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>>>民主主義的な意思決定のクオリティー、つまり有権者のクオリティーが落ちてきた・・・と思ってください。
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>> うーん、そうなんですか。私は、たとえトップが粗忽な人間でも、周りのスタッフが手厚くサポートするから成立していると捉えていたんですが、甘かったかなあ。
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>これは高度に日本的な感覚だと思います。この文章を分析すると、「トップの資質には往々にしてムラがあるが、ブレーン・スタッフの質は高位に保たれる」=「民主主義システムよりも、国家試験制度(国I・司法試験・外交官試験など)のほうが優れた人材を選べる」=「有権者の判断は、国家試験などに劣る」、という潜在意識が投影されています。はっきりいって、現実をみる限り正しい現状認識だと思います。
えーっと、今のブッシュ大統領のスタッフは、かなりの数が父ブッシュの関係者ですよね。海千山千の。ブッシュファミリーとその関係者が、総力を挙げて、選挙の不正もたくさんやって、できの悪い子ブッシュを大統領に仕立て上げたわけで、その果実を手放さないためには必死で大統領を支えないといけない。
時代劇の、バカ殿様と悪家老の関係をイメージしてたんですが。
誤解されたなら、私の書き方が足りなかったためでしょう。
>エリート支配の対立勢力が民主主義なので。リーダーが庶民的なことをアピールして世間ウケする世相は末期的。ブッシュもそうだったし、日本に至っては・・・。有権者のクオリティー低下の過程で、投票が“ガス抜き(下僕に一時の優越感を与える機会)”として使われることが増えたように思う。だから、ガス抜きが必要な人民による、ガス抜きが必要な人民のための、ガス抜きのような結果にしかならない。
>もちろん、議会制民主主義あるいは民主主義を守りたい・・・と願うことは実に結構なことだと思うんですよ。しかしアウトプットの象徴たるあの議員を死守したいと思う人が、果たして全体の何パーセントいるんでしょうね。投票率からして(意識的・無意識的に)要らんと思っている有権者が主要先進国に約半数いることは確実なのです。そこに戦後民主主義バンザイ的人々の自己矛盾があると思うのですが。
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>そこをクリアしないと「ああ・・・今日もやっぱり民度が低い・・・」という、あの無限ループのような「定番の嘆き」から抜けられないでしょう。
永遠の課題ですね。
エリート支配も、うまくいっているうちはいいんですが、特定のポジションに慣れすぎてしまうと国民や住民のニーズを読み間違えるようになる。その辺のフィードバックをうまくやるために議会制民主主義という制度が考案され、ある程度の有効性を認められたから続いているのだろうとは思いますが、有権者は常日頃から政治のことを真剣に考えているわけではない(そんなことしてたら食っていけない)。よって、適切な選択ができるとは限らない。
正攻法は、有権者の平均的なクオリティを上げることに尽きると思います。
それが一番難しいんですが、基本を議論しないで、収入で投票権をスライドさせるなどという奇手奇策を論じるのは、焦点がずれているんじゃないかなあ。
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