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      □投稿者/  5628
        - 02/6/26(水) 12:47 -
       □URL: 
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          > どうも。ちーです。 
> 気になったんで、ちょっとだけ。 
> 社会学・社会病理学的な側面から。 
> 
> 
>> もう一つは、この故に刑罰に「社会防衛」というもう一つの意義を考えるとなると、「刑罰の恐怖」によって「社会防衛」は成立します。 
>> 従って、刑罰の重罰化は、刑罰への恐怖を煽り浸透させることに役立ちます。 
>> 人間の基本的原理には、「恐怖」がありますから、これは効果があると思う。 
> 
> えーっと、その理論は軽微な犯罪には当てはまるかも知れませ 
>んが、すくなくとも殺人事件に限って言えば、それは当てはまら 
>ないんですよ。(^^; 
> 作家の見沢知廉さんが、殺人事件を起こした服役囚300人に 
>アンケートをしたところ、「殺害後の刑罰のことを考えて殺人を 
>犯した」という人はたったのひとりだったそうです。 
> ほとんどの殺人者は殺人を犯す際、あとの刑罰のことなんてハ 
>ナっから頭の中にはなかったということです。なんでも、殺害時 
>は無我夢中で、「気がついたら人を殺していた」という意見が大 
>半だったそうですよ。 
> 
> つまり、「犯罪抑止力としての刑罰の強化」はすくなくとも殺 
>人に関してはほとんど効果がないと言わざるを得ません。 
 
 うーん、そうですかねえ。 
 犯罪者が、重大な犯罪事件を起こすまでの時期には、何十年とあるものですよね。 
 それを、産まれてから犯罪実行を決意するまでの時期と、決意してから実行するまでの時期に分けて考え、重罰がどの時期にどう働くか、つまり決意する確率と決意から実行する確率をどのように統制するかで、この問題を考えていくべきであります。 
 とすると、この「決意までの時期」というところに、長期的に重罰の「恐怖による制御の影響」がかかると見るべきです。 
 決意から実行までの時期は短く、決意があるわけですから、重罰や刑罰の抑制効果は望めないと考えるのが当たり前で、そうなると、この指摘は「単に当たり前のことを述べただけ」のことであり、トリビアルだと思います。 
 そしてその結果は、今私の考えていることと対立しません。 
 その作家さんは、このことをどのように考えているかわかりません。 
 どう、フォーカシングしているのでしょうか? 
 
 要するに、時期を分けて考える視点が不足しているということなのです。 
 
 これからは、システム的、工学的視点から、量刑の重罰化の可否を考えていかないと、打開は難しいと思います。 
  
> あと、支配・権力論的に言って、「暴力(刑罰は公的な暴力の 
>一種)的支配」は長続きしません(^^;。 
> 
>自発的服従>説得による服従>威嚇による服従>暴力的支配 
> という順番で権力による大衆の支配は安定します。 
> (M.ウェーバー『支配の社会学』より) 
> ですから、「社会の安定化のための刑罰強化」というのは、実 
>は社会の不安定化を助長しかねないんです。 
 
 そうでしょうか? 
 確かにその通りかもしれませんが、社会安全の担保は経済活動の根幹であり、大多数の人権保護の視点からしても、重刑罰は十分な恐怖のフィードバックにより、ある程度までの確率で寄与すると思います。 
 なら、聞きますが、凶悪事件や「農薬中、もっとも危険な農薬の一つであるメソミルをしかける」などの問題は、人心を恐怖に陥れる原因といえます。 
 このことについて、国家機関などが厳罰をし掛けて、さらに人心が不安定になるということが成立するとしたら、国家も人類の歴史も、とっくの昔に破綻していると思います。 
 前に、高槻市であったと思うのですが、ランネート(メソミル)入りの毒餌を公園にしかけて、犬が死に老人が軽い中毒になった事件がありましたが、やり方を改造すれば、より多数の中毒者や死人が出ていたはずです。 
 例えば、こうした事件のもつ極めて危険な潜在性を持つ恐怖に対し、犯人を逮捕し重罰をもって処することがないとすれば、その恐怖のほうが遥かに問題です。 
  
 
> それと、少年犯罪に関して。 
> 人口に対する犯罪比率でいうと、日本は諸外国に比べてまだま 
>だ低いです。つまり、日本はまだまだ安全な国だということです。 
> 統計でみると、すくなくとも少年による凶悪犯罪の件数が増加 
>しているのは強盗だけで(おそらく「ひったくり」の増加のせい 
>でしょう)、その他の凶悪犯罪に関してはほぼ横ばいです。 
> 「犯罪の増加」や「犯罪の凶悪化」というのは、すくなくとも 
>統計を見ると、それは間違いであると言わざるを得ません。 
 
 このことは、(犯罪の数)と(被害者数)の積を指標にして考えるべきであり、単に数で考えるのは片手落ちと言えます。 
 昔、中学生が京阪に置石をして列車を脱線転覆させ、100人以上の怪我人等を出した事件など、成人の事件よりも凶悪性の高い事件やコンクリ詰め殺人、「バモイドオキ神」のあの事件のように、公共への恐怖が著しい事件を単に一つのユニットで数えるというのは、方法の妥当性を欠くと思います。 
 
>(昔から少年による犯罪の発生率ってのは高いんですけどね...) 
> でも、この世代の犯罪率の高さは問題にならないで、少年のそ 
>れだけが問題になるというのは、僕は「オトナのエゴ」だと思う 
>んですけれども(^^;。 
 
 数×質で見ましょう。 
 今まで多くの議論を見たときに、こうした面が欠落しています。 
  
         
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