整局面のはずなのですが、マスコミは、石原待望論を振りまいています。
こんなことで、マスコミは、第三の権力者といえるのでしょうか。
 
  
  
  
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  [1214] Re(4):有権者のクオリティー
  
        
  
>>そこをクリアしないと「ああ・・・今日もやっぱり民度が低い・・・」という、あの無限ループのような「定番の嘆き」から抜けられないでしょう。
>
>永遠の課題ですね。
>エリート支配も、うまくいっているうちはいいんですが、特定のポジションに慣れすぎてしまうと国民や住民のニーズを読み間違えるようになる。その辺のフィードバックをうまくやるために議会制民主主義という制度が考案され、ある程度の有効性を認められたから続いているのだろうとは思いますが、


「日本だから」永遠の課題になってしまうのです。


旧帝大卒のエリート支配がうまくいっていた時期は良かったのですが、周知の通り、その後はヒトが続かなかった。だから大衆のニーズを読み間違うのです。いまの日本で一番問題なのは欧米的なエリート層(理由のいかんを問わず結果責任を負うリーダー層)が存在しないこと。これがぼくの現状判断です。


sanyonさんとぼくの違いは、「日本にエリート層は本当に存在するか?」という現実感覚の一点にある。いわゆる問題発言の「ベビーブーマー世代アホ論」では、資質などを云々して差別を意図したつもりは全くありません。庶民の大量生産しかできなかった教育制度など、様々なヒズミが出たんだろうと思います。


欧米社会ではエリートの支配と民主主義の抵抗が「車の両輪」のように機能しているのです。日本は戦争に負けて後者だけが強制注入された。それが自己増殖・ゾンビ化し、不必要なほどの大馬力を持て余して今日に至っている。あの社会党が滅亡してもなお、そのオーバーキャパシティーは解消されていません。

どうせマネるなら、この2つをセットで導入してともに高める努力をしないと・・・。社会がスケールアップしない。そこが師匠たちとの決定的な相違点だと思います。


大衆オピニオンをフィードバックするのが民主主義の機能であるという意見は同意。つまり、民主主義は批判・論評の対象(エリート)の存在を以って初めて成立するというか、エリートを砥石として磨かれる。ところが、いまの日本には批判する相手もいなければ叩き台すら「存在しない」。なぜなら本来エリートとして表舞台に立つべき(だとぼくが思うような)人々が軒並みヤル気をなくし、死んだフリのモードに入っているからです。


大学闘争(?)みたいな熱いケンカをしたいのに、肝心の「戦う相手」がいない。ぼくが蔑視する“ザ・ジャパニーズ・サヨク”は、このコンテクストで、彼らが揶揄するブッシュと同レベル。ゾンビ化した米軍が天下無敵であるのと同様、ゾンビ化した日本的民主主義も天下無敵なのです。テキトーに敵を見繕いお茶を濁すビヘイビアなどはソックリですよ。


日本からエリートが消えた理由は単純。日本であれ以上ソンな役回はなく、日々くだらない野次にさらされながら仕事に打ち込むインセンティブが存在しないから。「アホらし、やーめた」、と。心理面で完全にサイドラインに退き、寝てしまった。ヤル気はなくても能力は高いので、本人やその家族くらいは充分食べていけるでしょう。でも、困惑する人々(彼らがいうところの“被支配者”)は増えた。なぜなら昔も今も、組織なり集団がもたらすバリューの大半は、一部のごく限られた人々が創造してきたからです。


かくして、エリート層が抜けることで生じたシステム上の大穴(欠陥)にどんなバッチを当てて修復するか。民主主義のリフォームを含めた「日本病」克服の処方箋はその一点に尽きますね。


