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宗男さんの北方領土放棄発言は手の内をバラす意味で国益に反すると思いましたが、小沢さんの核武装発言は適切な発言、いや言っておかねばならない発言だと思いました。
こちらで出回っているその筋の資料をみると、在日米軍抜きで自衛隊と中国軍が正面衝突した場合、核抜きでも日本が敗れる公算が高いことは素人目にも明らかなのです。歴史に弱いのですが、日本にとってそのようなミジメな事態はいつ以来のことでしょうか。
日本がGDP1%枠の防衛予算を堅持するなか、90年代の中国の軍事費は二桁の伸びが続き、いまや日中の単年度の軍事費はほぼ同額(正確には逆転された)。同額とはいっても、あちらは人件費が安く、装備も旧ソ連のお古があったりで、とにかく数が充実している。在日米軍があるから救われているようなものの、中東までリーチを伸ばす意欲を見せているのだから、このままでは数年後には挽回不可能なほどに日中の軍事バランスは崩れます。
中国軍の国防方針や軍事費の細目から彼らがオフェンスを重視していることは明らかで、言わずもがなですが、日本は「主要仮想敵国」になっています。
その気になれば必要な資料等は入手できるのだから、こういう大事な情報は日本のマスコミがきちんと報道すべきでしょう。リンク先の朝日新聞の記事は・・・あれが日本のクオリティーペーパーなのかと思うとヤレヤレと思います。
小沢発言が以上のような背景で出てきたとすれば、少し違った見方ができると思う。
現在の日本は、数にモノをいわせる中国との軍拡競争で徒に国力を疲弊させることなく、諜報と外交に注力するしかないと思う。小沢発言のような牽制球も外交のうちです。通常兵器ですでに劣勢に立っているのだから、持たざる者としては、中国の各都市に対する先制核攻撃のオプションは当然考慮すべきであるとぼくは考えますが。
日本の防衛費は、憲法第九条と日米安保の制約等から、有事を想定した軍事力・防衛力という視点で創意工夫に欠いているように思う。限られた防衛予算なのだから、21世紀の日本の国防という視野に立ち、これまで以上に・・・というより軍事大国化しつつある中国以上にパフォーミングな使い方をしなければなりません。
過去にこういう要人・高官発言があったかどうか知りませんが、それにしても・・・。
中国に対してそんな牽制発言をしなければならないほど日本が落ちぶれたのか、それとも中国が力をつけてきたのか・・・。
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