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>うーん。結局こんなレスしかお返しできずに申し訳なく思っていますが、たとえば環境政策に熱心なカリフォルニア州の公共料金・ガソリン代はニューヨークの3割増くらい。なんだかんだいっても、環境コストは価格上昇を通じて最終消費者へと転嫁されるのです。ところが実際問題として、そこまで環境政策に注力してもニューヨーク州とカリフォルニア州の環境の違いは(ぼくの感覚ですが)気候ほどは違わない。大気汚染の状況などは学者が測れば相当違うかもしれず、またそうあって欲しいところですが、生活感覚としていえば大差ない。挙げ句の果てにエネルギー価格高騰で停電しかねない脆弱性をはらんでいるとすれば、過度の環境志向はペイしないという結論にならざるを得なません。
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>核の処理は、1.ビジブルな近未来においていま本当に早急な手当てが必要なほどリスクがあるか、2.それとも最終的には経済的メリットがありエネルギーコストが下がるか、のいずれかの条件を満たせない限り、有権者は動かないと思う。動く理由がないからです。所得水準にもよりますが年収の5%〜10%をエネルギー関連支出として、そこに価格転嫁されるとすれば、電力は必需財なので相当効くはず。一般にコストと環境はトレードオフだと考えられるので、核廃棄物の処理コストを拠出するインセンティブになるとすれば1.を中心に考えざるを得ない。
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>結局のところ焦点になるのは、本当にヤバイと思っているかどうか。
>その可能性をどの程度見積もるかが鍵になると思う。ぼくはそこらへんのことが未だに半信半疑ですが、ブッシュがネバダの砂漠のド真ん中に処理工場を作ろうとしているのだとすれば、やはり現状維持の方向でしょう。
本当は、とてもやばいのですけど、あんまり理解がないんですよ。アメリカは。
「いざとなれば、ネバダの乾燥砂漠地帯にでも貯蔵(捨てる)すればいい」という具合ですから....
日本には、そのような「いい土地がない」ので、この問題は「はるかに苦しい闘い」なんですがね。
ただ、日本でかなり強く意識があるのは、広瀬・高木両氏の貢献がありましたね。
あれが、かなりいい作用をしとるようで、原研も核燃サイクル機構もいろいろなことに取り組んでおりまして、廃棄物問題の解決を熱心に開発研究しとります。
わたくしの予想では、アメリカのアルゴンヌとかでの廃棄物処理・乾式再処理技術なんかが、日本で改良・発展・実用化されて、アメリカに輸出されるんではと思います。
アメリカというのは、自国のいい研究に気づくべきですね。
>あさっての方に飛びますが、ひるがえって日本の電力料金は高いですよね。アメリカに比べてなぜ高いか、その価格構造の違いは承知しているつもりです。むしろその価格引下げに高いプライオリティーを与えるべきである、というのがぼくの価値観です。そもそも、日本の消費者は、国民レベルで今回のような理由で価格転嫁されることに耐えられるのですか?
うーん、そうですかねえ。
それよりも、技術好きのあたくしとしては....
「もっと廃棄物の安全処理の開発、乾式処理の開発、溶融塩燃料炉の開発とか、これらの実用化をしておくれ」というところです。
今の軽水炉ですと、熱効率が悪くて、地球が暖まります。
今のチェイニイおじさんの「高温ヘリウムガス原子炉」もいいのですが、あれがうまくいけばGEの「熱効率60パーセント(!!)」のコンバインドサイクルも組み合わせておくれといいたいです。
ただ、それでも廃棄物と再処理が重大な問題ですんで.....
ここに目がいくようでないと、本当はだめなんですよ。
ああ、ところで.....
ちいと、「メルトダウンして暴走」という表題のものがありましたようで.....
一応、「それは間違いだよー」ということでレスしときました^^)。
見てやってください^^)。
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