ぼくのアイデアは、日本の豊富な既存リソースの活用に注目したものです。エリートの穴は、「隠れ庶民」を本来あるべきポジション(心理的なことをいっています、為念)に呼び戻して埋めたらいい。もちろん大ヒンシュクは必至でしょう。ただ、どうせ物議をかもすなら、日本の高齢化は待ったなしなのだから、ぼくは時間を取りたい。


sanyonさんの案について。もしも有権者(主に低所得者層)の平均クオリティーを高めることでエリート機能に代替するマクロ効果が期待できるなら有効な一手になりますね。具体的には批評家・評論家をクリエイターに転身させる具体的な方法を考えるのが早い(これも永遠の課題、ですか?)。思うにこの案で本当にトライするなら、共産主義の実験やEUの統合実験に匹敵する歴史的チャンレンジになるでしょう。まあ、他ならぬ日本なので・・・、ダメモトでやってみる価値はあるかもしれないですねどね。
 
  
  
  
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  [1213] Re(5):庶民宰相ー田中角栄のレベルかエリートですね
  
        
  
>>山口さんから反論をいただけるとは光栄であります。

>>物事を批判するときにはそれなりのやり方・言い方というものがあることでしょう。

>当該世代の方々におかれましてはお気を悪くされたことと思います。その点をお詫びします。

お詫びの方はご無用で結構です。

>>特定の相手方ならいざ知らず、その対象が相当の数に及ぶ場合に、それを一列に押しなべて「ああだ、こうだ。」と言い切ることはそれ相応の確証というものがなければできないことであります。それが可能になるのは、それだけの客観的事実などを積み上げて、はじめてできることであります。そういうものが感じられない発言などは、単なる悪意に基づくものとしか言えませんが..... 。言うだけ、ご自身の評価を下げるという次元のものではないでしょうか。

>それゆえに断言を避ける意味でトータルで功罪3:7くらいではないか、と冒頭で申し上げたのです。ユニバースが限られるのは事実ですが、ここ10年以上、仕事などを通じて利害関係を伴った各サークル内で観察・見聞したありのままを、ごくごくストレートに要約したに過ぎません。それでもサンプルが足らないとか、恣意的・意図的でしかも悪意に満ちているとかお感じになられたのであれば、ぼくの表現力が足らなかったのでしょう。

上記で申し上げていることは山口さんの記事についてではなく、元記事に対してのものでありますから。
ですから、お詫びは結構であります。

>>言っていることの意味がおわかりになりますか?
>>山口さんにしても、すでに相当の先入観が入れ混じっておりませんか。

>ぼくにも学習効果というものがありますから・・・。正直にいえば、先入観という次元を越えて知識の域に達しています。その体系で理解できることは理解し、そうでないものは別途考える。個人的にはそれでいいと思っています。“判断”はしますが“差別”はしていないつもり。なおぼく個人は“判断”する際に私情・理念・先入観などを排除するトレーニングを十分に受けています。

知らないこととはいえ、失礼がありましたなら、お詫び申し上げます。

>>>有力国会議員が、朝日新聞の一般読者レベルだとすれば、国際情勢に関する情報収集能力・分析力に難アリといえるでしょう。仕事ですから。管氏は言うに及ばず、先の小泉訪朝だってそうです。日本テレビの故・電波少年の海外ロケと本質的になにがどう違うんですか?あんなタイミングで、よりによってあんな場所に現実逃避するから・・・。パンドラの箱があいてしまった。その結果、こういう危惧を持つ人が増えるのは当然ですよ。
>>>http://notec.s6.xrea.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=1192;id=seiji
>>
>>日本の民主党のたかが一議員(有力議員ではありますが)に某国の諜報機関並みの調査能力を期待するということでしょうが、現実レベルで可能なことでしょうか。

>直感的には、政党には一部上場企業レベル(だいぶ幅がありますが)、議員には大手企業の役員/部長レベルの調査分析能力は期待します。かりに野党といえども。そうでないとすれば、そこらへんのオッサン・オバサンと大差ないのではないでしょうか。事実そのくらいのインフラがないと社会的地位にふさわしい仕事はできないと思う。

