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  [407] Re(1):まず妥当な評価だと思いますが
  
        
  
>日米両国の医療を経験している立場から。いわゆる保険がきく範囲内の医療レベルで日本1位、米国15位という評価は感覚的に「ま、そうだろうナ」とすんなり納得できます。少なくとも日本が世界ナンバーワンであり、アメリカ・イギリスが最低ランクに位置することは容易に想像できる。

 おこんにちは、お久しぶりです(^^)。
 
 ところで、原子力関係ですが、米国デービスベッセ原発で深刻なトラブル発生で、打撃を受けております。歴史上初めてではないかと思われるものです。
 あと、ORNLやANL(いずれも米国の原子力研究所)にて希望の持てそうな良い研究、IAEAの1999の「革新型原子炉開発」で「廃棄物処理のための原子炉開発計画」として、「トリウム溶融塩炉FUJIの国際開発(米・日・露)」「鉛・ビスマス高速炉」が認知されております。
 こういうことが、もっと各国国民に知らされる世の中でないといけません。
 
>日本の今後は、いうまでもなく、あの健康保険制度が維持できるかどうかにかかっていると思いますが、平均的な所得水準やそれ以下の人を想定すると、現状では日本人として日本で暮らすほうが絶対に長生きできるでしょう。問題はあれど、日本人は国際的にみて相当恵まれた環境に置かれている、という現状認識は大事だと思う。

 それが重要です。
 政策としては、制度としては、全体的に最適化されているように思います。
 ところが、比較的多くのマスコミなんかは「木を見て森を見ず」ということを「痴愚にも似た情熱的善意」でやってしまうため、この認識が欠けています。
 
>アメリカの場合、医療と教育に関しては、ご指摘のように日本に比べてかなり良質で至れり尽せりのサービスを受けることができます。しかし費用はあちらの言い値で、請求書の金額は日本と一桁違う・・・と思う。たぶん。その代わり、顧客(断じて“患者”ではない)のワガママはまかり通り、快適さや満足度も全く違ってきます。顧客は医療サービス(ナレッジ)の対価としてお金を払います。

 すなわち、「金が無いのは客で無い」わけで、貧困層あたりは、医者のボランティアや慈善団体の皆さんによって運営されているところの医療ボランティアで、辛うじてなんとかなっておりますけど、彼らの状態はきわどい。

 マスコミ・ジャーナリズムの連中は、それを知っているんでしょうかね?
 
>日本も高所得者ならアメリカ的なバブリーな医療にもっと容易にアクセスできるはずだと思うのですが、現行制度でドンブリ勘定になっているため、上が割りを食い下が恩恵を受ける形になっているのだろうと想像します。医師の顧客に対するロイヤリティーが低下した原因はそこにあると思う。頑張っても実入りが増えないのなら、権力を振りかざして威張るしかない・・・という人だって出てくるでしょう。たぶん。これは一部の公務員・教師にも共通すると思います。

 ドンブリ勘定というよりは、何か別の要因のほうが多いと思います。
 権力ふりかざすとか、学閥系列というのは、保険医療制度のある以前から存在していたわけです。
 ここは、「パイをめぐる争い」と考えてみてもいいでしょう。
 ある種の気質とかです。
 あと、日本の医師というものは基本的に「誠実な連中」が多いものです。
 ところが、「変な奴」は目立つものですので、悪く言われてしまう。
 人間一般の心理的機構も働いていますね。

>で、ドライな言い方になりますが、高度医療によって救済されない人が出てくるのは避けられないと思う。なぜなら、専門家による高度なサービスとは、人権運動や労働争議のようにデモ行進や条件闘争などで暴れた末に獲得するものではなく、単純にお金をもって購うものだからです(古川さんの著書は読んでいませんが、おそらくここらへんに誤解があるのではないでしょうか?)。結果、米国では一握りしか救われず、日本では全員が救われない。つまり、日米のどちらであろうと大多数は救われないという結論になると思います。

 公共のための制度を考えるとき、「何を目的にするか?」を考えないと、有限の資源を効率的に使用できません。
 日本の場合を見てみると、「多数の健康・機能の維持」という面で見てみますと、ベストに近いと愚考します。
 それでも、「もっと@@」というのなら、「安いコストで過誤が起こらないようにする方法の立案」とか「過誤が起こらないような制度の設立のためには、こちらも保険医療制度の本旨を損なわない範囲で、可能な限りの負担をする覚悟をする」必要と義務があります。
 「権利がある」のと「権利を行使する」というのは、別のことであると思うべきです。
 それもせずに、「もっと@@」というのは「ないものねだり」というものであって、民主主義だとほざいて権利を振りかざし、民主主義国家を「サンタクロース」と思っている連中のすることです。
 
>うーむ。血も涙もないようなオチですみません。

 制度論を考えるというのは、そういうことです。
 立場がちがうとまた別でしょうが、それはそれ、これはこれ。

 
  
  
  
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