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  [255] Re(3):残念ながら末期がん状態に近い
  
        
  
>ところで、5628さんの投稿を全て熟読したうえで、未だに率直に疑問なのですが、使用済核燃料の処理、そこまで焦燥感に駆られた手当てが必要なほどにヤバイ状況ですか?

 ええ、そうですよ。
 今、使用済み燃料棒をプールに入れておるのが現在の状況ですが、もう一杯なんですよ。
 で、燃料棒の被覆金属というのは3ミリくらいのものですし、もうすぐ破れて、中の「死の灰」が漏れ出すころです。
 で、プールの耐用年数も近づいている。それに、放射線による金属劣化で、さらにぼろぼろになってきてる。
 じゃあ、プールを新設するとなると、発電所付近の住民は大反対まちがいなし。
 だからこそ、ブッシュがネバダにつくる計画を発表してるわけです。
 
 死の灰の管理を誤ればどうなるかということは、ニューズウィーク日本語版の2001年の5・6月のセミパラチンスクの写真が物語っております。
 樹木が木炭になっておりますぞ。炭焼きの手数がいりません(笑)。
 で、スリーマイル付近では、植物の異常変異(きのこの巨大化・植物の生育異常)が多発しております。
 しかし、んなことマスコミに載るわけがありません。

 まあ、それはいいのですが、今までの三つの方式(再処理・ワンススルー・地層処分)は、各々深刻な問題を抱えているわけです。
 従って、各国共同で「もっと安全な処分方法」を開発し、実行していく必要があります。
 
 
>さて。不良債権や核廃棄物は至るところに存在し、ぼくの知る限りでは、前者の処理は先送りされることが少なくありません。核廃棄物を不良債権に準じて考えるならば、むろんゼロにするのが理想ですが、現実的にはmanageableかどうかが重視され、それがイエスならリスクコントロールができていると考えます。これまでの報道を大枠で信じれば、不良債権・核廃棄物のほぼ全てがmanageableだったといえるのではないでしょうか。

 1980年代にあった、フランスのラ・アーグ再処理工場の停電事故について調べてみては?
 フランス軍から、発電機が来なければ吹き飛んでしまい、北半球全域が致死量の死の灰で覆われてしまって、この世にいなかったはずですよ。
 
 こんなことは、知らずに生きたほうが、精神衛生にもいいし、仕事がはかどるもんですが、現実は現実。
 
 
 で、このような状態をなんとかしようと、アメリカがガラス固体化技術を研究しておりましたが、現在、何をやってもだめでしてね。
 結局、アン・マネージャブルだということがわかって、ハンフォードの場合は爆発性の液体廃棄物のまま、絶えず冷却しないと吹き飛ぶ状態で貯蔵されております。
 また、タンクには猛烈な放射能のためかよく穴が空いて、外に漏れ出すんで、補修したり、タンクを変えないと危ないわけです。
 しかし、この方法で無いとプルトニウムの抽出ができないから、これでやっている。
 で、たまりっぱなし。
 
>不良債権問題→世界恐慌→世界戦争、あるいは原子力施設事故→地球規模のフォールアウトなどの最悪の事態には至らずここまで来たのではないか?という意味のことをいっています。もっといえば、犠牲者がのべ何人いるか知りませんが、まさか1000万人超ということはあるまい、と。それゆえ、将来のことはわからないけれども、少なくともこれまでのところ不良債権・核廃棄物ともにmanageableであったと考えます。

 私達が知らないし、知ろうとしない所・人々の誠実と献身と犠牲があるからこそのもの。現在においてはの状態で。
 もし、こういう人々に深甚なる敬意と感謝をしないでいて、「管理可能」というのであれば、人として羞恥心の無い許されざる態度であると思います。
 それを、認識しているかということです。
 
 
>5628さんの科学者的な合理主義・完璧主義には馴染まないかもしれませんが、リスクを100%ヘッジすることはできないので、全体としてmanageableである限り、マージナルな部分はコストとの見合いでリスクテイクするに値する、というのがビジネスマン的思考です。

 昔から、ビジネスが技術を刺激してきたし、圧迫してきたけど、原子力系の場合はビジネスが暴走し、技術開発がしっかりせぬままに活発にさせたため、問題が日に日に深刻になってきています。
 ですが、安全処理なんぞ、商売にならんでしょうが。
 航空機の安全管理然り。バリュージェットが良い例です。

>この期に及んでは核廃棄物と似た部分もあるのでしょうが、日本の不良債権が問題視される理由は次の2点にあるように思う。(1)「最大多数」の「リビング・スタンダード」を脅かすに至ってしまったこと、(2)「manageableでない」フェーズに移行してしまったこと。この2つの問題がなければ、80年代までのように、おそらく不良債権問題は当事者だけの問題で、国内外の大多数の人々にとっては全くの他人事だったでしょう。

 アメリカ及び北半球世界の場合、「技術的にろくな管理のできないまま、先走ってビジネスに走りまくり、現段階において深刻な状態に移行しているのを知らないこと」です。
 だから、「はよう、廃棄物安全処理の技術開発を国際的にせんかい!」ということなんです。
 あんなもんが、今までの方法で何百年も管理できると思うのであれば、あまりにも甘すぎます。
 
>ひるがえって、現時点ではアメリカの不良債権・核廃棄物はともに全米レベルのリビング・スタンダードに影響を及ぼしていません。これは一在住者としての意見です。上記(1)(2)への懸念が高まれば、こちらの国情からしてプロンプトで強力な対症療法的応急処置が行われるでしょう・・・と思います。

