|
藤田様、おはようございます。
ご投稿をいただきまして、まことにありがとうございました。
昨日、あの自由党の小沢党首でさえもその代表質問でいみじくもふれていたくだりですが、国会において小泉氏の質問者に対するその答弁のほとんどは総理個人の世界観、つまり個人的な観念論または情緒的なものに終始されており、総理としての国民に向けた説明責任を著しく欠いた内容でしかなく、政治家としても大切な誠実さをどこかに置き忘れた性格のものであるとしております。その結果として国会審議そのものがこの総理の出現により形骸化され変質してしまったと述べております。
これは国会審議そのものががまともに成立していないことを意味しており、総理自らが国会をないがしろにしていることでもあります。まさに戦後民主主義が根底からその意義を問われていることでもあります。
この総理がもし本当に有能な、そして本物のファシストであったならば、この国はそこでジ・エンドです。が、不幸中の幸いで人材的にはそこまでの優秀さを見出せません。むしろどこかのタレントのごとく、口だけが達者の無能に近いのかもしれません。そしてその実態はどこぞの旦那に身を寄せるオトコ芸者のようであり、どこに芯があるのか、ようとして見えてきません。
一家の主が自らの自覚を失い、その一族が路頭にさまよい始めているというのに、彼にはこの重大な局面が見えていないのか見たくないのか、この実態を認めることを頑なに拒否しております。一体、この低たらくさを如何に問やせん。
さらに真に憂うべきはそこに群がるマスコミ記者の連綿。彼女・彼等はあの芸能記者よろしく読者の興味を惹き付ける観点でのみ物事を書き連ね、ジャーナリストとしての本分、大事な視点をやはりどこかに置き忘れているようです。戦争というものに公然と異議を唱えないジャーナリズムなどは御用業者だけで十分です。それとも国内ジャーナリズム全てが家猫よろしく飼いならされてしまったのか。げにマスコミは死滅したと言っても過言ではないでしょう
そもそも私の観察では最近のマスコミ各界の世論調査なるものの信頼性に全面的に疑義を申し立てずにはおられません。調査対象者に関するデータをつまびらかに公表している調査機関は皆無に等しいです。NHKにしろ著名新聞社各誌にしろ、調査対象者のデータに興味を示しそれを追跡したところ満足の行く内容を公表しているところはほとんど皆無であります。一体どのような基準で調査対象者を選択し、どのような時間帯に調査を実施し、どのような回答結果が得られたのか。そしてその回答者の性別・年代・職業・役職・学歴・収入・支持政党などの最低限の知りたいと思われる関連項目についてどのような結果が得られているのか。これらが公表されていないところの世論調査などにどのような価値があるものなのか。私はこれらの調査などに何の価値も認めてはいないものであります。公然と疑義を唱えます。
今、目前に迫る金融庁の特別検査に対しメガ・バンクはまさに生き残りを賭けて死に物狂いで自らの延命策に狂奔しております。その先端では経営内容が良好な中小企業に対しても理念などかなぐり捨てた貸しはがしが毎日のように横行しております。それがために経営内容が突然悪化し倒産する企業が多発しております。その経営者はもとよりそこに勤務していた社員たちがそしてその家族たちが職を失い収入を断たれ路頭にさまよっております。もちろん不良債権のランク付けの厳格化にともない大手企業の倒産件数も今までの比ではないと推測しております。これらの関連企業への影響を考えたときこれは全国規模で地方へ急速に波及していくと思われます。止まるところを知らないまさに金融不安の連鎖が昨年にも増して津波のごとく地方へ向かって拡大生産されていくわけです。
せめて主要なマスコミ関係・新聞各紙にはこれらの情報を正確に報道して欲しいと痛切に感じております。それは彼等の使命であります。口先だけの総理に敢然と反旗を翻していただきたい。
そうでなければ、この日本の国の近未来は相当に危ういものであると感じます。
--
石野清三
|
|
|
|
|