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  [1149] ニ兎追う者一兎も得ず
  
        
  
小泉政権は、景気回復、すなわち、デフレ解消と、不良債権処理のニ兎を追っている。
しかも、このニ兎は、相反するものである。こちらたてれば、あちらたたずの二兎である。
この10数年の政府の怠慢が招いた国家の不幸であろう。であるのに、政治家、官僚は、責任を感じているどころか、開き直りの様相である。起因者が、幕を引けないで、いまだに舞台の上にいるというおかしな現象だ。
であるならば、小泉政権は、この一年半を、ただ、時間の浪費をしていたのではないか。
国家の財政の窮状は酷くなるばかり。国民とて、実収入は減少の一途、どうして、個人消費に景気回復の力などありえようか。
これも、自民党政権が、アメリカのグローバリズムの取り込みを急いだためではないか。
我が国には、我国の経済土壌があるのだ。アメリカの尺度での、自己資本比率の維持はありえようはずもない。
アメリカで、商売をしたい金融機関は、あわせてもよいだろうが、国内で、中小企業を相手とする金融機関まで、グローバルにあわせる必要があるのだろうか。
これをしたために、中小金融機関は、にっちもさっちも行かなくなったのではないか。そして、中小零細企業は、どんなにがんばっても、切捨てらレテイクという循環にはまり込んだと思います。
不良債権処理を中止して、国内の景気の回復をしなければ、不良債権処理が終わったときにはもう何にもないとピ羽状泰になってしまうような気がします。
これでいいのでしょうか。
 
  
  
  
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  [1150] Re(1):ニ兎追う者一兎も得ず
  
        
  
多様な価値観を認める日本社会ではなかなか難しい問題です。
完全小選挙区制になるとすっきりした政局運営ができるかもしれませんが、
二者択一式になじんでいない日本では(多神教の神道的感性がベースにある)
なかなか一方の意見だけでやりとげるのは難しいでしょう。

>小泉政権は、景気回復、すなわち、デフレ解消と、不良債権処理のニ兎を追っている。
>しかも、このニ兎は、相反するものである。こちらたてれば、あちらたたずの二兎である。

少し前の毎日新聞だったかに、今の経済学・金融論では適切な処方はもはやないといった
趣旨の論説がのってました。つまり今鋭く対立している処方策はどっちをとっても問題
が残るという趣旨だったと思います。
とかく頭のいい人は数字でものを考えますが、経済は数学であると同時に心理学でもあると
思います。私自身、夏冬賞与0という事態においこまれ、生活様式をもう一度、というか
おおげさにいえば転職をふくめて人生そのもをもう一度見直す必要にせまられてきました。
私は日本人がみなこういったものの価値観やら考え方が転換されない限り、この度壺から
の真の脱却は難しいのでは思っています。しかし脱却できたあかつきには、おそらく世界
でもまれな国家に生まれ変われるのではないかと期待もしています。多生産・多消費によ
る自転車操業国家でなく、無駄が廃され、世界の富を独り占めするような某国家のようで
もないが、それでいてある種の満足感を覚えるような国家像を描いているところです。

>
 
  
  
  
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  [1151] Re(2):ニ兎追う者一兎も得ず
  
        
  
補正予算の編成に関しての小泉氏の発言を聞いていて、傲慢というか頑固というか、言動不一致を甚だ遺憾に感じています。
このような補正をしても、改革に揺るぎはないという発言に、どこがというのは、大概の人だと思います。
結局、言葉ゲームをしているだけだということがなぜ分からないのでしょう。
こんな事では、改革どころか、失速あるのみではないでしょうか。
次の奇策を考えているとしか思えません。
これでいいのでしょうか。
 
  
  
  
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  [1153] Re(2):ニ兎追う者一兎も得ず
  
        
  
>多様な価値観を認める日本社会ではなかなか難しい問題です。
>完全小選挙区制になるとすっきりした政局運営ができるかもしれませんが、
>二者択一式になじんでいない日本では(多神教の神道的感性がベースにある)
>なかなか一方の意見だけでやりとげるのは難しいでしょう。


「多様な価値観を認める日本社会」という命題はどの程度まで真ナリなのでしょうか。


たとえば、深夜まで仕事をした翌日に遅刻しても文句を言われず普通に仕事ができますか?自分に殆ど関係しない(どうでもいい)ミーティングへの出席をやんわり断れますか?校風が合わない等々の理由で子供を転校させることはできますか?1〜2週間の連続休暇が取れますか?レストランで自分の味覚に合った調理方法や素材をリクエストできますか?