 この廃棄物問題は、「生存のためには最低500年は、外の環境に漏れてはいけない」という性質の問題です。
 それでも、「1グラムで最大100万人癌で死なせる」というプルトニウムが残るから、実質何万年になるわけです。
 んなこと、国民が知ったらパニックになってしまって、収拾がつかなくなるでしょうよ。
 それに、理解したとしても、あまりに深刻なんで「考えないようにする」心理規制が働くわけです。
 今、私はトリウム溶融塩原子炉をよく取り上げていますが、あれなら今までの廃棄物の問題を「何百年の問題」に持ち込めるし、これがまた廃棄物の管理を飛躍的にしやすくする。出力の上げ下げも安全にできる(アメリカ軽水炉では出力調整は危険)。配管漏れの危険が少ない(アメリカ軽水炉ははじめから、使ってはいけない材料らしく危険)などなどで、この方式は有望であると思います。
 トリウム溶融塩原子炉の開発と実用化でいくなら、きちんとしたリスクヘッジになるでしょう。理論的には、廃棄物処理も飛躍的に安全になる。
 オークリッジの場合は、ほとんど無事故でしたから。

 軽水炉の場合は、アイダホで一回吹き飛ばしておりますがね。
 基本的には、暴走させて吹き飛ばすことが可能な方式なんですね。
 しかし、トリウム原子炉は暴走させられないくらい、暴走させにくいものです。

 こんなやばい方式の原子炉を、「事故をおこしそうな」アジアの某国家に支援で建ててしまったら、どうなるやら。
 あのアメリカ産軽水炉は、充分民主的な国家で国民が監視できる状態でないなら、安全に動かせないと思わないと。
 あんなもん、アジアに建てられたら、アジアの迷惑です。
 
  
  
  
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  [256] Re(4):訂正 厚さ0.6ミリでした。3ミリではありません
  
        
  
 訂正です。
 燃料棒の金属の厚さは、0.6ミリ内外でございました。
 3ミリは厚すぎだと思って調べてみたら、五分の一でした。
 やはりあれは、ギリギリの技術ですねえ。

 あの方式、別の方式に切り替えないといけないかも....
 
  
  
  
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  [262] その3(やはり、大袈裟に考えすぎてません?)
  
        
  
>>ところで、5628さんの投稿を全て熟読したうえで、未だに率直に疑問なのですが、使用済核燃料の処理、そこまで焦燥感に駆られた手当てが必要なほどにヤバイ状況ですか?
>
> ええ、そうですよ。
> 今、使用済み燃料棒をプールに入れておるのが現在の状況ですが、もう一杯なんですよ。
> で、燃料棒の被覆金属というのは3ミリくらいのものですし、もうすぐ破れて、中の「死の灰」が漏れ出すころです。


実際に見たことありますか?ありませんよね??(笑)
もちろんぼくも見たことないです。


ところで、10年以上前になりますが、広瀬隆さんの著書を読んだことがあります。モチーフは5628さんが書いている内容とほぼ同一だったと思う(トリウム溶融塩原子炉は記憶にありませんが・・・)。潜在的なリスクを世に知らしめた点で功績はあったと思いますが、そのクオリティーはしょせんは日本のブン屋・フリージャーナリスト±αだろう、というのがぼくの評価でして。

はじめに結論ありきのアジテーションのきいたストーリーは、週末の娯楽としてなら十分楽しめますが、平日の昼間使用するのは大いに躊躇します。取材を受ける立場・情報を読む立場の双方から見たマスコミ・ジャーナリストの姿の一端を承知しているつもりなので、その立場から、使えるのは出典・引用元が示されたファクト・インフォメーションに限られます。ストーリー・モチーフ・オピニオンで参考にできることを探すのは、それこそ使用済核燃料からプルトニウムだけを抽出するのと同じくらい大変。まあ、人それぞれスタンスや考え方に違いはあるのでしょうが。


広瀬氏的なストーリーやオピニオンに対して、率直に疑問に思うのは次のようなことです。一言でいえば「外交を致命的にミスれば核ミサイルが降る可能性だってあるんですョ。大袈裟にアオりすぎじゃありませんか?」ってこと。


*これまで一度も致命的な事故が起きなかったことから、使用済燃料はプールを拡張して冷却を続行することでmanageable(地球規模の災害は起きない)な状態を維持することが期待できるのではないか?将来(北朝鮮のような後進国の利用)のためにも、そのシンプルな方法を続けるべきではないのか?

*これまでに原発・再処理施設などで働いていた人のガン・白血病の発生率と、かつて炭鉱で働いていた人の肺癌・喘息の発生率を比較し、前者のほうが圧倒的に高いことを示すデータがあるか?いわんとしているのは、大規模な事故が起きない前提で、エネルギー産業従事者の健康問題は相対的に改善の方向に向かっているのではないか、ということ。

*わずか1グラムで100万人を死に至らしめる危険な物質を扱っていながら、核施設周辺で人がバタバタ死なないのはなぜか?小規模な事故が起きた施設の周辺で人がバタバタ死なないのはなぜか?原子力空母・原子力潜水艦の乗員がピンピンしているのはなぜか?メディアが報じなくても、日本なら風説に乗せれば事実が関係各位に十分広まるはずだが(たとえば不良債権の話題など)、六ヶ所村・東海村・敦賀などの周辺で、社会問題化するほどの奇形児・ガン患者の発生が全く聞こえてこない。なぜか?

