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  [710] 興味が日本国内に向きすぎる傾向
  
        
  
 5628です。
 近年、環境でも、エイズやマラリアの流行、難民、エネルギー開発、エネルギーセキュリティー、食糧や水、原子力の安全化や新しい原子力の開発や脱原子力との関連.........といったものを、ちょこちょこ見ているのですが、気づいたことがあります。
 基本的に、日本語の政治系サイトで、この手の国際的問題になっていることを論じることなく、ただひたすら「日本の国のことばかり」を論じているのです。
 腹が立つ時もあったりします。

 日本は、中国やアメリカ、オーストラリア、ヨーロッパのように広くはないし、地下資源に乏しい。
 となると、日本は海外に依存せざるを得ず、「アメリカあっての日本」「中国・東南アジアあっての日本」「オーストラリアあっての日本」「ヨーロッパあっての日本」「アラブあっての日本」であります。もうすぐ、「ロシア連邦あっての日本」となっていくでありましょう。

 そうであるとすれば、日本は「日本あってのアメリカ」「日本あっての中国・東南アジア」「オーストラリアあっての日本」「日本あってのヨーロッパ」「日本あってのアラブ」「日本あってのロシア」たらんと国内の産業・国内及び国際的科学技術開発研究、必要な部分にしっかりとした援助をする.....などといったことを積極的に行う必要があると考えております。
 さらに、そうなると当然、今の「エイズの世界的流行」「エマージングウイルス問題」「人口問題」「マラリア問題」「難民問題」に大きく影響される時代が来るものと考えるべきであります。

 殊に「難民問題」「密入国問題」は、今EU諸国で大きく問題になっており、阻むのも難しく、結局「一つ一つの国家に十分なものが得られる能力を開発することが必要である。農業・エネルギー・社会制度など...」という結論になってくるものと考えられます。

 北朝鮮国民の亡命問題にも、やや趣は異なるのであるが、これと似た色合いの問題があると考えるのが妥当であると思います。
 
 今回の「北朝鮮難民、日本領事館お断り事件」の後に出てきた「北朝鮮難民を、日本は際限無く受け入れられない」という主張が見うけられたのですが、そんなことならそもそも「難民条約の批准」めいたことをせずに撤回すればよろしい。
 一番悪いのは、こういう「約束を反故にすること」でありますから。信用を失います。
 そういうことを棚に上げて論じるのは、問題です。

 こういうことが意識されないのは、私達日本国民が「日本国内のことばかり論じる傾向」があるのかもしれません。
 
  
  
  
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  [713] 結構なことだと思いますが
  
        
  
> 近年、環境でも、エイズやマラリアの流行、難民、エネルギー開発、エネルギーセキュリティー、食糧や水、原子力の安全化や新しい原子力の開発や脱原子力との関連.........といったものを、ちょこちょこ見ているのですが、気づいたことがあります。
> 基本的に、日本語の政治系サイトで、この手の国際的問題になっていることを論じることなく、ただひたすら「日本の国のことばかり」を論じているのです。
> 腹が立つ時もあったりします。


こんにちは。

貿易黒字国・資本輸出国・援助大国としてのニッポンは世界に組み込まれており、好む・好まざるにかかわらず、諸外国とある程度お付き合いすることは避けて通れません。その諸外国の目線でモノをいえば、経済・財政事情の悪化を契機にジャパン・マネーが止まる(ひいては日本勢の資金回収が始まる)ことが何にも増して恐ろしいわけで、彼らの利害に沿った要望はG7声明等に語られています。全てを投げ打ってでも、国内の不良債権・デフレ問題を解決し、自国経済を安定させ(ひいては海外への資本輸出を持続させること)ことが要請されています。

他の政治系BBSの議論はわかりかねますが、一応の国際人を自称する立場から、日本人は日本の国のことばかりを大いに論じ、日本がどういう国になるべきかを大いに語るべきだと思います。

諸外国との関係はその延長線上に自ずと見えてくる。ご指摘の途上国援助等は、今後の日本がどんな国を目指すのかを明確にしないと定まらないでしょう。日本が開かれた国である以上、中進国・途上国に明け渡すべき市場を明け渡し、苦しくとも先端分野を切り開き、対外的に黒字が出ている限りはなんらかの資金還流を行う(公的援助を含む)べきだと思います。ただし、それらは外国の要請に沿って諸般の事情からオポチュニスティックに定まるというより、日本サイドのイニシアチブで国策に沿って決めるべき問題のはずです。本来は。

自発的に援助するか、タカられるかの決定的な違いはそこにあると思います。


> 今回の「北朝鮮難民、日本領事館お断り事件」の後に出てきた「北朝鮮難民を、日本は際限無く受け入れられない」という主張が見うけられたのですが、そんなことならそもそも「難民条約の批准」めいたことをせずに撤回すればよろしい。
> 一番悪いのは、こういう「約束を反故にすること」でありますから。信用を失います。
> そういうことを棚に上げて論じるのは、問題です。


卑しくロクに仕事もせず一体なにやってるんだ・・・と内心軽蔑しているご近所さんに対して、「あなたが野垂れ死にしてもウチは一切関与しません。とにかく近寄らないで下さい」とは言わないでしょう(笑)。内心でどう思っていようと、「困ったときはお互いさまだから、できる範囲でできるだけのことはしましょう」、程度の公式発言は出るんじゃないですか。大人の社交辞令として。それで、いきなり300万円の借金を申し込まれたらどうします?お金を持っていても、すぐにポンと出せる人は少ないでしょう。ぼくなら出しません。

個人レベルですら、バカ正直に言行一致させることの不利益を知るがゆえに、そのようにホンネとタテマエを使い分けます。「前向きに検討させていただきます」的な、守る気のない約束事など山ほどある。そんな個人レベルですら成り立たないことが国家レベルで成り立つはずがないでしょう。

ご近所さんのご子息が深夜近所で窃盗を繰り返しているらしく、自己破産したらもっとグレて収拾がつかないだろう・・・。そんな状態の人にお金を出しても、「あ〜、ドブに捨てるようなもんだけど、破綻されるよりはね・・・保険料だと思って諦めよう」と。国内の失業者を救えない状況下、それより遥かに重篤な北朝鮮の難民を救える筈がありません。今後の日本の構造改革・景気対策・失業対策が成功した暁には(たとえ成功しなくても)間違いなく政治・経済・歴史のテキストに載ります。それを実地で諸外国の人たちに教えてあげたらいいと思う。
 
