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>*これまで一度も致命的な事故が起きなかったことから、使用済燃料はプールを拡張して冷却を続行することでmanageable(地球規模の災害は起きない)な状態を維持することが期待できるのではないか?将来(北朝鮮のような後進国の利用)のためにも、そのシンプルな方法を続けるべきではないのか?
結局、原子燃料をウランで行うことに問題の多くが所在していると思うのですが?
絶えず、うるさいプルトニウムの問題が付随することになるし、別の原子燃料にするしかないでしょうね。
となれば、トリウムくらいのように思うのですが.....
>*これまでに原発・再処理施設などで働いていた人のガン・白血病の発生率と、かつて炭鉱で働いていた人の肺癌・喘息の発生率を比較し、前者のほうが圧倒的に高いことを示すデータがあるか?いわんとしているのは、大規模な事故が起きない前提で、エネルギー産業従事者の健康問題は相対的に改善の方向に向かっているのではないか、ということ。
俗に言う晩発性の障害(癌)には、因果関係の証明が大変しにくいように思うんですが?
追跡調査も散々行う必要があるんですが.....
はっきり言うと、こうした影響度の研究は「まだはじまったばかり」なんです。
あるものは、13.6msvでも癌が有意に増加する(マンクーゾのハンフォードにおける研究)ですし、またあるものは200msvで増加するという結果が出ている。
未だ不明なんでして、現在研究が続いております。
何が、どのくらい続いて、どのように出てくるか否か?
下手すれば、そこから出てきた孫に、異常が出てくる可能性も否定しがたい。
しかしながら、廃棄物の問題はこの手の障害とちがって、全部放出されれば、気候や気流によって、急性障害(すぐに出てくるやつ)で危険なもんですんで、こういうのとごっちゃにするのは問題なんと違いますか?
>*わずか1グラムで100万人を死に至らしめる危険な物質を扱っていながら、核施設周辺で人がバタバタ死なないのはなぜか?小規模な事故が起きた施設の周辺で人がバタバタ死なないのはなぜか?原子力空母・原子力潜水艦の乗員がピンピンしているのはなぜか?
原子力潜水艦の原子炉から、超ウラン元素とかが漏れているなら、お話は別でしょうけど.....
α線・β線・γ線の放射線源で、各々の透過性と対処は異なりますよね。
β線やα線の放射線源の場合、体内に入ったときに問題となるし、それは20〜30年以上のことが多いですしね。
急性なら問題はかなり簡単なんですが、それ以外となると、どこも掴みかねているのが現状。
また、
「放射線でなぜ細胞が死ぬか?」という疑問に、科学の答えが出たのは最近のことです。急性の場合。
どうも、「細胞内の水が牙をむく」ようで......
>メディアが報じなくても、日本なら風説に乗せれば事実が関係各位に十分広まるはずだが(たとえば不良債権の話題など)、六ヶ所村・東海村・敦賀などの周辺で、社会問題化するほどの奇形児・ガン患者の発生が全く聞こえてこない。なぜか?
それは希ガス系列以外の放射性物質を出さないように努力しているから。
六ヶ所村の再処理工場は、未だに再処理を行わないで、プールしている。
この場合は、現時点ではそれが最良の選択。
ただ、それでも燃料棒の鞘が破けてきて、プールの水に漏れ出すでしょうねえ。
どうすればいいのか...てなところです。
しかしながら、現在では、それでもこの方法で行くべきと思います。
その間に、より安全に処理できる方法を開発しないと....
プールはその間の「つなぎ」と考えるべきと思います。
>*20年前に事故を起こしたスリーマイル島の原発は現在も稼動している。あの程度の放射能漏れで収まるならば、ゼロ地点の人間のリビング・スタンダードを脅かさないという証左ではないか?150キロ圏内にあるワシントンの首都機能と200キロ圏にあるニューヨークの経済機能が維持されていること、東海村が東京の100キロ圏にあることなどを考えると、中規模の原発事故で直接被害が及ぶ地域はきわめて限定されるのではないか?ただし、使用済燃料は東京から600キロ圏内の六ヶ所村なので、なにか起きれば大きいんだろうというイメージはできますよ、さすがに。
廃棄物の問題では(ハンフォードのような液体廃棄物)、吹っ飛んだときを考えると、「急性障害で...」という事態を想定すれば十分だと思うんですけどね。
慢性とか晩発性なんかも混ぜて考えるのは問題。
わたしゃ、「原発は反対・いらん」とは言っておりません。
しかしながら、現在のウラン軽水炉の場合「プルトニウム・プルトニウムの軍事転用の危険・それに対するテロリズムの危険・暴走の危険性・配管の問題・構造の複雑性・出力の調整に危険が伴う・不便」であり、とくに前者の場合「プルトニウムを取り出した後の廃棄物は、原子炉よりもさらに危険になる」から、「ウラン以外の燃料としてトリウムを使用し」、「オークリッジ国立研究所で研究され、一定の成果を収めたトリウム溶融塩炉を実用化に向けて研究開発したりして、ウランを使用しなくてもいい原子力施設(必然的にトリウムになるけど)にしていかねばならない」と思うんです。
発電における方向性を考えると、
ウラン軽水炉から、「小型で出力調整ができて、暴走の危険性がさらに少ない、構造が簡単ですみ、そしてウラン以外の原子燃料(トリウム)を使う原子炉による発電方法」を目指さねばならないというわけです。
このような炉であるなれば、リビング・スタンダードのさらなる確立と発展、途上国で予想される「急激なエネルギー消費の増大」に効果的に対処でき、「温室効果の抑制」において、真に有効なものになると考えています。
つまり、「原子力は、ウラン軽水炉からシフトし、ウラン・プルトニウム以外の原子燃料で発電させるものにしていかなければ、真にリビング・スタンダードの維持発展に貢献することができない」ということです。
今のままではプルトニウムたまりっぱなし、では燃やそうとすると「液体廃棄物の危険」というジレンマ状況なんですよね。
>*これまで一度も起きていない大事故の潜在的な可能性を云々するのも結構ですが、北朝鮮のミサイルや民間航空機・自衛隊機などが誤って東海村・六ヶ所村に落ちる可能性(すでに発射・墜落の実績があり、こちらの可能性をゼロとは想定できない)は全く気にならず、手当てしないのか?アメリカでは原発テロを想定して対策しています。
あの施設は、稼動すればハンフォードよりも危険かも。
地下水が豊富なものだし、誤射・墜落もございます。
ただあれは、政治的なものが相当噛んでいます。
古川和夫という方の本を元にして考えれば、トリウム溶融塩炉(同氏が熱烈に推奨しているもの。本を見た限りでは、十分納得のいく話)は、テロなどの外乱にも強く、政情不安が伴いやすい途上国においては、希望が持てるかもしれませんね。
結局、どう見ても「原子力発電」は「真に民生用のものにするために、全く違った方式のものが要請されている」ということだと思いますよ。
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