*20年前に事故を起こしたスリーマイル島の原発は現在も稼動している。あの程度の放射能漏れで収まるならば、ゼロ地点の人間のリビング・スタンダードを脅かさないという証左ではないか?150キロ圏内にあるワシントンの首都機能と200キロ圏にあるニューヨークの経済機能が維持されていること、東海村が東京の100キロ圏にあることなどを考えると、中規模の原発事故で直接被害が及ぶ地域はきわめて限定されるのではないか?ただし、使用済燃料は東京から600キロ圏内の六ヶ所村なので、なにか起きれば大きいんだろうというイメージはできますよ、さすがに。

*これまで一度も起きていない大事故の潜在的な可能性を云々するのも結構ですが、北朝鮮のミサイルや民間航空機・自衛隊機などが誤って東海村・六ヶ所村に落ちる可能性(すでに発射・墜落の実績があり、こちらの可能性をゼロとは想定できない)は全く気にならず、手当てしないのか?アメリカでは原発テロを想定して対策しています。
 
  
  
  
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  [263] その4(ああ、万人に深甚なる敬意と感謝を)
  
        
  
>>不良債権問題→世界恐慌→世界戦争、あるいは原子力施設事故→地球規模のフォールアウトなどの最悪の事態には至らずここまで来たのではないか?という意味のことをいっています。もっといえば、犠牲者がのべ何人いるか知りませんが、まさか1000万人超ということはあるまい、と。それゆえ、将来のことはわからないけれども、少なくともこれまでのところ不良債権・核廃棄物ともにmanageableであったと考えます。
>
> 私達が知らないし、知ろうとしない所・人々の誠実と献身と犠牲があるからこそのもの。現在においてはの状態で。
> もし、こういう人々に深甚なる敬意と感謝をしないでいて、「管理可能」というのであれば、人として羞恥心の無い許されざる態度であると思います。
> それを、認識しているかということです。


核処理施設で働いてくださっておられる労働者各位に感謝せよ、という趣旨のことですよね?ジャパニーズ左翼の典型的人権イシューに対するコメントとしてサイテーの部類に入ることを重々承知のうえでいえば、ぼくは核施設という職場における単なる雇用である、と考えます。

イヤなら別の職を見つければいいのです。転職・移動の自由は保障されており、アメリカの雇用マーケットは非常にしっかりしており、彼らはボランティアではなく有償で仕事をしています。現にいま施設が稼動している以上、必要なオープンポジションに対して定員を満たすに足るアプライがあったということです。


さて。ここからが本題ですが・・・、たとえばスチュワーデスという職業は、高々度での不規則な勤務が多くしかも紫外線に多く当たるせいか(よくわからない)体調不良や不妊を訴える人が(空を飛ばないウエイトレスに比べて)多い。そして不運にも事故に当たれば死ぬ可能性が高いハイリスクな職業であります。使用済核燃料の処理工場で働いている人と定性的なリスク要因がオーバーラップします。

5628さんは今日までその事実を知らなかったとしましょう。となると、ご自身のお説や崇高な理念に一貫性を持たせるためには、資本主義の毒牙にかかって肉体を蝕み若い生命をリスクにさらしている健気なスチュワーデス各位の誠実と献身と犠牲に対しても、間違いなく深甚なる敬意と感謝を抱くに違いありませんよね(笑)?むろん、核処理工場の労働者に対する慈しみと同じレベルのそれですよ。

華々しくてカッコ良くていかにも体制側にいる高給取りの連中は自業自得であり、お涙頂戴の日本的左翼の人権ストーリーや日本のテレビの主婦向けのワイドショーに合致する不遇な労働者諸氏には深甚なる敬意と感謝を、などという逆差別がないことを祈りましょう。
 
  
  
  
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  [264] その5(財界はメルトダウンした原子炉のように暴走するか?)
  
        
  
>>5628さんの科学者的な合理主義・完璧主義には馴染まないかもしれませんが、リスクを100%ヘッジすることはできないので、全体としてmanageableである限り、マージナルな部分はコストとの見合いでリスクテイクするに値する、というのがビジネスマン的思考です。
>
> 昔から、ビジネスが技術を刺激してきたし、圧迫してきたけど、原子力系の場合はビジネスが暴走し、技術開発がしっかりせぬままに活発にさせたため、問題が日に日に深刻になってきています。
> ですが、安全処理なんぞ、商売にならんでしょうが。
> 航空機の安全管理然り。バリュージェットが良い例です。


結論だけいえば、安全処理・安全管理は条件付きで商業ベースに乗ります。


それはともかく、一連の投稿を拝見してずっと疑問に思っていたのですが・・・ひょっとして5628さんは、たとえば「東京電力・日本航空」と「トヨタ自動車・ソニー」はともに利潤を追求する株式会社なのだから、ともに資本の論理や商業主義が大手を振ってまかり通る、とか思ってませんか?