言論の自由こそあったものの日本には実質的に選択肢が一つしかない(なかった)。余談ですがこれが作家崩れの都知事・県知事やプロパガンダ型の首相が人気を博した一因ではなかろうか?と。現実的には同程度に魅力的な選択肢が複数あるというより、「こうしなさい」「ああしさない」「あなたの成績・収入ならベストの選択肢はこれです」「いや、これしかありません」「他の人もこうしています(笑)」的なチョイスが多かったように記憶しています。


アメリカの場合、二大政党の択一とて各議員の理念や政策はピンキリで(日本の自民党以上、民主党未満)政党の区別などあってないようなものです。多様な価値観を主張しその意思を実現するkeyの一つは財力で、それを欠くと選択肢はありませんが、それでも複数の選択肢が物理的に存在するか存在しないかの違いは大きいと思います。


>>小泉政権は、景気回復、すなわち、デフレ解消と、不良債権処理のニ兎を追っている。
>>しかも、このニ兎は、相反するものである。こちらたてれば、あちらたたずの二兎である。
>
>少し前の毎日新聞だったかに、今の経済学・金融論では適切な処方はもはやないといった
>趣旨の論説がのってました。つまり今鋭く対立している処方策はどっちをとっても問題
>が残るという趣旨だったと思います。
>とかく頭のいい人は数字でものを考えますが、経済は数学であると同時に心理学でもあると
>思います。私自身、夏冬賞与0という事態においこまれ、生活様式をもう一度、というか
>おおげさにいえば転職をふくめて人生そのもをもう一度見直す必要にせまられてきました。
>私は日本人がみなこういったものの価値観やら考え方が転換されない限り、この度壺から
>の真の脱却は難しいのでは思っています。しかし脱却できたあかつきには、おそらく世界
>でもまれな国家に生まれ変われるのではないかと期待もしています。多生産・多消費によ
>る自転車操業国家でなく、無駄が廃され、世界の富を独り占めするような某国家のようで
>もないが、それでいてある種の満足感を覚えるような国家像を描いているところです。


精神的自由・多様な価値観が日常生活のあらゆる面に反映されていたら、いや百歩譲って同程度に魅力的な二択が常に存在していたら、日本の不況はあれほど深刻化しなかっただろう、というのがぼくの見解です。日本には抑圧されているニーズがあり、それを購う経済力を持った所得層がいます。さらにどんな構造不況業種であれ、最終顧客に必要とされている限り、名門の大手企業が傾いても一方で勢力を伸ばす企業は出てきます。


順当にいけば、現在のモノカルチャーから脱却した彼方にあるのは(程度の差こそあれ)日本のアメリカ化です。これは非常に強いトレンドだと思うので、その流れを潔しとしないなら、日本の指導者はアメリカでもヨーロッパでもなくそこに伍していける日本のビジョンを示さねばならないと思う。


デフレ不況に学術的な処方箋がないという考え方もありますが、そもそも、「朽木あるいは70歳の老人を無理やり若返らせよう」という発想(不良債権処理&景気回復)そのものに根本的な無理・矛盾・不可能があります。やっぱり安楽死(小泉流カイカク)or植物人間(小渕流バラマキ)の二択だろうとは思うのです。50代以上で後者を希望する人は多いはずです。ぼくの世代の意見は後者で、どう暴れても結局は次世代の肥やしにするのが自然の成り行きだろうと思っています。民族系でこの肥やしと新興勢力をどれだけ確保できるかで今後の日本国の税収(国力)は左右されると思います。


幸いにも今のところは自分の生活を心配する状況には至っておらず、塗炭の苦しみや痛みは実感できない部分がありますが、将来子供たちに「なぜこんな世の中に生まれてしまったのだろうか・・・?」などと思われぬよう、彼らが夢や希望を語りながら人生を歩めるよう頑張っていかねばと思っています。
 
  
  
  
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  [1154] Re(3):ニ兎追う者一兎も得ず
  
        
  
こんにちは。

>「多様な価値観を認める日本社会」という命題はどの程度まで真ナリなのでしょうか。

山口さんの言わんとしていることはわかりますよ。
良く引用される話にこういうのがあります。

アメリカ人を説得するとき「ヒーローになりたくないか?」
ドイツ人を説得するとき 「これは規則だ」
日本人を説得するとき  「他の人もやってるぞ」

なかなか笑える話ですよね。
私はこれはいいところをついているたとえ話だと思ってます。
日本人の付和雷同的行動パターンをよく表していると思う。

ただ矛盾するようだが、日本人はだからといって一方的に他の可能性を「つぶして」
はしまわない許容性を持っていると思うのですよ。政党しかり、自由から共産まで、
ご丁寧にも新興宗教政党まである(笑)
宗教もしかり。その他他国ではとっくについえた文化が日本で命脈を保っている例
はいっぱいあります。

敗戦国であり、かつ武力をもたない(という言い方は限りなく誤解を生みそうだけど)
東洋の弱小国がここまでこれたのは、よ〜く考えると奇跡ですね。
この一点だけをとってもそんなに悲観することはないと思ってます。

>精神的自由・多様な価値観が日常生活のあらゆる面に反映されていたら、いや百歩譲って同程度に魅力的な二択が常に存在していたら、日本の不況はあれほど深刻化しなかっただろう、というのがぼくの見解です。

まあどんな国にもおのずと成長する過程というものがあるわけだから、今の停滞も無駄には
ならないという風に考えたいものです。

>
>順当にいけば、現在のモノカルチャーから脱却した彼方にあるのは(程度の差こそあれ)日本のアメリカ化です。これは非常に強いトレンドだと思うので、その流れを潔しとしないなら、日本の指導者はアメリカでもヨーロッパでもなくそこに伍していける日本のビジョンを示さねばならないと思う。

このへんは少し違う見解をもってますが、自分なりにもっと考えををまとめないと
いけないと思ってるところです。
 
  
  
  
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