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□投稿者/ 山口
- 02/9/23(月) 12:24 -
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安全保障>経済、という価値観を持っていますので、視点はなかなか変わりづらいのですが、それはともかく・・・。
>小泉、訪朝のドサクサ紛れに、国内経済はたいへんなことになっています。
>日銀による、銀行保有株式の時価買い上げです。
>我国の経済は自立できるのでしょうか。
ウルトラCは予想の範囲内。金融庁・財務省が音無しの構えだったので・・・やむを得ない措置だったと思います。
http://notec.s6.xrea.com/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=940;id=seiji
それよりも、服部さんの投稿のホンネの究極的な部分は「雇用対策せよ!」という部分にあるように見受けられましたが・・・。それは相当に切実だろうと思います。ただ、全体を広く眺めれば日本経済そのものは「非常事態宣言発令!」からはほど遠い状況に見えます。
>私は、供給の大幅な超過がデフレを余儀なくしているのですから、金融機関の救済よりも、過剰設備の廃棄をして、需給バランスの調整をしなければ成らないと思います。そのためには、中国などへの技術移転の停止、輸入制限をしなければなりません。
日本は戦後の自由貿易体制で最も恩恵を受けた国の一つです。開かれた国である以上、明け渡すべき産業は途上国・後進国に明け渡すしかあるまいと思います。逆にそうでないものは死守すべきです。日本は世界第二位の経済大国ですが、1ドル=50円でも戦えそうな産業から1ドル=800円でも勝ち目がなさそうな産業まであります。
日本にとって必要な産業基盤を守るという政治判断のもと(1)セーフガード(2)円安誘導を組み合わせる手法は非常に効果的です。特に後者はダイレクトに効きます。その際、米ドル・ユーロではなく、人民元中心にアジア通貨を広く狙い撃ちしないと意味がありません(欧米は黒字で最大の貿易赤字国は中国。ASEAN経由の輸入もあるので・・・)。
問題はわが国に(1)(2)を実行する国際政治力があるかどうかです。
>私は、金融機関を見ていて、彼らのやり方は、自己資産を防衛しているだけで、預金者、融資を受けている者達に、責任を押し付けているだけではないかと感じるようになりました。
銀行の資産イコール借入先の負債。現状では建設・不動産・流通・第三セクター等、限られた不良債権製造マシン(などと言ったらお叱りを受けるのだろうか?)を、国民の個人金融資産が本来得るべきインカム(預金の利息・生命保険の運用益・年金の運用益など)で補填している構図です。
そのことに対して感謝すべき人々が大勢いるべき一方、不公平感を持つ人々がいるのは当然でしょう。
銀行を弁護するつもりはないのですが、規制産業ながら株式会社形態をとる彼らがそこまで非合理的な行動をする筈がありません。もちろん銀行側のエラーや政府・当局のミスはありましたが、各方面からの「圧力」等々でやむなく現在に姿に至ったという一面が強く、その結果自力では立ち直れないほどのダメージをバランスシートに受けている。その結果、各産業がかつてない困難に直面しています。
>金融機関に構造改革の意志などないということではないですか。
金融庁の楽観的見解に反する一部外者の意見をいえば、50代・40代=思考停止、30代・20代=不満爆発寸前。見たまま・聞いたままの率直なビューですが。
ところでそもそも、ぼくの世代もそうでしたが、抜本的改革に取り組めるようなアグレッシブな人材が銀行に就職しました?(現実描写のつもりですが、こんなにざっくばらんなことを言ってしまっていいのだろうか・・・?)
>中央銀行としての、日銀は、国際市場から、中央銀行としての不適格とレッテルを貼られ、円は大暴落、世界恐慌への道に進むのではないかと心配してしまいます。
円を売っているのはヘッジファンド等々ではなく日本人(日本居住の個人・法人)。円相場は日本人が持つ自信のバロメーターと捉えることができますね。
日本発の恐慌というより、世界同時不況というイメージは持てます。そういう方向に進んでいると思う。米国・欧州のみならず中国ですらデフレの兆候がありますし、世界の貿易量も縮小方向。そういうなかで国際的にみると日本はまだ相当マシなほうです。
>もう、いい加減に、市場から退場していくべき金融機関を特定するべきではないでしょうか。
そうですね。それが首相が語るところの「不良債権の早期処理を加速」させます。
市場からの退場が「吸収合併」「国営化」のいずれを意味するかによりますが・・・いずれにせよ、優良債権を叩き売りして不良債権を抱える愚を繰り返さず、ハゲタカが食らいつくようなものを民族系で保全し、そうでないものを切ることを第一義に考えるべきです。21世紀の日本にとって必要なことですが、ナイーブきわまる理想論でもあり、それができたらだれも苦労しないでしょう(経済学的には「いわゆる抵抗勢力は失業保険受給者になれ」というのと同義ですから・・・)。
>今の金融機関は、リテールバンクとして、消費者金融と同じことをしています。事業者に融資するよりも、何倍も小額ながら、利息を取れるからです。
>金融機関が自己の事業に対する自覚を失っている事に、私は大きな不満を持っています。
規制産業・国策企業として生きるなら「いわゆる事業に対する自覚を失わないこと」、民間企業・株式会社として生きるなら「サラ金・外資系・新生銀行等を見習う」。この位置づけが中途半端だとまた狙い撃ちされて不良債権バンクになりかねないところが難しいですね。
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