もしもそう思っているのだとすれば、その理解は間違っています。


経済は国が規定する広義の社会制度の一構成要因に過ぎません。
そのため、その経済を構成するあらゆる産業・企業は、国が規定する大なり小なりの規制を必然的に受けており、その枠組みの範囲内で得られるフリーハンドを最大限に生かした利潤追求を行っているのが実情です。もちろん業界サイドが自己の利益のために政府を動かすケースもままあり、ご指摘のような財界主導の展開も多々あるのですが、基本的に企業・業界が負うべき責任はフリーハンドの範囲内で発生します。

とりわけ電力会社・航空会社などは高度にパブリックな性格をもっており、元をただせば政府事業です。民間は、公的部門ゆえの非効率を改善し財政負担を軽くし財務の柔軟性を高めるために、半官半民という形で、国が定めた部分をお手伝いしているという構図で関わっています。根本的には政府事業につき、最終目標は単独での利潤を追求というより、国民のリビングスタンダードの維持・向上にあります。それが公益事業を始めとする規制産業の大きなピクチャーであり、「トヨタ自動車・ソニー」のような典型的な日本株式会社との相違点をなす。知る限り、そのような規制産業のあり方は万国共通です。

電力会社・電力事業はどんなに弱い国でも潰れないし、また潰すわけにいかない。その代償として、株式会社形態を取っているにもかかわらず、電力会社の経済的自由は著しい制限を受けています。一般の事業会社と同列に考えると大局を見誤ると思います。常識的にいえば民間ユニットが単独で暴走することは構造的に考えづらく、かりに本当に暴走しているとすれば、それを可能にした法体系・規制体系に問題があると捉えるべきだと思う。批判すべきターゲットの照準を正しく合わせないと、この話し、「さあ、みなさん、タイヘンです!」(第二の広瀬隆)で終わってしまいかねないのではないでしょうか。
 
  
  
  
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  [265] Re(1):現段階はまずいのですがね
  
        
  
>*これまで一度も致命的な事故が起きなかったことから、使用済燃料はプールを拡張して冷却を続行することでmanageable(地球規模の災害は起きない)な状態を維持することが期待できるのではないか?将来(北朝鮮のような後進国の利用)のためにも、そのシンプルな方法を続けるべきではないのか?

 結局、原子燃料をウランで行うことに問題の多くが所在していると思うのですが?
 絶えず、うるさいプルトニウムの問題が付随することになるし、別の原子燃料にするしかないでしょうね。
 となれば、トリウムくらいのように思うのですが.....
 
>*これまでに原発・再処理施設などで働いていた人のガン・白血病の発生率と、かつて炭鉱で働いていた人の肺癌・喘息の発生率を比較し、前者のほうが圧倒的に高いことを示すデータがあるか?いわんとしているのは、大規模な事故が起きない前提で、エネルギー産業従事者の健康問題は相対的に改善の方向に向かっているのではないか、ということ。

 
 俗に言う晩発性の障害(癌)には、因果関係の証明が大変しにくいように思うんですが?
 追跡調査も散々行う必要があるんですが.....
 はっきり言うと、こうした影響度の研究は「まだはじまったばかり」なんです。
 あるものは、13.6msvでも癌が有意に増加する(マンクーゾのハンフォードにおける研究)ですし、またあるものは200msvで増加するという結果が出ている。
 未だ不明なんでして、現在研究が続いております。
 何が、どのくらい続いて、どのように出てくるか否か?
 下手すれば、そこから出てきた孫に、異常が出てくる可能性も否定しがたい。

 しかしながら、廃棄物の問題はこの手の障害とちがって、全部放出されれば、気候や気流によって、急性障害(すぐに出てくるやつ)で危険なもんですんで、こういうのとごっちゃにするのは問題なんと違いますか?
 
 
>*わずか1グラムで100万人を死に至らしめる危険な物質を扱っていながら、核施設周辺で人がバタバタ死なないのはなぜか?小規模な事故が起きた施設の周辺で人がバタバタ死なないのはなぜか?原子力空母・原子力潜水艦の乗員がピンピンしているのはなぜか?

 原子力潜水艦の原子炉から、超ウラン元素とかが漏れているなら、お話は別でしょうけど.....
 α線・β線・γ線の放射線源で、各々の透過性と対処は異なりますよね。
 β線やα線の放射線源の場合、体内に入ったときに問題となるし、それは20〜30年以上のことが多いですしね。
 急性なら問題はかなり簡単なんですが、それ以外となると、どこも掴みかねているのが現状。
 また、
 「放射線でなぜ細胞が死ぬか?」という疑問に、科学の答えが出たのは最近のことです。急性の場合。
 どうも、「細胞内の水が牙をむく」ようで......

>メディアが報じなくても、日本なら風説に乗せれば事実が関係各位に十分広まるはずだが(たとえば不良債権の話題など)、六ヶ所村・東海村・敦賀などの周辺で、社会問題化するほどの奇形児・ガン患者の発生が全く聞こえてこない。なぜか?

