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□投稿者/ 山口
- 02/6/26(水) 14:23 -
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> あと、支配・権力論的に言って、「暴力(刑罰は公的な暴力の
>一種)的支配」は長続きしません(^^;。
>
>自発的服従>説得による服従>威嚇による服従>暴力的支配
> という順番で権力による大衆の支配は安定します。
> (M.ウェーバー『支配の社会学』より)
> ですから、「社会の安定化のための刑罰強化」というのは、実
>は社会の不安定化を助長しかねないんです。
ご意見の大部分に反対なのですが(笑)、これはご指摘の通りだと思います。
タイトにする部分とルーズにする部分を峻別したらいいと思う。現状では善良な人間があらゆる側面から萎縮する一方、ジャンルを問わず犯罪者には天国のような状況で、やっぱり問題があるでしょう。同じ犯罪を犯すならアメリカではなく日本でやったほうが断然有利ですから(苦笑)。刑罰の強化や刑務所内の待遇カットは当然でしょう。
その代わり、たとえばアメリカにおける司法取引のように、悪事を働いても社会全体のより大きな利益に貢献する場合は無罪放免にしたらいい。犯罪を犯した場合、そのマイナス(たとえば殺人)を補って余りあるプラスの貢献(公共施設における10年の奉仕とか)を行ったら前科を消す。それが勤まらないなら終身刑か死刑。締めるところはビシっと締め上げながら、逃げ道を確保してプラスのインセンティブを用意しないと、たしかに治安の向上は望めないと思う。さらにぼくの価値観では、終身刑の人間を養うために納税マネーの一部が流れるなど論外。罪を犯した人たちが自力で仲間たちの食い扶ちを手当てしたらいい。
> それと、少年犯罪に関して。
> 人口に対する犯罪比率でいうと、日本は諸外国に比べてまだま
>だ低いです。つまり、日本はまだまだ安全な国だということです。
数字はどうあれ、ぼくの率直な印象をいえば、東京・大阪のような日本の大都市圏とニューヨークを比べて日本が安全だとは全く感じません。犯罪者が少年かオヤジかという話題に興味はありません。それに統計など何とでもメイキングできるので(特に割り算した数字は)。日米の治安情勢は98年頃に完全に逆転した印象です。
ぼくもそう思っているし、周囲の日本人も口を揃えてそう言いますが、いまの日本は10年前のアメリカと同じような状態。半ば無法地帯に近い。
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