  
  
  
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  [715] Re(1):結構なことだと思いますがー北朝鮮問題と責任帰属
  
        
  
>> 近年、環境でも、エイズやマラリアの流行、難民、エネルギー開発、エネルギーセキュリティー、食糧や水、原子力の安全化や新しい原子力の開発や脱原子力との関連.........といったものを、ちょこちょこ見ているのですが、気づいたことがあります。
>> 基本的に、日本語の政治系サイトで、この手の国際的問題になっていることを論じることなく、ただひたすら「日本の国のことばかり」を論じているのです。
>> 腹が立つ時もあったりします。
>
>
>こんにちは。
>


>ご近所さんのご子息が深夜近所で窃盗を繰り返しているらしく、自己破産したらもっとグレて収拾がつかないだろう・・・。そんな状態の人にお金を出しても、「あ〜、ドブに捨てるようなもんだけど、破綻されるよりはね・・・保険料だと思って諦めよう」と。国内の失業者を救えない状況下、それより遥かに重篤な北朝鮮の難民を救える筈がありません。今後の日本の構造改革・景気対策・失業対策が成功した暁には(たとえ成功しなくても)間違いなく政治・経済・歴史のテキストに載ります。それを実地で諸外国の人たちに教えてあげたらいいと思う。

 そうですよね。
 しかしこれ、もとはといえば、朝鮮戦争の失敗に起因していますからね。
 アメリカの軍事作戦遂行力が問題です。
 つまり、当時のアメリカ軍が「完全な朝鮮半島全土の制圧に失敗した」からです。
 太平洋戦争直後の状況は、「極東アジア地域の統治責任」は、日本の敗戦によりアメリカに移行しているわけです。
 この問題に限って言えば、北朝鮮の問題の発生原因に多大な貢献をしたのはアメリカといえるように思いますね。
 そしてこれが、極東の不安定要因の強いものになってきつつある。
 この問題に責任をもっとも強く感じるべきは、アメリカであると思いますが、どうです?
 あの国が破綻して、アメリカは迷惑するわけでもない。
 一番苦しいことになるのは、韓国・日本でしょうね。

 北朝鮮に対して、最大のresponsibilityを持つべき国家はアメリカであり、世界に関するあらゆることに軍事介入する傾向が高いアメリカのこの問題に関する意識がそういうことであるとすれば、国際社会及び同盟国のアメリカへの信頼は揺らぎ、それは米国のリーダーシップと諸種のアビリティを大いに問われることになります。

 北朝鮮の問題においては、朝鮮戦争の軍事的失敗から、アメリカは問題を未解決のまま、自分で問題を悪くしておきながら、アジアの他の国ー当然、日本・韓国は同盟国として含むーに悪化した問題を放棄した印象を強く受けます。
 
 もし、かようなことが意識され出した場合、アフガニスタンなどの問題にどれほどの暗い陰を落とすでしょうかねえ。
 
  
  
  
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  [716] Re(2):結構なことだと思いますがー北朝鮮問題と責任帰属
  
        
  
 もう一つ、前の関連で言うべき事があります。
 それは、「アメリカの自助論文化もまた、アメリカ独自のものである可能性がある」ということであり、個人を良くする原理としてはいいとは思いますが、それが国家を動かすものに、即座になるとはいえないし、全体を動かす原理とならない場合も存在するということです。
 全体を動かす要因と、個人を動かす要因は一致しない場合が存在するものです。
 貧富の差、エイズ蔓延などを考えるときには、「自助論的見方で考える」のは失当です。もし考えるにしても、「その全体の構成員の「自助的作用」の阻害要因が全体のどこかにあるからこそ、うまくいかない」と考え、諸種のことを踏まえ、引き出すことが肝要であると思います。

 このままいくと、いずれにせよ、かような希望すらもとめられぬ人々が「やけくそ」になって、いまのような諸種の「テロ団体」に共感を抱き、行動することになる。
 そうなるかもしれない。
 そして、そうなったとしたら、結局アメリカはそこの面倒を見ていくことになる。
 多分それは、「最悪のパターン」になると思いますね。
 
  
  
  
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  [717] Re(2):結構なことだと思いますがー北朝鮮問題と責任帰属
  
        
  
タテマエはともかく勝つ事は大切です。

> しかしこれ、もとはといえば、朝鮮戦争の失敗に起因していますからね。
> アメリカの軍事作戦遂行力が問題です。

それ以前の問題のような。
ちゅうか、かの国は先が読めないですか国ですから
戦略なく、行き当たりばったりを繰り返してます。

> この問題に責任をもっとも強く感じるべきは、アメリカであると
> 思いますが、どうです?

ま、責任うんぬんを言うのは難しいのでは‥
なんせ、馬鹿ほど強いものはない。

> あの国が破綻して、アメリカは迷惑するわけでもない。

その気楽さゆえに無責任な発言を繰り返す大統領が‥
バランスを崩す事の恐ろしさを判ってないのでしょうね。
アフガン問題にしろ、イラク問題にしろ、短期的な予測も出来ずに
とりあえずやっちゃうと言う方向がカウボーイスピリット全開です。

> 一番苦しいことになるのは、韓国・日本でしょうね。

だから当事者としてやるべきことを考えるべきですわ。
カウボーイの尻尾につかまるのではなく、やるべきことは
別にあるでしょう。

> 北朝鮮に対して、最大のresponsibilityを持つべき
>国家はアメリカであり、世界に関するあらゆることに軍事介入する
>傾向が高いアメリカのこの問題に関する意識がそういうことであるとすれば、
>国際社会及び同盟国のアメリカへの信頼は揺らぎ、それは米国のリーダー
>シップと諸種のアビリティを大いに問われることになります。

「わが国」の利益に根ざした戦略と言うものが大変大切です。
アメリカの利益=日本の利益ではないのです。
そこをわきまえて議論するなら問題はないのです。

> 北朝鮮の問題においては、朝鮮戦争の軍事的失敗から、アメリカは
>問題を未解決のまま、自分で問題を悪くしておきながら、アジアの他の
>国ー当然、日本・韓国は同盟国として含むーに悪化した問題を放棄した
>印象を強く受けます。

