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□投稿者/ sunyon
- 02/5/2(木) 2:11 -
□URL:
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医療の何を評価するかによって、このあたりの順位は変わってくると思います。
大多数の国民に、一定の水準の医療を広く提供するという点では、日本の保健医療制度は世界に冠たるものでしょう。最大多数の最大幸福をもたらす手段としては、極めて優れた実績を残していますし、日本の平均寿命が世界のトップクラスであることも、そのあらわれだと思います。「日本型共産主義」の最良の成果のひとつではないかと。
世界1位という評価は、妥当でしょうね。
ただ、医療の透明性と言う観点からは、米国の医療に学ぶことは多いんじゃないでしょうか。医療保険制度が優れているということとは、また別の問題です。
古川さんが米国の保険制度に言及したのは、白川BBSでのことですね。
著書ではあまり触れていませんので、この件については参考資料になりません。
医療保険制度に関しては、古川さんはアメリカの制度を買い被っているように思います。ただ、彼の場合、取材しているうちに問題点を目のあたりにして怒りが沸いてくるというのがパターンのようですから、米国の医療制度を現地で取材するようなことがあれば、いろんな問題点を目にして最後には「怒りのルポルタージュ」になるんじゃないでしょうか(^^;)。
そうなったら、創価学会三部作に続いて医療問題三部作になってしまいそうですが。
彼の著書に関してもう少しコメントするならば、その主眼は、むしろサブタイトルの「システムとしての医療過誤」という言葉にあります。医療界の閉鎖性(外部はもちろん患者側にも治療内容や結果を明らかにしない)、独善性(客観的根拠に基づいた医療を行っているとは限らない)、日本的モラルハザード(責任を取るべきトップが一番責任をとらない)が医療過誤とその隠蔽の背後にあることを明らかにしています。さらに、それが官僚や経済界などにみられる戦後日本型システムと同質のものであり、その制度疲労によって時代とそぐわないものになって危機に瀕していると論じているわけです。
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