 それは希ガス系列以外の放射性物質を出さないように努力しているから。
 六ヶ所村の再処理工場は、未だに再処理を行わないで、プールしている。
 この場合は、現時点ではそれが最良の選択。
 ただ、それでも燃料棒の鞘が破けてきて、プールの水に漏れ出すでしょうねえ。
 どうすればいいのか...てなところです。
 しかしながら、現在では、それでもこの方法で行くべきと思います。
 その間に、より安全に処理できる方法を開発しないと....
 プールはその間の「つなぎ」と考えるべきと思います。
 
>*20年前に事故を起こしたスリーマイル島の原発は現在も稼動している。あの程度の放射能漏れで収まるならば、ゼロ地点の人間のリビング・スタンダードを脅かさないという証左ではないか?150キロ圏内にあるワシントンの首都機能と200キロ圏にあるニューヨークの経済機能が維持されていること、東海村が東京の100キロ圏にあることなどを考えると、中規模の原発事故で直接被害が及ぶ地域はきわめて限定されるのではないか?ただし、使用済燃料は東京から600キロ圏内の六ヶ所村なので、なにか起きれば大きいんだろうというイメージはできますよ、さすがに。

 廃棄物の問題では(ハンフォードのような液体廃棄物)、吹っ飛んだときを考えると、「急性障害で...」という事態を想定すれば十分だと思うんですけどね。
 慢性とか晩発性なんかも混ぜて考えるのは問題。

 わたしゃ、「原発は反対・いらん」とは言っておりません。
 しかしながら、現在のウラン軽水炉の場合「プルトニウム・プルトニウムの軍事転用の危険・それに対するテロリズムの危険・暴走の危険性・配管の問題・構造の複雑性・出力の調整に危険が伴う・不便」であり、とくに前者の場合「プルトニウムを取り出した後の廃棄物は、原子炉よりもさらに危険になる」から、「ウラン以外の燃料としてトリウムを使用し」、「オークリッジ国立研究所で研究され、一定の成果を収めたトリウム溶融塩炉を実用化に向けて研究開発したりして、ウランを使用しなくてもいい原子力施設(必然的にトリウムになるけど)にしていかねばならない」と思うんです。
 発電における方向性を考えると、
 ウラン軽水炉から、「小型で出力調整ができて、暴走の危険性がさらに少ない、構造が簡単ですみ、そしてウラン以外の原子燃料(トリウム)を使う原子炉による発電方法」を目指さねばならないというわけです。
 このような炉であるなれば、リビング・スタンダードのさらなる確立と発展、途上国で予想される「急激なエネルギー消費の増大」に効果的に対処でき、「温室効果の抑制」において、真に有効なものになると考えています。
 つまり、「原子力は、ウラン軽水炉からシフトし、ウラン・プルトニウム以外の原子燃料で発電させるものにしていかなければ、真にリビング・スタンダードの維持発展に貢献することができない」ということです。
 今のままではプルトニウムたまりっぱなし、では燃やそうとすると「液体廃棄物の危険」というジレンマ状況なんですよね。
 
>*これまで一度も起きていない大事故の潜在的な可能性を云々するのも結構ですが、北朝鮮のミサイルや民間航空機・自衛隊機などが誤って東海村・六ヶ所村に落ちる可能性(すでに発射・墜落の実績があり、こちらの可能性をゼロとは想定できない)は全く気にならず、手当てしないのか?アメリカでは原発テロを想定して対策しています。

 あの施設は、稼動すればハンフォードよりも危険かも。
 地下水が豊富なものだし、誤射・墜落もございます。
 ただあれは、政治的なものが相当噛んでいます。
 
 古川和夫という方の本を元にして考えれば、トリウム溶融塩炉(同氏が熱烈に推奨しているもの。本を見た限りでは、十分納得のいく話)は、テロなどの外乱にも強く、政情不安が伴いやすい途上国においては、希望が持てるかもしれませんね。

 結局、どう見ても「原子力発電」は「真に民生用のものにするために、全く違った方式のものが要請されている」ということだと思いますよ。
 
  
  
  
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  [266] Re(1):処分法の奥の手(最良かもしれんが禁止されているはず)
  
        
  
>華々しくてカッコ良くていかにも体制側にいる高給取りの連中は自業自得であり、お涙頂戴の日本的左翼の人権ストーリーや日本のテレビの主婦向けのワイドショーに合致する不遇な労働者諸氏には深甚なる敬意と感謝を、などという逆差別がないことを祈りましょう。

 ちがいますよ。
 人を働かせるのにいい方便だと思うわけです。
 あないなところでサボタージュされたらやばいでしょうが。
 多少なりとも、気持ち良く、誠実に働いてもらうためには、かような配慮も必要
でしょう。

 ところで.......
 ハンフォードのは液体状態なんで、どうしても固体化せにゃならんですが...
 核兵器競争のものが一杯あるようなんで....
 でまあ、固体化したらなんですが、私としては、「何をしてもだめなら、最後の
手段として」、「うまく深海に、できるだけ早く漏れないように捨てる」ことで、
何とかぎりぎりで切り抜けることが可能だと思います。

 あまり分かってはいない部分もありますが、海洋には深層において、緩やかな潮流のようなものがあり、何千年・何万年かけて海洋の表層に昇ってくる流れがあるとの事です。
 そこに捨てれば、何千年何万年もかかるため、無害化に一番近くできます。
 
 ただ、この方法は、深海に捨てるための容器などの問題と、「高レベル廃棄物の海洋投棄は国際的に禁止」なので、現在は不可能です。

 何が起こるかは分からないですが、最後の手段としては、この方法があるはずです。
 本当は、これが一番いいかも知れません。
 私見ですが.........

 どう、考えます?
 