所詮他人事なのですので他人事にならない当事者は別のスタンスを
とるべきであると理解すればいいのです。他人事になる人が無責任な
事を言えばそれを無視できる体制を作るべきです。
 
> もし、かようなことが意識され出した場合、アフガニスタンなどの
>問題にどれほどの暗い陰を落とすでしょうかねえ。

ちょっかいだしておわりですから‥
 
  
  
  
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  [720] Re(3):結構なことだと思いますがー北朝鮮問題と責任帰属
  
        
  
トロい国が老獪な国につけ入られるのは世の常で、ぼくにいわせたら、諸外国によるイージーな侵略を許して国を危うくした朝鮮半島の先人たちの甘さや思考力不足・能力不足こそが諸悪の根源ですよ。コリアンの両班制に比べて、日本の士族・軍人には腹を切る覚悟があった。ご先祖様のそういう違いの積み重ねが今日の日本と朝鮮半島の差である、というのがぼくの認識です。大国の思惑を利用してこの際一気に内政問題を・・・、諸般の情勢からもはや・・・、等々のイージーな消極的選択では戦前のコリアと同じ轍を踏む。そういう意味で朝鮮半島の歴史からは学ぶものはあると思っています。

アメリカを責めても仕方ないと思う。アメリカが戦前からああいう体質を持っていることは周知のことで、アメリカがやらなきゃロシアか中国か日本がやっていたことです。ぼくは、今後の日本がどんな舵取りをするにせよ、アメリカとの決定的な利害衝突を避けること、前大戦でハンドリングに失敗したアジア諸国に深入りしないこと、の2点だけは外すべきでないと考えます。そう語ってリベラルマシーンさんから大ヒンシュクを買いましたが(苦笑)、膨大な国費と尊い犠牲を費やして得た民族の教訓ですから。カルチャーがフィットしないものはどうやっても上手くいかないし、到底かなわない強大な国が存在することは仕方ないのだから、日本は独立自衛のためにも一定の距離を保つことが賢明だと思う。

以上は所詮ヨソの国のことですし、余計なお世話・大きなお世話に属する話題なのでどうでもいいです。

ところでもしも北が1〜2年のうちに崩壊したら、軍事作戦の有無を問わず、日本の食糧援助中止と朝鮮系金融機関の締め付けが原因であるという世論が欧米で形成され、一方、戦後問題を蒸し返して南北がタカる図式は容易に想像できます。未曾有の高齢化を控えた国にあの統一コストを負担する余力はないのだから、国益にかかわります。日本の言い分を世界に向けて適宜アピールしなければならないでしょう。

ねこかぶりさんの対米認識はかなり正しいと思いますし、いろいろな矛盾・問題点を抱えていることは事実ですが、いかに場当たり的とて、アメリカには国際戦略と大義名分(自由・機会均等などの美辞麗句)があります。残念ながら、日本にはそれがない。日本がどんな国かと問われて「日本人の日本人による日本人のための国家である」としか言えないのは問題なのです。日本のように成熟して構造的に行き詰まった先進国の指導者は、日本人が最大公約数的にacceptできる理念を打ち出し、アメリカともイギリスともEUとも違う日本の未来図を示す義務がある。我々はパンのために働いているわけではないからです。日本人のハートの奥底に秘められている良い資質を具現化させることが鍵ではないでしょうか。小泉首相・田中前外相・田中県知事などのスローガン・オリエンティッドな政治家の人気が高いのは当然でしょう。ただ焼き畑を作るのは第一段階で、本当に大事なのは焼け野原に描くブループリントで、彼らにそれを描けるかな〜?とは思っているのですが。

逆説的にいえば、現在のようなスタイルで共産圏・朝鮮半島に援助したと思えば、日本国内でダム・高速道・新幹線の浪費を続行したほうが(最終的にコリア民族の目減りを抑える意味でも)ベターである・・・という考え方すら成り立つ。また、為替介入・米国債投資・ドル預金などを通じて米国の軍事作戦にファイナンスをつけ、挙げ句の果てに為替差損を食らうバカさ加減を思えば、米英スタイルの金融マーケットは無視して国債発行額をさらに増やして公共事業をやりまくり、日本国内に厚いインフラを構築するほうが世界平和に貢献する、という考え方すら成り立ちます。ダムなら一時的にせよ雇用が作れますし、コンクリートの塊くらいは残りますし、ミサイルや途上国向けの賄賂のように煙のごとく消え去ることはなく、他の人を傷つけません。アメリカ合衆国の大口スポンサーの一つは他ならぬニッポンですから。せっかく日本国債を格下げしていただいたのだから、お言葉に甘えて財政再建を大義名分にカネを引き気味にするくらいのことをすればいいんでしょうが。
 
  
  
  
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  [721] Re(3):結構なことだと思いますがー北朝鮮問題と責任帰属
  
        
  
>タテマエはともかく勝つ事は大切です。

同意しますが、もはや追う者ではなく追われる者なのだから、ぼくは負けないことが大事だと思っている。


>ちゅうか、かの国は先が読めないですか国ですから
>戦略なく、行き当たりばったりを繰り返してます。

アメリカには明確な戦略がありますよ。自国の国益・権益の極大化です。


>> この問題に責任をもっとも強く感じるべきは、アメリカであると
>> 思いますが、どうです?
>
>ま、責任うんぬんを言うのは難しいのでは‥
>なんせ、馬鹿ほど強いものはない。


知人の白人系アメリカ人が知人のコリアン一世に「コリアはどこにある?」「なぜ北と南にわかれているんだ?」「北には旅行に行ったことはあるのか?」「なぜ行かないのだ?(爆)」と質問攻めにあって困り果てていたのを思い出しました。ワールドカップで多少は状況が違っているかもしれませんが、一般庶民レベルではそんなもんです。責任を感じる前に世界地図を広げて朝鮮戦争の歴史を復習する必要がありますね。


>> あの国が破綻して、アメリカは迷惑するわけでもない。
>
>その気楽さゆえに無責任な発言を繰り返す大統領が‥

大統領は役者。鍵は補佐官や主要閣僚にあると思います。
なお、東アジアの一番デリケートな部分に地政学的な空白地帯ができることは好ましくない、程度の認識は十分に持っていると思います。


