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  [763] 拝啓 石野清三様&服部光之様
  
        
  
ご無沙汰しております。

こちらのBBSでもついに『新』民主党・党首選挙の話題がでてきましたねぇ。
7/17、新政局懇談会・会長の横路孝弘代議士が御自身のパーティーで事実上の出馬表明をされたそうです。
札幌弁護士会所属の弁護士で、首相候補を決める選挙に立候補した方は後にも先にも横路ただ一人ですので個人的に気になるところです。

ところで、服部さんがおっしゃる様に横路グループには民主党を分裂させ新党結成するようなエネルギーや資金力を本当に蓄えているのでしょうかねぇ・・・?
私には甚だ疑問に思います。(勿論、自治労事件はご存知ですよね?)

どんなに状況が苦しくて、反主流扱いをされても民主党と言う「選挙互助会」に居座り続けるはずです。

それに、わが党の初代党首・白川勝彦弁護士が今後連携を深めるべきパートナーは決して小沢自由党ではなく民主党の中の良質なリベラル保守政治家(弁護士出身)の方々ではないでしょうか?

具体的にお名前を申し上げるのなら、簗瀬進氏・枝野幸男氏・(落選中ですが)錦織淳氏といった方々です。

特に簗瀬氏は元々河本派に属され、93.6.18宮沢内閣不信任案に賛成し、3日後政治生命を
失う覚悟で自民党離党→新党さきがけ結成に参加され、一貫して鳩山由紀夫党首の側近中の側近として行動され旧民主党結成でも中心的役割を果たされましたよね。
鳩山党首も最も信頼を置かれているようです。

私は、鳩山党首をそれほど支持しておるわけではございません。
しかし、白川弁護士が充電中である以上、簗瀬弁護士には白川弁護士分までリベラル保守政治家として御活躍戴きたいと存じております。

石野さん、私は貴方に意見するつもりは毛頭ございません。
確かに、『新』民主党は選挙互助会的集団であり、また鳩山由紀夫はお坊ちゃん政治家である事は否定できないと思います。

しかし、先ほど名前を挙げた方のように弁護士出身の良質なリベラル政治家の方々も民主党にいらっしゃるのです。
彼らは白川弁護士と極めて近い、アメリカ民主党的政治スタンスではないでしょうか?

ところで、白川勝彦弁護士が党首を務める『新党・自由と希望』の党員でも民主党の党首選にサポーターとして登録した上で参加できる事は勿論ご存知ですよね?

何故ならば、『新党自由と希望』は昨年の参議院選挙で惨敗し、政党要件を満たしておらず
政党法・政党助成法上の解釈では「政党」ではなく任意の政治団体・政策集団にすぎんあいのですから・・・。
(つまり他党の、民主党以外の党の党員には該当しない)

私は、簗瀬弁護士の事務所を通じて、民主党栃木県連にサポーター登録し参加する所存でございます。

長くなりました。失礼いたします。
 
  
  
  
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  [764] Re(1):拝啓 石野清三様&服部光之様
  
        
  
北潟谷さん、おはようございます。

簗瀬さんの「国会通信」はたまに拝見させていただいてます。非常に参考になるサイトと認識しております。簗瀬さんが過去の「国会通信」の中で民主党の目指す「センターレフト」について「ブレアー主義」と対比させながら幾回かにわたり述べられてるくだりは良く理解しておく必要があるだろうと私も思います。しかし肝心の民主党内においてそのような考え方が首尾一貫・徹底されていないことについてはただただ残念と言うしかありません。

民主党について旧・民主党と現在の民主党という形で北潟谷さんは線引きをされています。確かに事実経過はそのとおりかと思います。しかしその実態についてふれるならば私には余り意味のない線引きかと思われます。結果的に途中で仲間が増えただけのことであり、基本的な結党理念にそれほど大きな変化があったわけではありません。あくまでも「民」が「主」の「センターレフト」指向の政党であるはずであります。要はそれをどこまで具現化できているかという問題であります。

サポーター制については承知しております。しかし私にはあまり興味のないものであります。党員以外にわずかな費用負担で代表選への参政権を認めようという試みであります。ある意味では小泉氏選出に繋がった自民党総裁選の2番煎じを狙い、少しでも国民の関心を惹くことを画策したアイデアであります。が、私には欺瞞に満ちたものであります。党員以外のものも参加する代表選挙に何の重み・値打ちがありますでしょうか。自らの非力さを認めたことだと思いますし、そのために姑息なと思える党・規約の修正を緊急的に施しております。またそんな選挙で当選した党首にどのくらいの価値があるのでしょうか。今の民主党は完全に自らを見失っていると思います。

逆に今、民主党で光っている(と思われる)人たちはなぜ、これら国民からの素朴な疑問に答えようとはせず、人の褌を締める作業に没個性的に埋没しているのでしょうか。人の褌を締める暇があるならば、まず自らの褌を締めておくべきであります。それが物事の順番だと考えます。
 
