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□投稿者/ リベラル仙人
- 02/4/3(水) 17:17 -
□URL:
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さてさて私の父は国家公務員でした。でもいわゆる現在いうところの「ノンキャリア」
少し古い言葉で言うと下級官吏でした。今は知りませんが、当時は官舎というのはキャリア
組もノンキャリア組もいっしょに住んでおりまして、したがって暮らし向きなどもうかがい
知る立場にあったものとして少しコメントさせてください。
結論から言いますと山口さんの意見には半分だけ賛成なのです。
>ノンキャリに入神の域に達している職人的な専門家が多いのは外務省に限ったことではないようです。キャリアの資質はそれを上回るはずですが、
キャリア・ノンキャリアというのはどのクラスの試験を受けて入省したかというもので
すから、入省後にすごい勉強したとしても「キャリア組」とは呼ばれません。そもそも
これが間違っていると思います。
>キャリアの給与は安すぎます。あんな待遇でよくあれだけ有能な人材が集まり、過酷な仕事をこなしていると感心します。本人か奥さんの実家が裕福か、さもなくば汚職をするか第二の人生の準備を真剣に行うかしないと、身分/能力/努力にふさわしい生活は無理でしょう。
心情的には給料あげろよ!と私も叫びたいがでも冷静に考えるとちょっと異論があるの
です。何故か? 公務員は実にある面では厚遇されているのです。
厚遇その1:倒産がない(つまり失業不安がない)
厚遇その2:退職後恩給という手厚い社会保障を受けられる。
厚遇その3:民間に比べ退職金が多めである。
厚遇その4:公務員宿舎というところにおそろしく安い家賃ではいれる
厚遇その5:地位は上がる一方でいわゆる降格人事はない
さてこの状態で、
>給与水準を外交官とまではいかずとも、都市銀行・大手商社のトップ級か日本銀行に合わせることが
となったらいかがなことになるでしょう。民間はリスクが多い。つまりハイリスクである
からハイリターンなのであり、ノーリスクの官僚がハイターンとなったら、今以上に尊大
で世間知らずの官僚が創生されるのではないでしょうか?
もしも山口さんのおっしゃる高給を官僚に保証するなら同時に、降格人事等を含めた
リスクを伴わせる改革をしなければならないと思います。
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