>> 一番苦しいことになるのは、韓国・日本でしょうね。
>
>だから当事者としてやるべきことを考えるべきですわ。
>
>「わが国」の利益に根ざした戦略と言うものが大変大切です。
>アメリカの利益=日本の利益ではないのです。
>
>所詮他人事なのですので他人事にならない当事者は別のスタンスを
>とるべきであると理解すればいいのです。


この部分には同意します。ここがスタート台ですからね。
で、具体的にどうすべきだとお考えですか?それが本題です。
 
  
  
  
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  [722] 異論
  
        
  
管理人です。
寒いのも暑いのも苦手ですが、どちらかといえば暑い夏が一番苦手であります。
おかげさまでたっぷりと汗をかいてまいりました。とりあえず外仕事はあと1日かな、何とかがんばりましょう。

>トロい国が老獪な国につけ入られるのは世の常で、ぼくにいわせたら、諸外国によるイージーな侵略を許して国を危うくした朝鮮半島の先人たちの甘さや思考力不足・能力不足こそが諸悪の根源ですよ。コリアンの両班制に比べて、日本の士族・軍人には腹を切る覚悟があった。ご先祖様のそういう違いの積み重ねが今日の日本と朝鮮半島の差である、というのがぼくの認識です。大国の思惑を利用してこの際一気に内政問題を・・・、諸般の情勢からもはや・・・、等々のイージーな消極的選択では戦前のコリアと同じ轍を踏む。そういう意味で朝鮮半島の歴史からは学ぶものはあると思っています。

人間だからいろいろな見方、考え方があります。もちろん何を考え話そうが個人の自由であります。しかし上の山口さんのお考えは例えば閣僚クラスであれば首がいくつあっても足りないほどの内容であります。

地政学的に島国である日本と大陸とは陸続きの半島国・朝鮮では侵略される度合いが全く違います。どんなふうに歴史を観察すれば山口さん的考察ができるのか私にはわかりません。歴史上において朝鮮国が他国を凌駕できるほど大国であったならば話は違う方向にいったのでしょうが、どっこい史実はそうは語ってくれません。そもそも民族的には人口やその影響を及ぼした支配面積では漢民族に到底かなわないわけであり、そのことを考慮に入れないで「諸外国によるイージーな侵略を許して国を危うくした朝鮮半島の先人たち」というような言い方は物事を正当に評価していないと考えます。私はもちろん日本人ですが、そんな単純な見方で日本人の優位性を語ってくれたとしても全然うれしくはありません。むしろその逆であります。地政学的及び歴史的見地より洋の東西を問わず半島国が常に内陸国から侵略の脅威を受けていたことは事実であります。それに対して我が国は四方を海に囲まれた完全な島国であり、その取り囲んだ海が自然の要塞と化していたわけであります。したがって幸運も作用し完全に侵攻・侵略された経験など全くなかったわけであります。

山口さんがどんなつもりで「朝鮮半島の先人たちの甘さや思考力不足・能力不足こそが諸悪の根源ですよ。」とか、「日本の士族・軍人には腹を切る覚悟があった。ご先祖様のそういう違いの積み重ねが今日の日本と朝鮮半島の差である。」などと言われるのか、私には完璧に理解不能であります。もとい、というよりは常人の理解を超えております。これはとても危険な考え方だと指摘させていただきます。
 
  
  
  
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  [723] Re(4):結構なことだと思いますがー北朝鮮問題と責任帰属
  
        
  
>トロい国が老獪な国につけ入られるのは世の常で、ぼくにいわせたら、諸外国によるイージーな侵略を許して国を危うくした朝鮮半島の先人たちの甘さや思考力不足・能力不足こそが諸悪の根源ですよ。コリアンの両班制に比べて、日本の士族・軍人には腹を切る覚悟があった。ご先祖様のそういう違いの積み重ねが今日の日本と朝鮮半島の差である、というのがぼくの認識です。

 彼の場合は、ロシアにやられたでありましょう。
 問題は、アメリカが日本から明け渡された朝鮮半島で、諸種改革に失敗し、以後の度重なる軍事作戦で、問題を遷延化させてしまったこと。
 アジア同士でも、どこの国家でも、極東・東南アジア領域において下手に介入してはいけません。
 
>アメリカを責めても仕方ないと思う。アメリカが戦前からああいう体質を持っていることは周知のことで、アメリカがやらなきゃロシアか中国か日本がやっていたことです。ぼくは、今後の日本がどんな舵取りをするにせよ、アメリカとの決定的な利害衝突を避けること、前大戦でハンドリングに失敗したアジア諸国に深入りしないこと、の2点だけは外すべきでないと考えます。そう語ってリベラルマシーンさんから大ヒンシュクを買いましたが(苦笑)、膨大な国費と尊い犠牲を費やして得た民族の教訓ですから。カルチャーがフィットしないものはどうやっても上手くいかないし、到底かなわない強大な国が存在することは仕方ないのだから、日本は独立自衛のためにも一定の距離を保つことが賢明だと思う。

 アジアの問題は、はるかに複雑で、今のアメリカ・日本の方法論では無理なものがある。
 わたくしが、一番はじめのスレで申し上げた「日本あってのアメリカ」という言葉には、山口さんのご主張されている意味を含ませております。
 日本は、高度な各国の利害対立調整のための技術を持つべきです。
 そのうちに、問題の解決のための前提が揃うのを待つべきです。

>ところでもしも北が1〜2年のうちに崩壊したら、軍事作戦の有無を問わず、日本の食糧援助中止と朝鮮系金融機関の締め付けが原因であるという世論が欧米で形成され、一方、戦後問題を蒸し返して南北がタカる図式は容易に想像できます。未曾有の高齢化を控えた国にあの統一コストを負担する余力はないのだから、国益にかかわります。日本の言い分を世界に向けて適宜アピールしなければならないでしょう。

 その場合、そう来ますね。
 しかし、食糧援助とはいっても、他国の輸入品を購入し援助する形態ですんで、ロスが大きい。マンパワーも含めてですが。
 そこで、アメリカ国債で支払って、アメリカから北朝鮮に運ぶのが一番宜しい。
 そうすれば、何かあっても、「最終の義務履行者」はアメリカだから、国際世論の非難をかわす事が可能です。
 