  
  
  
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  [765] Re(2):拝啓 石野清三様&服部光之様
  
        
  
>北潟谷さん、おはようございます。

御返事誠に有り難うございます。

>簗瀬さんの「国会通信」はたまに拝見させていただいてます。

私も購読しております。
簗瀬先生は恐らく日本国の現職の国会議員の中で最もパソコン通信に精通されておる方でしょう。
私が電子メールを御送付しても10回中9回は御返事頂戴できます。
数少ない、市民の視点に立った良識あるリベラルな保守政治家・国民の代表者
といえるでしょう。

>簗瀬さんが過去の「国会通信」の中で民主党の目指す「センターレフト」について
>「ブレアー主義」と対比させながら幾回かにわたり述べられてるくだりは良く理解
>しておく必要があるだろうと私も思います。しかし肝心の民主党内においてそのよ
>うな考え方が首尾一貫・徹底されていないことについてはただただ残念と言うしか
>ありません。

私も、全く同感です。
白川勝彦弁護士も、「民主党が真の自由主義政党になるには深刻な理論闘争が必要だ」とおっしゃっておりました。
やはり、労働組合をバックにする新政局懇談会(横路グループ)・友愛クラブ(民社党グループ)はハッキリ言って自由主義ーリベラリズムを理解することは極めて困難でしょうねぇ・・・。
ましてや、岡田克也政調会長などの政権戦略研究会(新生党グループ)などは小沢一郎的な思想の持ち主ですもんね。

*民主党党首選挙について
>ある意味では小泉氏選出に繋がった自民党総裁選の2番煎じを狙い、少しでも国民
>の関心を惹くことを画策したアイデアであります。

お言葉ですが、それは誤った認識であると御指摘申し上げます。
決して、2001年自民党総裁選挙をモデルに導入されたサポーター制度ではありません!!

全国会議員・国政選挙候補者の総支部にて党員・サポーターを募集することで地方組織の充実を図り、支持者拡大していき、国民参加型の党首選実施によって健全な開かれた国民政党を目指しているのです。

現に95年新進党党首選でも一般有権者も参加が可能でしたし、
2000年の民主党党首選においてもサポーター制度が既に存在しておりました。(結果的に鳩山由紀夫が無投票再選)

さらに、日本社会党の委員長選挙でも一般党員の参加が可能でした。

>党員以外のものも参加する代表選挙に何の重み・値打ちがありますでしょうか。自
>らの非力さを認めたことだと思いますし、そのために姑息なと思える党・規約の修
>正を緊急的に施しております。またそんな選挙で当選した党首にどのくらいの価値
>があるのでしょうか。今の民主党は完全に自らを見失っていると思います。

何故、首相候補を決める選挙の参加資格を一つの政党の党員である事に限定する必要があるのでしょうか?
私には、全く理解できかねます。

政治不信が高まる現状を打破し、市民の政治参加意識する為、直接民主制を指向されその一環として首相公選制を提唱されておられるのです。
しかしそれには、日本国憲法の改正が必要で、実現はそんなに容易くありません。
ですから、その前段階で「首相候補公選制」を実施しておるのですよ!(^ ^)

私自身は、日本国憲法改正には必ずしも賛成できませんが、国民が自らの手で国家のリーダーを選ぶシステムには大いに賛成です。
しかし日本国の国家元首は、天照大神の子孫である125代今上天皇・明仁親王である、ということは国民全体が性格に認識するべきだと考えます。

アメリカ合衆国は共和制国家ですが、アメリカ民主党でも大統領選を前に、党内の予備選にて大統領&副大統領候補を選出し、それには一般有権者も参加が可能ではないですか。

>逆に今、民主党で光っている(と思われる)人たちはなぜ、これら国民からの素朴
>な疑問に答えようとはせず、人の褌を締める作業に没個性的に埋没しているのでし
>ょうか。人の褌を締める暇があるならば、まず自らの褌を締めておくべきでありま
>す。それが物事の順番だと考えます。

それは、私も同感です。
今後とも、宜しくお願い申し上げます。

                         敬具
 
  
  
  
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  [766] Re(3):拝啓 石野清三様&服部光之様
  
        
  
北潟谷さん、こんばんわ。

以下の点、つまり民主党のサポーター制が今回突然出てきたわけではないという点で私に認識不足があったことを認めます。

>*民主党党首選挙について
>
>>ある意味では小泉氏選出に繋がった自民党総裁選の2番煎じを狙い、少しでも国民
>>の関心を惹くことを画策したアイデアであります。
>
>お言葉ですが、それは誤った認識であると御指摘申し上げます。
>決して、2001年自民党総裁選挙をモデルに導入されたサポーター制度ではありません!!
>
>全国会議員・国政選挙候補者の総支部にて党員・サポーターを募集することで地方組織の充実を図り、支持者拡大していき、国民参加型の党首選実施によって健全な開かれた国民政党を目指しているのです。
>
>現に95年新進党党首選でも一般有権者も参加が可能でしたし、
>2000年の民主党党首選においてもサポーター制度が既に存在しておりました。(結果的に鳩山由紀夫が無投票再選)