  
  
  
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  [268] Re(2):処分法の奥の手(最良かもしれんが禁止されているはず)
  
        
  
>>華々しくてカッコ良くていかにも体制側にいる高給取りの連中は自業自得であり、お涙頂戴の日本的左翼の人権ストーリーや日本のテレビの主婦向けのワイドショーに合致する不遇な労働者諸氏には深甚なる敬意と感謝を、などという逆差別がないことを祈りましょう。
>
> ちがいますよ。
> 人を働かせるのにいい方便だと思うわけです。
> あないなところでサボタージュされたらやばいでしょうが。
> 多少なりとも、気持ち良く、誠実に働いてもらうためには、かような配慮も必要
>でしょう。
>


べつにいい子ぶるつもりはないですが、職業に貴賎はないと考えています。

空を飛ぶウエイトレスとそうでないウエイトレスの対比で示したように、リスクがあるポジションは、最初から正当なリスクプレミアムを上乗せした給与パッケージで処遇するのが建設的です。ウソの方便で人をダマして安月給で使おうなどと考え、そこにエセ人権屋やマスコミが群がる不経済を考えると全くペイしませんし、給与のミスプライスは社会全体の活力を奪います。
 
  
  
  
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  [269] なんかアホらしくなってきた・・・
  
        
  
しかし・・・、ぼくがちょっとチャチャを入れたくらいで、2・3日で発言がこれだけトーン・ダウンするようでは・・・。ちょっと、ね。人権を連呼するのは「やはり」方便だったわけですね。根底になにがしかの差別意識や優越意識があって、その意識に基づきその場の気分次第で、方便としての人権カードを切る程度でしたか。なるほど。

だから2、3日寝ただけでこんなに発言が変わってしまいますよ。元スレから人権イシューは一貫した一つのテーマですから、一事が万事そうでないことを祈りますが。しかしこれがジャパニーズ人権左翼の限界ともいえる。ま、5628さんだけでなく、ここや他所で見かけるネコ関連ハンドルにおおむね共通する感想なんですが。


以下は使用済核燃料の施設で働く労働者にたいする5628さんの意見。
前者がタテマエ、後者がホンネ、ですよね?(爆)


http://notec.s6.xrea.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?%95%D4%90M=%95%D4%81@%90M&follow=255&id=seiji&cmd=psn
> 私達が知らないし、知ろうとしない所・人々の誠実と献身と犠牲があるからこそのもの。現在においてはの状態で。
> もし、こういう人々に深甚なる敬意と感謝をしないでいて、「管理可能」というのであれば、人として羞恥心の無い許されざる態度であると思います。
> それを、認識しているかということです。


http://notec.s6.xrea.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?%95%D4%90M=%95%D4%81@%90M&follow=266&id=seiji&cmd=psn
> ちがいますよ。
> 人を働かせるのにいい方便だと思うわけです。
> あないなところでサボタージュされたらやばいでしょうが。
> 多少なりとも、気持ち良く、誠実に働いてもらうためには、かような配慮も必要
>でしょう。
 
  
  
  
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  [274] Re(1):まあ、そうおっしゃいますな
  
        
  
 こっちも、昨日いろいろありましてね。
 ちょいと、きついことが。

 で、ちょっと、いろいろ分割しておきました。
1)エネルギー生産過程(発電)
2)再処理(ウラン・プルトニウム抽出)
3)貯蔵・廃棄(地層処分等)
に分けておかないと、お互い意見が変になりそうですしね。

 私からすれば、現状では各々が「問題が深刻」と思っています。
 だから、がんがんやらせてもらったんですが....
 とくに、2)の段階が深刻といえそうです。
 今までの方法は、もともと「軍事用」だったため、あまり弊害を考慮せずに行っていたのですが、それでもハンフォードの場合、「核弾頭製造の残りかす」がたまりにたまって、深刻な状態ですし、作業員も被爆しております(彼らの給料はどうなんでしょう?高給取りで各種保険完備でないと、とても見合わないでしょうね)。
 で、この方法では、民生用が上手く行かないし、現状だと危険はより深刻化しちゃうわけです。
 
 で、これに対して、米アルゴンヌ国立研究所で「別の処理方法が開発されている」ようで、「乾式処理法」と言われるものです。
 昔からの方法ですと、「臨界事故」「化学爆発」「プルトニウム・ウラン取り出しのかすが爆発性の液体で、放射線を出しまくる状態のままになり、固体化しにくい」という問題があり、到底できないということで、広@風にさせてもらったんですが....
 で、「乾式処理法」の場合は、このようなことが起こらないので、これなら民生用としていいのですが、さらなる実用化への研究開発が必要です。
 そうでもしないと、「プルトニウムがそこら中にたまる一方」ですんでね。
 安全にプルトニウムを取り出して処理しないことには無意味でしょう。
 で、現行方式のままで行うのには問題があるので、某氏のように言わせてもらっているわけです。
 で、この「乾式処理法」の予測コストとしては、
 http://www.jnc.go.jp/siryou/hyoka/HY000904/sa5/z050.html
にあります。

 こういうものがまだまだのうちに、問題をひどくするようなことをやるのは問題であると言いたい訳です。

 そういうことであるなら、今のハンフォードのことのほうがもっと重要であるということです。
 冷戦時代の核兵器競争の遺産が、そこにあるわけです。
 そこにある液体廃棄物を、危険の少ない固体にする技術を研究開発することのほうが、新世紀における原子力産業のためにも重要であるように考えます。
 冷戦に勝利して、液体廃棄物に勝利できないはずはないと思うんですが?
 