>ただ焼き畑を作るのは第一段階で、本当に大事なのは焼け野原に描くブループリントで、彼らにそれを描けるかな〜?とは思っているのですが。

 そこですね。
 いろいろデザインを見てみると、アメリカばかりお手本にしている。
 
>逆説的にいえば、現在のようなスタイルで共産圏・朝鮮半島に援助したと思えば、日本国内でダム・高速道・新幹線の浪費を続行したほうが(最終的にコリア民族の目減りを抑える意味でも)ベターである・・・という考え方すら成り立つ。また、為替介入・米国債投資・ドル預金などを通じて米国の軍事作戦にファイナンスをつけ、挙げ句の果てに為替差損を食らうバカさ加減を思えば、米英スタイルの金融マーケットは無視して国債発行額をさらに増やして公共事業をやりまくり、日本国内に厚いインフラを構築するほうが世界平和に貢献する、という考え方すら成り立ちます。ダムなら一時的にせよ雇用が作れますし、コンクリートの塊くらいは残りますし、ミサイルや途上国向けの賄賂のように煙のごとく消え去ることはなく、他の人を傷つけません。

 わたくしとしては、日本が主体となって提案されている「トリウム協働システムーthorims nes」の研究開発を、国際的にやらせるほうがいいと思いますね。このために国債を発行しまくるのは、大賛成です。
 アメリカがやるべきことは、核拡散性が著しく低いトリウムを燃料にできる(ウランートリウム混合燃料でも良い)安全性を飛躍的に高めた軽水炉を、以前からの約束である「軽水炉支援」として支援することです。
 このままやっていれば、またぞろ、「核拡散」で世界が恐喝されかねず、他の国家もまねをしかねない。
(話は脱線するけど、京都議定書の否定後のアメリカのエネルギー戦略は、原子力にしたって、廃棄物の処理戦略が不透明のように思えるし、ウラニウム燃料の発電では核拡散の問題で世界展開できなくて、温暖化対策に一つも意味が無い。
 あれで何をするつもりか知りたいですね。)


アメリカ合衆国の大口スポンサーの一つは他ならぬニッポンですから。せっかく日本国債を格下げしていただいたのだから、お言葉に甘えて財政再建を大義名分にカネを引き気味にするくらいのことをすればいいんでしょうが。

 そうなんですけどね。
 格付けについては、私は、「えんろん」「わーるどこむ」「ぐろーばるくろす」「あんだあせん」「ぜろっくす」あたりの問題が、アメリカ国債の格付けにどう影響するか見たいですね。
 ブッシュ氏が株を売りぬいた後に破産した会社を含めて。(苦笑)

 あと、話はかわるのですが、ニューヨーク9.11事件以降のテロ情報に、日本のメディアは疎いですねえ。
 
  
  
  
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  [724] Re(4):結構なことだと思いますがー北朝鮮問題と責任帰属
  
        
  
>同意しますが、もはや追う者ではなく追われる者なのだから、
> ぼくは負けないことが大事だと思っている。

同意します。

>>ちゅうか、かの国は先が読めないですか国ですから
>>戦略なく、行き当たりばったりを繰り返してます。
>アメリカには明確な戦略がありますよ。自国の国益・権益の極大化です。

そのものの見方が近視的であると私は考えるのですよね。
だから場当たり的というわけ。
だからあちこちで歪が出てくる。
長期的戦略がないのはアメリカの会社と株主の関係にも似てます。

>責任を感じる前に世界地図を広げて朝鮮戦争の歴史を復習する必要がありますね。

そこらへんも含めてわかってくれればいいのです。
その前のヤルタ会談、ポツダム宣言を含めて責任があるのですよ。

>大統領は役者。鍵は補佐官や主要閣僚にあると思います。

ま、そうですが、役者も心得がなきゃ演じられません。

>なお、東アジアの一番デリケートな部分に地政学的な空白地帯ができる
>ことは好ましくない、程度の認識は十分に持っていると思います。
>この部分には同意します。ここがスタート台ですからね。
>で、具体的にどうすべきだとお考えですか?それが本題です。

私は変えるより今のままがいいと思う。
変えるのは朝鮮民族の意思であり、こちらとしては干渉しないのが
一番ではないか?と思う。
というか、わが国の主権に対しては毅然とした態度をとりあとは
死なない程度に援助するのが適切ではないか?北朝鮮の崩壊は
韓国経済の壊滅や日本への大量の難民の流出など不安定要素を
極端に増し、莫大なコストを払うことになります。
 
  
  
  
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  [728] 脱線ですが。エンロン、ワールドコム、アンダーセン。
  
        
  
 米国で「優良企業」が好調にみえたのは粉飾決算によるもので、有名な会計事務所がそれに一枚噛んでいたという話ですか。
 ブッシュ政権が国際協調無視・単独軍事行動イケイケ路線で浮かれている間に、肝心の経済が根腐れを起こしているんじゃないだろうな。ブッシュさん、それ見たことかと言いたいところだが、とばっちりを食らうと日本のほうが深刻だから、早いとこケリをつけて欲しい。
 
  
  
  
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  [729] Re(1):脱線ですが。エンロン、ワールドコム、アンダーセン。
  
        
  
> 米国で「優良企業」が好調にみえたのは粉飾決算によるもので、有名な会計事務所がそれに一枚噛んでいたという話ですか。
> ブッシュ政権が国際協調無視・単独軍事行動イケイケ路線で浮かれている間に、肝心の経済が根腐れを起こしているんじゃないだろうな。ブッシュさん、それ見たことかと言いたいところだが、とばっちりを食らうと日本のほうが深刻だから、早いとこケリをつけて欲しい。

sunyonさんに、1枚。
 
  
  
  
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  [730] Re(1):異論
  
        
  
こんばんわ。蒸し暑くて大変なことと存じます。
きわめてデリケートな話題に忌憚のないご意見をいただけたことに感謝しています。


>しかし上の山口さんのお考えは例えば閣僚クラスであれば首がいくつあっても足りないほどの内容であります。


そう思います。
日本は様々な議論がオープンに行える国だと思っていますが、こと第二次大戦イシューに限っていえば、我々「日本人」には言論の自由がありません。また国際世論(アングロサクソン世論)も全くそれを認めていません。そういうなか、「戦争責任?そんなモンぼくは知らん!」という世代の立場から、一石を投じたいというよりも、客観的な事実であると考えるところを申し上げたいと思いました。それは、今後の日本を考えていただくうえで何らかのお役に立てると信じたからで、日本人の民族的な優位性をアピールするものではありません。またこれはあくまでも個人的見解であり、だれかに押し売りしようと意図したものでもありません。


