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□投稿者/ 山口
- 02/4/6(土) 15:20 -
□URL:
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>>ところで、5628さんの投稿を全て熟読したうえで、未だに率直に疑問なのですが、使用済核燃料の処理、そこまで焦燥感に駆られた手当てが必要なほどにヤバイ状況ですか?
>
> ええ、そうですよ。
> 今、使用済み燃料棒をプールに入れておるのが現在の状況ですが、もう一杯なんですよ。
> で、燃料棒の被覆金属というのは3ミリくらいのものですし、もうすぐ破れて、中の「死の灰」が漏れ出すころです。
実際に見たことありますか?ありませんよね??(笑)
もちろんぼくも見たことないです。
ところで、10年以上前になりますが、広瀬隆さんの著書を読んだことがあります。モチーフは5628さんが書いている内容とほぼ同一だったと思う(トリウム溶融塩原子炉は記憶にありませんが・・・)。潜在的なリスクを世に知らしめた点で功績はあったと思いますが、そのクオリティーはしょせんは日本のブン屋・フリージャーナリスト±αだろう、というのがぼくの評価でして。
はじめに結論ありきのアジテーションのきいたストーリーは、週末の娯楽としてなら十分楽しめますが、平日の昼間使用するのは大いに躊躇します。取材を受ける立場・情報を読む立場の双方から見たマスコミ・ジャーナリストの姿の一端を承知しているつもりなので、その立場から、使えるのは出典・引用元が示されたファクト・インフォメーションに限られます。ストーリー・モチーフ・オピニオンで参考にできることを探すのは、それこそ使用済核燃料からプルトニウムだけを抽出するのと同じくらい大変。まあ、人それぞれスタンスや考え方に違いはあるのでしょうが。
広瀬氏的なストーリーやオピニオンに対して、率直に疑問に思うのは次のようなことです。一言でいえば「外交を致命的にミスれば核ミサイルが降る可能性だってあるんですョ。大袈裟にアオりすぎじゃありませんか?」ってこと。
*これまで一度も致命的な事故が起きなかったことから、使用済燃料はプールを拡張して冷却を続行することでmanageable(地球規模の災害は起きない)な状態を維持することが期待できるのではないか?将来(北朝鮮のような後進国の利用)のためにも、そのシンプルな方法を続けるべきではないのか?
*これまでに原発・再処理施設などで働いていた人のガン・白血病の発生率と、かつて炭鉱で働いていた人の肺癌・喘息の発生率を比較し、前者のほうが圧倒的に高いことを示すデータがあるか?いわんとしているのは、大規模な事故が起きない前提で、エネルギー産業従事者の健康問題は相対的に改善の方向に向かっているのではないか、ということ。
*わずか1グラムで100万人を死に至らしめる危険な物質を扱っていながら、核施設周辺で人がバタバタ死なないのはなぜか?小規模な事故が起きた施設の周辺で人がバタバタ死なないのはなぜか?原子力空母・原子力潜水艦の乗員がピンピンしているのはなぜか?メディアが報じなくても、日本なら風説に乗せれば事実が関係各位に十分広まるはずだが(たとえば不良債権の話題など)、六ヶ所村・東海村・敦賀などの周辺で、社会問題化するほどの奇形児・ガン患者の発生が全く聞こえてこない。なぜか?
*20年前に事故を起こしたスリーマイル島の原発は現在も稼動している。あの程度の放射能漏れで収まるならば、ゼロ地点の人間のリビング・スタンダードを脅かさないという証左ではないか?150キロ圏内にあるワシントンの首都機能と200キロ圏にあるニューヨークの経済機能が維持されていること、東海村が東京の100キロ圏にあることなどを考えると、中規模の原発事故で直接被害が及ぶ地域はきわめて限定されるのではないか?ただし、使用済燃料は東京から600キロ圏内の六ヶ所村なので、なにか起きれば大きいんだろうというイメージはできますよ、さすがに。
*これまで一度も起きていない大事故の潜在的な可能性を云々するのも結構ですが、北朝鮮のミサイルや民間航空機・自衛隊機などが誤って東海村・六ヶ所村に落ちる可能性(すでに発射・墜落の実績があり、こちらの可能性をゼロとは想定できない)は全く気にならず、手当てしないのか?アメリカでは原発テロを想定して対策しています。
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