 
  
  
  
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  [276] Re(2):URL訂正
  
        
  
 あーれあれ。
 アメリカの支援しているイスラエルがとんでもないことをやっているなあ。
 早く止めさせないといけません。
 いくらなんでもやりすぎです。
 一方にあまりにも肩入れしすぎるのは問題ですよ〜
 暴走して、メルトダウンする前に、早く「和平交渉」の制御棒を入れましょう。

 とまあ、話は変わって........
 さきほどのURLはまちがいでございました。
> http://www.jnc.go.jp/siryou/hyoka/HY000904/sa5/z050.html
>にあります。
 だったのはURLまちがいで、
http://www.jnc.go.jp/siryou/hyouka/HY000904/sa5/z050.html
でございます。
 アメリカは、「有望な安全のための大事な技術」をちゃんと作っております。
 さきほどの、「乾式再処理法」です。
 ジミー・カーター大統領が、「神の贈り物」というくらいに絶賛されておられたそうです。
 だのに、「エネルギー」の点ばかり見ていて、有権者も政財界もあまり注目していない気がします。
 で、危険だけが「貯金」のようにたまっていくのは馬鹿馬鹿しいと思いませんか?
 私はだから、「みぎゃー」といっておるのです。
「再処理」や「廃棄物」の安全処理問題が克服されれば、心置きなくできるでしょう。
 カウボーイスピリッツというものは、このようなところにこそ、もっともっとかけるものです。
 自分の国で有望ないいものができそうなのに、注目しないのはいけない。
 政財界は、もっともっと、こういうものに支援しないと。
 
  
  
  
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  [281] Re(1):「メルトダウンした原子炉のように暴走」の時点で間違っています
  
        
  
 おーい、山口さーん。
 ウラン軽水炉で、メルトダウンしたら止まるんですよ〜。^^)
 暴走なんかしないはずですよー。
 それとも、溶融した炉心で「溶融塩炉」か「金属燃料炉」になるんですか〜?
 初めて知りました。そういうことって。
 何が「減速材」になるんですか〜?^^)
 教えてくださいよ。

 ということで、先日かような表題を見まして「??!!」とショックを受けて暗くなった私。;;)
 あような事を書いてはいけません。
 広瀬氏や、高木氏のことを批判する資格以前の問題です。--メ)
 どうも、基本的な知識が問われています。
 道理で、話がかみあわなかったんですなあ。^^)

 ちゅうことで、メルトダウンの話をば.....
 メルトダウンになる理由の主要な原因ーというよりも直接的原因は、「冷却材の水が行かなくなる・なくなること」なんですね。
 ところが、軽水炉の「水」というのは、「冷却材」の他に「減速材」の役目があるんですよ。
 「減速材」というのは、「炉のウランが核分裂するために必要な材料」のことです。
 どういう役目かというと、核分裂で出る中性子には高速中性子とか、いろいろな種類の中性子が出るのですが、この炉の場合「熱中性子」という「遅い中性子」が必要で、これがないと止まります。
 水は、この「速い中性子」のスピードを「遅い熱中性子」にするためにも必要なんですよ。
 だから、水が不足したりなくなると、核分裂反応は止まるので暴走しません。
 しかし、そのために、燃料が灼熱状態になって、炉心溶融が起こる危険があるわけです。
 ということで、「メルトダウン」→「暴走」ちゅうのは、まず無いでしょうね。
 基礎知識を持ちましょう。^^)
 「歩留まり」を云々する以前の問題です。

 で、感想。
 支持するにしても反対するにしても、わたくしのように「廃棄物処分の安全な方法が開発されない限り、これ以上はやめとくれ」派にしても、まず、こういう知識を持っておきましょう。
 特に、支持する方は「こういう知識を心得て当然」だと思います。
 わて(私)は、「こういう知識を持たずに、エネルギーばかり追いかけるために支持する方が多いのが、とっても恐ろしい」と思うんです。
 
 で、山口さん。
 折角、「軽水炉発祥の地」にいるわけなんですから、軽水炉の大まかな仕組みや大筋の話くらいは、「軽水炉発祥の国の有権者」として学んでおくべきと思いますよ。
^^)
 
 
  
  
  
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  [282] Re(3):URL訂正
  
        
  
> アメリカは、「有望な安全のための大事な技術」をちゃんと作っております。
> さきほどの、「乾式再処理法」です。
> ジミー・カーター大統領が、「神の贈り物」というくらいに絶賛されておられたそうです。
> だのに、「エネルギー」の点ばかり見ていて、有権者も政財界もあまり注目していない気がします。
> で、危険だけが「貯金」のようにたまっていくのは馬鹿馬鹿しいと思いませんか?
> 私はだから、「みぎゃー」といっておるのです。
>「再処理」や「廃棄物」の安全処理問題が克服されれば、心置きなくできるでしょう。
> カウボーイスピリッツというものは、このようなところにこそ、もっともっとかけるものです。
> 自分の国で有望ないいものができそうなのに、注目しないのはいけない。
> 政財界は、もっともっと、こういうものに支援しないと。


うーん。結局こんなレスしかお返しできずに申し訳なく思っていますが、たとえば環境政策に熱心なカリフォルニア州の公共料金・ガソリン代はニューヨークの3割増くらい。なんだかんだいっても、環境コストは価格上昇を通じて最終消費者へと転嫁されるのです。ところが実際問題として、そこまで環境政策に注力してもニューヨーク州とカリフォルニア州の環境の違いは(ぼくの感覚ですが)気候ほどは違わない。大気汚染の状況などは学者が測れば相当違うかもしれず、またそうあって欲しいところですが、生活感覚としていえば大差ない。挙げ句の果てにエネルギー価格高騰で停電しかねない脆弱性をはらんでいるとすれば、過度の環境志向はペイしないという結論にならざるを得なません。