>地政学的に島国である日本と大陸とは陸続きの半島国・朝鮮では侵略される度合いが全く違います。我が国は四方を海に囲まれた完全な島国であり、その取り囲んだ海が自然の要塞と化していたわけであります。したがって幸運も作用し完全に侵攻・侵略された経験など全くなかったわけであります。


中国の日本大使館の事件で遺憾ながらわが職員が中国の官憲をウエルカムしていたことは記憶に新しいでしょう。大使館員は日本国の主権を守るよりも、外国権力を利用して混乱を収拾し、所属する官僚組織を保全することを優先した。一見プラクティカルなソリューションに見えて、利用したつもりの外国人(しかもタカリ屋)に貸しをつくり、そのうえ主権が蹂躙された。事件後の中国のわが国に対するタフなスタンスが全てを語っています。少し長い目でみると大局観を欠いたイージーな意思決定は実に高くつくということ。あの事件で、だれのどこを責めるべきなのか?侵略行為を行った中国人を一方的に追及するのか、安易な自己保身に走った己を反省するのか。持論ですが、やるほうが悪いのは当然として、やられるほうだって悪いのです。

両方の立場を経験しないと、加害者・被害者の何たるかは理解できないでしょう。いま日本人はあの事件を振り返ることでそれ(被害者の立場からみた加害者)が理解できる。我々の強みは物事を反省し、改善できる部分にこそあると思う。それがイノベーションであり構造のリフォームです。

ぼくの理解するところでは、昨今の日本の在外公館まがいのことを国政レベルでやってしまったのが戦前のコリア王室です。先の発言は、余計なお世話ながら、わが外務省がアホだったと語るのと同一コンテクストで過去の隣国を語ったに過ぎず、この意見はコリアン・アメリカンのサウンドも取っています。日本の幕府vs薩長はいかに窮してもイギリス・フランスに軍事介入させず、また多くの外国借款を受けず、最終的に列強に直接支配の口実を与えなかった。現在の自民党政権も、いかに馬鹿だタワケだと蔑まれて事あるごとに諸外国タカられようと、その2点だけは慎重に避け、国家主権の水際防御に尽力しているように見受けられる。それが要因の全てだというつもりは毛頭ありませんが、わが国がバッシングされる一因をなします。

我々は現在の国際秩序のなかで亜流に属するアジア人です。遺憾きわまりないことですが、その事実は受け入れざるを得ない。マイノリティーとして欧米に伍して専守防衛に徹しようとしたとき、あれ以外のどんな戦略オプションが取りえるのでしょうか。所詮、モノは言いようです。たとえばコリアのように外国資本の占有率が高いと経済面では主権もヘチマもない。出資者が改革せよ、ダメな会社を倒産させよといえば彼らは「イエス」と言わざるを得ない。能力・人物・マナーの全てにおいて平素尊敬の念を抱いていた南の友人たちの勤務先はここ数年で次々と潰れました。コリアが本来持っている良い部分は壊滅している。働けど彼らの生活は楽にはならない。そこに不用意にカネを入れても現在の世界秩序をベースにした帝国主義が搾取し、意図せざる主体が太るだけです。飛躍しますが、それならいっそダムでも作ったほうが・・・という考え方は成り立つはずです。

地政学的なポジションが大きな影を落としているのは重々承知しています。が、それに全てを求めたら、日本にとってコリアは永遠にミルク補給先のまま、両班意識と儒教思想に依存せざるを得ない彼らの対日スタンスも未来永劫あのまま。日本とコリアの関係は永遠に変わらない。戦後の歴史を通じてすでに結果は出ています。

ざっくり、以上のようなことを言いたかったわけです。
日本のいわゆる進歩的知識人の思想に相容れないことは承知のうえで発言しています。が、それほど間違ったことを述べているつもりはありません。カワイソウだから・・・、過去に悪いことをしたから・・・、彼らの人権を考えて・・・、などの道徳的な哀れみで事態が打開できるのなら、とっくに次の展開に進めているはずです。


この件、ぼくはどなたの反論も有り難く受け入れます。
 
  
  
  
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  [731] Re(5):結構なことだと思いますがー北朝鮮問題と責任帰属
  
        
  
> アジア同士でも、どこの国家でも、極東・東南アジア領域において下手に介入してはいけません。


道徳的・人道的・個人的に100%同意します。
でも現実問題としては、そうは問屋が卸さない。周知のように、世界の人口の4分の1超を占める中国の消費市場としてのポテンシャルが余りにも大きいからです。もちろん孵化しない卵のまま終わる可能性もありますが、万が一にもブレイクしてしまったら取り返しがつかない。攻守の両面を睨んでそこに橋頭堡を確保・維持することは先進諸国の国益に関わります。振り返れば過去の日米戦も中国大陸における利権衝突が決定打になりました。


> 「日本あってのアメリカ」という言葉には、


理念は100%同意で、一個人としては常にそうありたいと願っています。
が、自分がどんなにそう思っても、相手が全くそう思わない場合は一人相撲でお話しになりません。アメリカしかり、朝鮮半島しかり、中国しかり。極端な話し、遺憾のきわみですが、「ちょっと良いモノを作るし小細工もうまいから、イエローで気分悪いけど、ま、生かしといてやるか」程度に思ってるかもしれないし(涙)。それが全てだというつもりはありませんが、それはWASPが持つ一つの典型的な生理的感情ではないかと。all or nothongで捉え、ムカツクから敵対することは非現実的でしょう。それを所与の環境としてしたたかに強くサバイブするしかないと思う。少なくとも現在の世界秩序が続く限りにおいては。


> 日本は、高度な各国の利害対立調整のための技術を持つべきです。


新興宗教団体の布教みたいな厚顔無恥な押し売りをやるか、さもなくばパトロンを買って出るくらいの鷹揚さを見せつけるかしないと、各国の利害調整は難しいように思うのです。そういうお仕着せがましさがないところに日本の良さがあり、そこで無理をすれば我々もストレスが溜まるだけかもしれません。各国の利害対立には深く介入せず、物心両面で乞われたときだけ出馬するに留め、先ずは判断を誤らないための情報収集を強化すべきだと思います。外務省をみても正確な現地情報がなかなか本国に上がらないようですし。その手当ては日本の安全保障面からも優先されると思う。

