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  [105] Re(2):原子力への投資の方法論ー山口さんはどう考えます?
  
        
  
>独立行政法人になって以降、日本の大学関係者からその手の話しを聞くこともあったのですが、あれは本当に前途多難だと思わざるを得ませんね。5628さんのお知り合いの方の勤務先はわかりませんが、なんとなく状況は想像できる気がします。

 その方は、「トリウム熔融塩国際研究所(ITHMSO)」という団体の長で古川和男さんと言われる方です。
 で、この炉「FUJI(不二)」という概念は、日米露の三カ国の研究者の手によるものであり、このコンセプトによるものの研究がLLNLのDr.R.Moirが代表となり、想に基づいた米政府予算申請(NERI: Nucl.Ene.Research Initiative)が、ORNL(Oak Lidge.Nat.Lab), ANL(Argonne.Nat.Lab.),Idaho Nat.Eng.Env.Lab., Univ.California, Berkeleyと共同(古川和男氏は海外協力者)でなされたということですが、予算は下りずのようです。
 一方、このコンセプトによる炉の実験炉のため、russiaのITP(Inst.Technocal Physics)が用地提供を申し出ているのですが、実験炉建設のための資金が不足。
 IAEA、OECD、NEAによる"innovative reactor"の一つに選出させており、いろいろな所から理解・賛同はもらっているようです。


>エネルギー関連事業は半国家事業というより、国家事業そのものでしょう。なぜなら最終市場(末端電力価格)をコントロールしているのは政府ですから。
>
>投資資金は官民を広く混ぜた「プロジェクト・ファイナンス」としてアレンジする手もあります。ぼくの専門ではありませんが、ある程度確立している手法で、一流の専門家をご紹介することも可能。この種の案件のボトルネックはひとえに法制度、政策、政治・社会面からのサポートなど、純粋なファイナンスとは別次元の部分にあると思う。従って現場の研究者ではなく、はるか雲の上の彼方にソノ気がないと事の性質上かなり困難でしょう。

 それしか方法は存在しません。
 もうすぐ、この団体のHPができるという事ですので、見てもらえませんか?
 その炉についての本「「原発」革命」という本は、宜しければ差し上げます。
 そうした方が、ご紹介などが円滑にいくと考えるからです。
(新興宗教ではありませんので.....)

>そこらへんのボトルネックがクリアされ、民間が動けるに足る投資環境が整ってはじめて民間は動くと思います。セオリーやプロシージャーは大枠でこの世に存在しているのから、結局は上のヤル気(国策)次第。こういうイシューはボトムアップ方式の民主主義スタイルではニッチもサッチもいかない。全ては指導者層のビジョンや決断力に委ねられるでしょう。
>
>で、現状では100パーセント無理なのでしょう。日本の原子力関連のファイナンスのことは全く知りませんが、これまでのお話しとぼくの一般常識から、民間が収益を上げるチャンスは皆無と判断できる。
>
>「利益優先主義めっ!」・・・的な批判に先回りしておきますが、全ての民間人にとって会社等のリソース(ヒト・モノ・カネ)は自身の持ち物ではありません。また遊び金・税金・献金(爆)のように浪費可能なシロモノでもありません。株式会社である限り収益を上げるという至上命令は崩せず、そうでない会社は淘汰されてしまう。そういう世界に生きています。

 それが「商法法人」の使命であり、目的ですので、いいのでは?
 

>そういう枠組みの範囲内でご協力できる部分があれば(その部分を作るのが前述のファイナンス手法なのですが)、タームは3年でも5年でも10年でも・・・というのが、民間サイドの考え方だと思います。なお投資に際して見込損失額が非常に大きく、かつ見返りがゼロの場合は、どんなに相手が強かろうとイラク戦に反対するドイツのような対応になるでしょう。

 
>奉加帳を回すような案件ではないと思いますので。いろいろ書きましたが、民間の視点で一言質問するならば「で、そこに投資して、一体いくら儲かるんですか?」と。

 今の規模に留まっても、従来の4倍は可能ではと考えます。(私の考え)
 古川氏の見通しでは数京円(数万兆円)/年の核エネルギー産業が可能との事です。
 全ての段階で商売となり、spent nuclear fuelがほとんど資産に化ける。
 高レベル廃棄物が高レベル廃棄物を消滅させる。
(「AMSB」が稼動した場合)
 基礎研究はされ尽くされているのですから、あとは「つくって動かす」という研究だけのようです。
 技術者は沢山いますが、その手の「プロジェクト ファイナンス」の専門家はいないようです。
 そういう方々は必要です。
 しかも、原子炉的にマイナーな物の故、一流の専門家の手腕が必要です。

 その国際トリウム熔融塩研究所の古川氏に聞いて見ますので、その節は宜しくお取り計らいの程を。
 もし良ければ、その本を差し上げます故、メールを送っていただければ幸いです。

 
  
  
  
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