しかし、この考え方の根底には一定の党員数を確保できないでいる各々の政党としての悩みが厳然と存在していることも指摘しておきたいと思います。

>さらに、日本社会党の委員長選挙でも一般党員の参加が可能でした。

これが本来の、ごく普通の感覚であると思います。党の代表・役員等は党員の互選で選ぶべきものであります。党組織の大きさにより党員に等級制度を導入し、ある等級以上の党員にのみ有権者資格を与えるということはあるでしょうが、本来は一般党員すべてに有権者資格を付与すべきであります。それが本来の党内民主主義というものであります。なお、何かの事情でどこかの党でさらに準党員というべきものを一般党員の下に認めるという場合があるかもしれません。それはその党の党内事情でありましょうが、世間一般では余り評価に値しないものだと思います。その呼称をサポーターとかシンパとかといろいろあるでしょうが、実態としては同じものだと考えます。

>>党員以外のものも参加する代表選挙に何の重み・値打ちがありますでしょうか。自
>>らの非力さを認めたことだと思いますし、そのために姑息なと思える党・規約の修
>>正を緊急的に施しております。またそんな選挙で当選した党首にどのくらいの価値
>>があるのでしょうか。今の民主党は完全に自らを見失っていると思います。
>
>何故、首相候補を決める選挙の参加資格を一つの政党の党員である事に限定する必要があるのでしょうか?
>私には、全く理解できかねます。

おっしゃりたいことはわかりますが、少し話が飛んでおります。通常の政党政治の場合、然るべき党員選挙を通じて党の代表を決し、その結果選ばれた党の代表が来るべき院の首相指名選挙に党の代表として臨むわけであります。

>政治不信が高まる現状を打破し、市民の政治参加意識する為、直接民主制を指向されその一環として首相公選制を提唱されておられるのです。
>しかしそれには、日本国憲法の改正が必要で、実現はそんなに容易くありません。
>ですから、その前段階で「首相候補公選制」を実施しておるのですよ!(^ ^)

首相公選制の是非については個人的に意見をもっておりますが、今回は触れません。しかしこれだけは発言しなければなりませんが、首相公選制の場合、1票の重みは平等であります。自民党の総裁選にしろ、民主党のサポーター制にしろ、その重みは著しくバランスを欠いております。またそれらの党が首相公選制の前倒し的なイメージをこれらの党員選挙に植え付けたとしたらそれは間違いなく詭弁であります。むしろその実態はイージーなバブル党員選挙の側面が強いです。

>私自身は、日本国憲法改正には必ずしも賛成できませんが、国民が自らの手で国家のリーダーを選ぶシステムには大いに賛成です。
>しかし日本国の国家元首は、天照大神の子孫である125代今上天皇・明仁親王である、ということは国民全体が性格に認識するべきだと考えます。
>
>アメリカ合衆国は共和制国家ですが、アメリカ民主党でも大統領選を前に、党内の予備選にて大統領&副大統領候補を選出し、それには一般有権者も参加が可能ではないですか。

むしろこの問題を最初にふれておかなければならないと考えておりました。米国の選挙権制度は米国以外の国々とはだいぶ事情が違います。米国における党員という概念は米国にのみ通じる考え方であり、当然その考え方をそのまま我が国に持ち込んだ場合、相当の混乱が発生します。以下に米国の大統領選システムに精通している下村健一氏のサイトより引用させていただいた言葉をそのまま抜粋して一部掲載いたします。何かの参考になれば幸いであります。

■下村健一氏ホームページより
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米国では、18才で選挙権を得たら自分で有権者登録というのをし、その際に支持政党を一応登録する。だから、どこかの党員であるのは、ごく当たり前の事だ。(だからこそ、大統領予備選が全国民規模の投票になる。)
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詳細は下記を参照してください。

 挑戦者を阻む米大統領選システム:http://www.ken1.tv/npo/press/b_000227.html

日本の政治の場合、現状は米国式の2大政党政治には依然として程遠い実情があります。かなりの希望的観測を込めたとしても次期総選挙までに自民党プロブレムを解決できる見通しはおそらく立たないだろうと思います。理由は簡単です。政権及び自民党支持率がかなり落ち込んでいるにも関わらず、民主党の支持率は一向に2桁台にのせる気配すら見せていないためであります。そんな中でこのサポーター制ですが、申し訳ないですが私には小手先の細工にしか見えません。

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