で、目指すは将棋で歩が3箇所で対峙していたら有段者の将棋・・・みたいな形でしょうか。


> 以前からの約束である「軽水炉支援」として支援することです。
> このままやっていれば、またぞろ、「核拡散」で世界が恐喝されかねず、他の国家もまねをしかねない。


この原発・ウランに関するくだりはご指摘通りのようですね。さすがに、あれから少し勉強しました(笑)。米国保守層もこういう意見に傾いており、それが悪の枢軸国入りする元凶となり、いずれ来たる侵攻の大義名分になるようですね。ワシントンの一部には、94年の決定およびご指摘の原子力廃棄物などに関して、マリアナ海溝よりも深く深く反省する機運があるようですね。


> 格付けについては、私は、「えんろん」「わーるどこむ」「ぐろーばるくろす」「あんだあせん」「ぜろっくす」あたりの問題が、アメリカ国債の格付けにどう影響するか見たいですね。


かたや民間、かたや連邦政府、ですから・・・。セオリー的に考えられる典型的な経路は、
破綻→不良債権急増→金融システム不安→米国債・ドル下落
破綻→消費の落ち込み→景気低迷→税収減少→財政赤字拡大→米国債・ドル下落
など。ジワジワと効いてくるので1ヶ月やそこらでは大きな変化は出ないと思います。

ところでドル基軸通貨体制を支え、ドルと表裏一体をなす米国債の格下げなどやるわけありません。この道でごはんを食べている者としての意見です。いささかずるいですが、ドル安にして対外債務の価値を減価させたら一件落着です。一方で世界最大の国内市場をかなり解放しているアメリカの度量は一定の評価をすべきで、またダメな会社をさっさと潰す決断力は大したものだと思います。結論をいえば(日本人にとって)米国市場のショバ代は高いということでしょうね。日本人にとってはドルはゼネコンの株だと思って投資しなければならないようなアセットクラスです。

日本人の傷は浅いはずです。でもユーロ圏の傷は深そう。今回の日本国債格下げは、米国スタンダードに染まったぼくですら日本の財務省の主張に分があると思います。さすがにアメリカ人から無駄遣いの説教をされるほど落ちぶれてはいないでしょう。ただ意見には傾聴すべき内容が少しはある。ザマアミロ!ではなく、日本にもenronやworldcomみたいなのが厳然と存在するのだから、他山の石にすべきだということ。格付機関には予定通りに格下げしないとこれまでの全格付情報とその根拠が疑われる、という苦しい裏事情がありました。余談ですがそんな格付情報をネタにボツワナ騒動にまつわるエイズ発言等などが出たのは遺憾です。恐縮しきっていた善良なアフリカ勢にあんな仕打ちをするのは武士道に反する。


> あと、話はかわるのですが、ニューヨーク9.11事件以降のテロ情報に、日本のメディアは疎いですねえ。


沢山の日本人観光客にアメリカに来てもらい、またアメリカに安心して投資して欲しい、という含意じゃないですか?
 
  
  
  
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  [732] Re(2):異論
  
        
  
力が入っておられますね、私も一言。

>「戦争責任?そんなモンぼくは知らん!」という世代の立場から、一石を投じ
>たいというよりも、客観的な事実であると考えるところを申し上げたいと思い
>ました。

それで良いでしょう。排日文化政策を甘受する義務など私は寸毫も負ってはおらぬ。

朝鮮に関するくだり、仰られる通りです。

「朝鮮を滅ぼしたのは朝鮮人自身であリ、日本が滅ぼしたのではない。自ら
滅びたのである。」
(梁啓超(1873-1929)、清朝末期の戊戍維新(1898)の主役。近代中国政治、
文学、思想界の重鎮。)

アジア金融危機以来、韓国はやっと冷静な目を持ってきたように感じております。
が、まだまだ先は遠い。

2002.07.06 読売新聞 韓国で植民地支配肯定論者の評論集を検察が捜査

 【ソウル5日=白川義和】韓国の作家、金完燮氏(38)の評論集「親日派の
ための弁明」が、日本の過去の植民地支配を肯定的に評価する内容から関係者の
反発を呼び、検察当局が5日までに捜査に乗り出す事態になった。金氏も同日、
ソウルで記者会見し、旅券発給に必要な検察当局の許可を得られず、日本語版
宣伝のための訪日を見送ったと明らかにした。

 金氏は同書で日本の植民地支配が朝鮮の近代化に貢献したと評価。昨年夏に草稿
がホームページで発表されると、朝鮮王朝の子孫が外患誘致扇動罪や死者名誉棄
損罪などで金氏を告訴した。さらに今年2月の出版に対しては、政府の刊行物倫理
委員会が「青少年有害刊行物」に指定、書店での販売が厳しく規制された。
 
  
  
  
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  [733] Re(2):脱線ですが。エンロン、ワールドコム、アンダーセン。
  
        
  
>> 米国で「優良企業」が好調にみえたのは粉飾決算によるもので、有名な
>>会計事務所がそれに一枚噛んでいたという話ですか。
>> ブッシュ政権が国際協調無視・単独軍事行動イケイケ路線で浮かれている
>>間に、肝心の経済が根腐れを起こしているんじゃないだろうな。ブッシュ
>>さん、それ見たことかと言いたいところだが、とばっちりを食らうと
>>日本のほうが深刻だから、早いとこケリをつけて欲しい。
>sunyonさんに、1枚。

ちゅうか、経済の悪化を隠すために軍事行動も粉飾決算もやっているんじゃ?
日米同時不況‥世界経済の1/3が一気に病気になると死んでしまう国がたく
さんあるでしょうね。日本にしろアメリカにしろ国民が食えないほど貧しく
ならないが餓死者が出る国はたくさんあるでしょう。
このままいくと不可避の状況のようで
 
  
  
  
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  [734] Re(3):脱線ですが。エンロン、ワールドコム、アンダーセン。
  
        
  
うーん。みなさんアメリカ嫌いなんですね・・・。というか、それにしても嫌わたもんだなぁ・・・と実感しました(苦笑)。クリントン時代は親中反日でほとんど仮想敵国扱いでしたが、今のところブッシュ政権はこの逆。彼らがアメリカの国益に貢献しているかどうかは今のところ不明ですが(爆)、日本国にとっては表面的にはなんぼかマシなはずですが。抑えてきた反米感情が、親日派を抱えた政権という安心感も手伝って一気にヒートアップした、って感じですか?考えすぎかな??