それは私も認めるところであります。
しかし、おそらく現状ではその半分もクリアーされていないのではと危惧しておりますが。

>たかが一議員とて身分は国権の最高機関の構成員で、実際の使途はともかく、相応の血税が投じられています。バジェットが不足ゆえに国会議員としてふさわしい活動ができない、あるいは外国政府・外国機関に買収されてしまう等々の事態があるとすれば本末転倒(安物買いの銭失い)。そのときは日本の有権者の血税で十分に賄えるところまで定数を削減することを先ず考えるべきだと思いますが。

議員歳費・秘書スタッフ維持費等の案件に関して私も同様の見方をしております。
確か、当BBSにおいても以前そのような議員定数に関する議題があったように記憶しております。

>国会議員のビヘイビアが、始めに結論ありきでイージーな記事を量産するジャーナリストと大差ないようなものだとすれば、ぼくは問題視します。

文字通りであれば、私も問題視します。
 
  
  
  
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  [1212] Re(3):有権者のクオリティー
  
        
  
>>>民主主義的な意思決定のクオリティー、つまり有権者のクオリティーが落ちてきた・・・と思ってください。
>>
>> うーん、そうなんですか。私は、たとえトップが粗忽な人間でも、周りのスタッフが手厚くサポートするから成立していると捉えていたんですが、甘かったかなあ。
>
>
>これは高度に日本的な感覚だと思います。この文章を分析すると、「トップの資質には往々にしてムラがあるが、ブレーン・スタッフの質は高位に保たれる」=「民主主義システムよりも、国家試験制度(国I・司法試験・外交官試験など)のほうが優れた人材を選べる」=「有権者の判断は、国家試験などに劣る」、という潜在意識が投影されています。はっきりいって、現実をみる限り正しい現状認識だと思います。

えーっと、今のブッシュ大統領のスタッフは、かなりの数が父ブッシュの関係者ですよね。海千山千の。ブッシュファミリーとその関係者が、総力を挙げて、選挙の不正もたくさんやって、できの悪い子ブッシュを大統領に仕立て上げたわけで、その果実を手放さないためには必死で大統領を支えないといけない。
時代劇の、バカ殿様と悪家老の関係をイメージしてたんですが。
誤解されたなら、私の書き方が足りなかったためでしょう。


>エリート支配の対立勢力が民主主義なので。リーダーが庶民的なことをアピールして世間ウケする世相は末期的。ブッシュもそうだったし、日本に至っては・・・。有権者のクオリティー低下の過程で、投票が“ガス抜き(下僕に一時の優越感を与える機会)”として使われることが増えたように思う。だから、ガス抜きが必要な人民による、ガス抜きが必要な人民のための、ガス抜きのような結果にしかならない。

>もちろん、議会制民主主義あるいは民主主義を守りたい・・・と願うことは実に結構なことだと思うんですよ。しかしアウトプットの象徴たるあの議員を死守したいと思う人が、果たして全体の何パーセントいるんでしょうね。投票率からして(意識的・無意識的に)要らんと思っている有権者が主要先進国に約半数いることは確実なのです。そこに戦後民主主義バンザイ的人々の自己矛盾があると思うのですが。
>
>そこをクリアしないと「ああ・・・今日もやっぱり民度が低い・・・」という、あの無限ループのような「定番の嘆き」から抜けられないでしょう。

永遠の課題ですね。
エリート支配も、うまくいっているうちはいいんですが、特定のポジションに慣れすぎてしまうと国民や住民のニーズを読み間違えるようになる。その辺のフィードバックをうまくやるために議会制民主主義という制度が考案され、ある程度の有効性を認められたから続いているのだろうとは思いますが、有権者は常日頃から政治のことを真剣に考えているわけではない(そんなことしてたら食っていけない)。よって、適切な選択ができるとは限らない。

正攻法は、有権者の平均的なクオリティを上げることに尽きると思います。
それが一番難しいんですが、基本を議論しないで、収入で投票権をスライドさせるなどという奇手奇策を論じるのは、焦点がずれているんじゃないかなあ。
 
  
  
  
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