核の処理は、1.ビジブルな近未来においていま本当に早急な手当てが必要なほどリスクがあるか、2.それとも最終的には経済的メリットがありエネルギーコストが下がるか、のいずれかの条件を満たせない限り、有権者は動かないと思う。動く理由がないからです。所得水準にもよりますが年収の5%〜10%をエネルギー関連支出として、そこに価格転嫁されるとすれば、電力は必需財なので相当効くはず。一般にコストと環境はトレードオフだと考えられるので、核廃棄物の処理コストを拠出するインセンティブになるとすれば1.を中心に考えざるを得ない。

結局のところ焦点になるのは、本当にヤバイと思っているかどうか。
その可能性をどの程度見積もるかが鍵になると思う。ぼくはそこらへんのことが未だに半信半疑ですが、ブッシュがネバダの砂漠のド真ん中に処理工場を作ろうとしているのだとすれば、やはり現状維持の方向でしょう。

あさっての方に飛びますが、ひるがえって日本の電力料金は高いですよね。アメリカに比べてなぜ高いか、その価格構造の違いは承知しているつもりです。むしろその価格引下げに高いプライオリティーを与えるべきである、というのがぼくの価値観です。そもそも、日本の消費者は、国民レベルで今回のような理由で価格転嫁されることに耐えられるのですか?
 
  
  
  
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  [283] Re(4):URL訂正
  
        
  
>うーん。結局こんなレスしかお返しできずに申し訳なく思っていますが、たとえば環境政策に熱心なカリフォルニア州の公共料金・ガソリン代はニューヨークの3割増くらい。なんだかんだいっても、環境コストは価格上昇を通じて最終消費者へと転嫁されるのです。ところが実際問題として、そこまで環境政策に注力してもニューヨーク州とカリフォルニア州の環境の違いは(ぼくの感覚ですが)気候ほどは違わない。大気汚染の状況などは学者が測れば相当違うかもしれず、またそうあって欲しいところですが、生活感覚としていえば大差ない。挙げ句の果てにエネルギー価格高騰で停電しかねない脆弱性をはらんでいるとすれば、過度の環境志向はペイしないという結論にならざるを得なません。
>
>核の処理は、1.ビジブルな近未来においていま本当に早急な手当てが必要なほどリスクがあるか、2.それとも最終的には経済的メリットがありエネルギーコストが下がるか、のいずれかの条件を満たせない限り、有権者は動かないと思う。動く理由がないからです。所得水準にもよりますが年収の5%〜10%をエネルギー関連支出として、そこに価格転嫁されるとすれば、電力は必需財なので相当効くはず。一般にコストと環境はトレードオフだと考えられるので、核廃棄物の処理コストを拠出するインセンティブになるとすれば1.を中心に考えざるを得ない。
>
>結局のところ焦点になるのは、本当にヤバイと思っているかどうか。
>その可能性をどの程度見積もるかが鍵になると思う。ぼくはそこらへんのことが未だに半信半疑ですが、ブッシュがネバダの砂漠のド真ん中に処理工場を作ろうとしているのだとすれば、やはり現状維持の方向でしょう。

 本当は、とてもやばいのですけど、あんまり理解がないんですよ。アメリカは。
 「いざとなれば、ネバダの乾燥砂漠地帯にでも貯蔵(捨てる)すればいい」という具合ですから....
 日本には、そのような「いい土地がない」ので、この問題は「はるかに苦しい闘い」なんですがね。
 ただ、日本でかなり強く意識があるのは、広瀬・高木両氏の貢献がありましたね。
 あれが、かなりいい作用をしとるようで、原研も核燃サイクル機構もいろいろなことに取り組んでおりまして、廃棄物問題の解決を熱心に開発研究しとります。
 わたくしの予想では、アメリカのアルゴンヌとかでの廃棄物処理・乾式再処理技術なんかが、日本で改良・発展・実用化されて、アメリカに輸出されるんではと思います。
 アメリカというのは、自国のいい研究に気づくべきですね。
 
>あさっての方に飛びますが、ひるがえって日本の電力料金は高いですよね。アメリカに比べてなぜ高いか、その価格構造の違いは承知しているつもりです。むしろその価格引下げに高いプライオリティーを与えるべきである、というのがぼくの価値観です。そもそも、日本の消費者は、国民レベルで今回のような理由で価格転嫁されることに耐えられるのですか?

 うーん、そうですかねえ。
 それよりも、技術好きのあたくしとしては....
 「もっと廃棄物の安全処理の開発、乾式処理の開発、溶融塩燃料炉の開発とか、これらの実用化をしておくれ」というところです。
 今の軽水炉ですと、熱効率が悪くて、地球が暖まります。
 今のチェイニイおじさんの「高温ヘリウムガス原子炉」もいいのですが、あれがうまくいけばGEの「熱効率60パーセント(!!)」のコンバインドサイクルも組み合わせておくれといいたいです。
 ただ、それでも廃棄物と再処理が重大な問題ですんで.....
 ここに目がいくようでないと、本当はだめなんですよ。

 ああ、ところで.....
 ちいと、「メルトダウンして暴走」という表題のものがありましたようで.....
 一応、「それは間違いだよー」ということでレスしときました^^)。
 見てやってください^^)。
 
  
  
  
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