エンロン・グローバルクロッシング・ワールドコムなど90年代後半に脚色つきで大躍進し速攻で滅亡した大企業の多くは利権・政治献金・人脈などで民主党寄りに色分けされる勢力です。ゴア大統領だったら日本に市場開放圧力をかけまくってでも延命策を講じ、代わりにファイアストン=ブリジストン・アスベスト関連・タバコあたりが民主党支持母体の弁護士業界による訴訟攻勢で焼き畑だったかなー?と。竹下さんがお亡くなりになって某ゼネコンがその後を追う、あるいは日本のサッカーが岡田監督になってエースだったカズの出番がなくなる、等々と似てます。フォワードとバックスが総入替えしたかのような状態ですね。

理由やキッカケはどうあれバブルはいつか必ずはじけるもので、良いときもあれば悪いときもあるので。好調なときほど脇をしめなきゃいけないのですが、肝心なときに一番肝心なことを忘れて一手遅れになっていくのが愚かですけどね。日本は10年先行しているのだから持てる叡智を結集すれば必ずや乗り切れますよ。
 
  
  
  
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  [735] Re(6):脱線ー原子力トピック
  
        
  
 中国の利益や経済発展には、化石燃料以外の方法による電力供給がどうしても必要であり、このままいくと環境や安全保障に大きな悪影響が出かねない。
 だからこそ、ガス炉や溶融塩炉(molten salt reactor),Accelater Driven System(加速器駆動消滅処理装置)などの開発を急いで、来るべきエネルギー需要の爆発的増加に対して、溶融塩炉やガス炉と安全な乾式再処理と放射性廃棄物の徹底的低減処理という裏付けをした原子力によって対応しないといけない。
 そうでもしないと、資源戦争になってしまう。
 そう、思うときがあります。

 日本人は、こういう原子力システムを以前から考案していました。
http://sta-atm.jst.go.jp/atomica/owa/display?opt=1&term_no=03-04-11-02
ここにある構想は、大変面白い、ユニークなものであると思います。
 もう一つは、「トリウム・パワー・インク」なるアメリカの会社。
http://www.thoriumpower.com/
です。
 今、ようやく「真に安全で、環境保護性の高い原子力へ」動き出しつつある。
 しかし、「日は暮れて、道は遠い」のが現状。
 で、ヨーロッパにおいて景気がいいのは「原子力研究と利用が盛んな」フランスくらいのようです。

 原子力には、「放射性廃棄物の問題を克服でき、安全でクリーンな長期的エネルギー源になる」という潜在的な力はあるのですが、その潜在力を引き出して、役に立てるようにすることができるかということについては、これからの先進国の取り組みとそこの国民の理解と国民の適切な議論で産まれた良い方針や世論がないとできないし、現状の原子力は「途方も無くダーティーでひどい」ということです。
 アメリカでは、DOEのGEN−IV(2030年の完成を目途にした新型原子力システムの開発計画)やロシアminatomの戦略、日本のオメガ計画や「FUJIseries」、サイクル機構の新型高速炉計画に期待したいです。
 
 
  
  
  
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  [736] Re(4):脱線ですが。エンロン、ワールドコム、アンダーセン。
  
        
  
>うーん。みなさんアメリカ嫌いなんですね・・・。というか、それにしても嫌わたもんだなぁ・・・と実感しました(苦笑)。

 山口さん、どーもです。
 えーと、私はブッシュ政権は嫌いですが、米国は嫌いじゃありません。念のため。

>理由やキッカケはどうあれバブルはいつか必ずはじけるもので、良いときもあれば悪いときもあるので。好調なときほど脇をしめなきゃいけないのですが、肝心なときに一番肝心なことを忘れて一手遅れになっていくのが愚かですけどね。日本は10年先行しているのだから持てる叡智を結集すれば必ずや乗り切れますよ。

 たしかに、バブル崩壊では日本のほうが先輩ですね (^^;)。
 これで米国のバブルがはじけると、日本もさらに難儀しそうですが、腹を括って立ち向かうしかないか。
 
  
  
  
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  [747] Re(5):脱線ですが。エンロン、ワールドコム、アンダーセン。
  
        
  
>>日本は10年先行しているのだから持てる叡智を結集すれば必ずや乗り切れますよ。
>
> たしかに、バブル崩壊では日本のほうが先輩ですね (^^;)。
> これで米国のバブルがはじけると、日本もさらに難儀しそうですが、腹を括って立ち向かうしかないか。


自民党の麻生政調会長がこんなことを言っています。この認識は正しいと思う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020714-00000960-jij-pol

大きな代償を払って手に入れた90年代の経験(他国はこれから身銭を切って学ぶことになる!)をどう生かすか。今後の日本人が新たに試されるとすれば、「自分のなにを、どこまで信じることができるか」、ということではないでしょうか。期せずして先頭集団の単独トップに踊り出てしまった・・・という認識は大事だと思う。先駆者としてのつらさは筆舌に尽し難いものがあると思いますが、諸外国は日本の事例を熱心に研究しています。腐ってもタイという言葉はいまの日本の為にあるような言葉です。歴史を作っているのですから。
 
  
  
  
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  [748] Re(6):脱線ですが。エンロン、ワールドコム、アンダーセン。
  
        
  
 この問題は、非常に難しいものですね。
 経済においては、どのようなタームについて掘り下げて考えるべきか知りたいものです。
 話は変わるのですが、アメリカにおいては「ストック・オプション」がしばしば問題になっています。
 考えてみれば、オプションを与えて、会計操作で見かけ上の会社の価値を上昇させることで、株価上昇を見込ませて、オプションを行使させるように仕向け、そのあと倒産なり、低迷なりすれば、彼ら投資家の財産を大いに食い散らかすことができるように思えるので、私はストック・オプションについて、多少の心配があります。
 
 ところで、アメリカ・ミネソタにて日本の鉄鋼会社とアメリカの会社が参加して、
Itmk3という「新世代の高品質な鉄生産法」の実験プラントが動くようです。
 案外、金属材料関連は熟慮してみると、相当ないいものがあると思っております。
 
  
  
  
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