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> しかも、「破綻する」と言われている程の財政。
> (財政にお詳しい山口さんは、北朝鮮の財政について、どう思われますか?トリプルCを遥かに下回る状態なのでしょうか?)
格付けは国債・社債などの有価証券のグレードを表す尺度です。そういう有価証券が存在しない国(金融システムが存在しない超途上国)に格付けはありません。評価するに値しないからです。
国民が餓死していると報じられている以上、財政という概念そのものが存在しない状態だとうと推測します。起きるとすれば破綻ではなくクーデター・内戦・暴動でしょう。
格付けがアバウトなのはご存知の通りですが(日本国債の評価がアフリカ並みとか・・・)ベーシックなことをいえばAAA、AA、A、BBB、BB、B、CCC、CC、Cの9ランクに分かれ、一応トリプルB(BBB)以上が投資適格、ダブルB(BB)以下を通称「ジャンク」と呼びます。
ぼくの現場意見をいえば「恐るべき貧富の格差・・・絶望的な貧困・・・荒廃した社会・・・どうやって生きていくの・・・」と思うような国でもBくらいはあります。北朝鮮の状況は我々の想像を絶したもののはずです。たまたまあの国に生まれてしまった人々については、全くお気の毒だったとしか言いようがありません。
> これを投資と考えるなら、中国やアルゼンチンに投資したほうがいいでしょうなあ。
そういう比較論でいえば、日本でダムや高速道路を作りまくるほうがさらにベターだということがお分かりいただけるでしょう。カントリーリスクがありませんから。
> 北への援助は、最も注意を要するのです。
援助スキームの主要キャストは(1)金正日とその一味(2)日本のODA利権チーム(3)そこに連なる各国政財界の利権集団、の3つ。受益者もこの3つ。群がるこの面々をハゲタカ・・・と呼ぶならばハゲタカに失礼なほどです(苦笑)。
でも実際にお金を負担するのは日本の納税者。最終的に救わねばならないのは北朝鮮の一般人。日本の納税者のカネを使う以上、第一に日本の納税者のためになる(日本の納税者が満足する)使い方を考えること。第二に相手国の人々に感謝されることを考えること。それに尽きますね。
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