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>>逆説的に、彼らに特別・情報提供料を認め、その自尊心を満足させ、これらインセンティブを彼らの環境にばらまいたとして、その結果、現在の医療過誤・ミスが激減するのでしょうか。たぶん現状とそんなに変わらないと思います。どうもご提案、論点がずれているような感じがします。
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> ミスが起こりにくいようにするための、前提条件をつくることにはなりますね。
> 問題なのは、必要量のお金がいきわたりにくくなっていることもある。
> しかしながら、今回の場合は、これとは全くちがう。
> インセンティヴを与えることは、医療チームを目標・目的ー患者への治療へ大きく向かわせるモティベーションを与えることとなる。
> 必然的に、目標達成に忠実となり、ミスを減らす動きを起こさせる。
> そう考えて、私は提示しているのですが、「そんなに変わらない」と思うのは何ゆえの論理なのでしょうか?
答えは人間だからです。
人はじきに一段高いステージにも慣れてしまうものです。
さらに医師はすでに特権的階級に部類していると思います。
そこに慢心が生まれる土壌があります。
またさらに医療チームとはどこまでの範囲で述べられているのかいささか疑問であります。
>>具体的な事例がないため、おっしゃていることのイメージがつかみきれないです。それほど有効な「人間工学」や「安全工学」があるのならむしろそれを肉付けして一般化できるようにもっと時間をつぎ込むべきではないでしょうか。
> それをやらねばならないということです。
> 一つ例を挙げるなら、経管栄養の血液注入事故がある。
> あれについては、輸液などの管やコネクターのサイズと栄養の管とコネクターのサイズが一緒であったため、過去において事故がよく起きたと言われています。
> 相当前から、こういうことを防ぐ管やコネクターが開発されていたのですが、厚生省の承認が遅かったのですよ。
厚生省の認可がおりなかったからどうしたというお話はすでに薬害等で耳にタコができております。ただひとつ医療以外の民間ではこうした場合、各々独自でいろいろな工夫を凝らし緊急的に対策を施してきてます。過去におけるKJ法・QC活動などもそれらの例に入るものではなかったかと考えます。
>>手術を前にしてチェックリストを作成するようなことはないのでしょうか。今回の東京女子医大のミスは人口心肺器の操作に熟練しておらず、手術中に心肺器が停止し、さらにこのため心肺器担当・循環器医師がパニック状態に陥り、あわてて他の技術師に操作させたと報道されております。そしてその結果、無酸素状態の時間が異常に長すぎたために脳に重い傷害を与え最終的に最悪の状態に至ったということであります。
> うーむ、その人工心肺機に以前、故障とかはなかったのでしょうか?
> 今回の停止の原因は何でしょうか?
> ミスである場合、ミスを誘発する要素が機械にある可能性もあるし、あるいは増幅させてしまう要素のある場合もある。
> また、停止時のようなトラブル時にはどうするのか、予め対策をしておくことは当然のことと思います。
> そのためには、事前のカンファレンスとか、マニュアル及びチェックリストの作成は必要です。そうでなくとも、ロジックの複雑な機械を動かす場合には、操作手順の徹底訓練が必要なものです。
> それに、停止の事態に何故、技師がはじめから対応しなかったのでしょうか?
> そこのプライオリティー(優先順位)を、ろくに定めていなかったんではないですかね?
仮にも人の命を預かるわけですから、手術前のチェックリストの作成・そのチェック、人員・機材等のバックアップ体制の徹底などは当然のことと私などは考えております。しかし実際に医療サイドで実施されているかどうかは別物でありますが。
>>原因はあくまでも人口心肺器の操作をこの医師は手術を行うまでに完璧にマスターしていなかったことであります。なぜそんなに難しく考える必要があるのでしょうか。事故などというものは必ず原因があります。そしてその原因は調べていくうちに意外と単純な人為的なミスによるものがほとんどであります。まさに油断大敵、初心忘れるべからずであります。
> これは、どういうロジックで停止したのかが分からないといけないし、人工心肺機の一般的な問題についても考えておくべきと思いますね。
> こういう複雑に扱うことは徒労のように見えますが、別の事故を減らしたり抑えるのにもいい。
> 単純なミスは、その単純さゆえに、抑えるのに複雑な見方を必要とするものです。
> 人為ミスを上手く抑えるのが、安全工学や人間工学系の重要な目標の一つであるということはご存知のことと思うんですが.......
> 昔の飛行機の墜落事故は、単純な人為ミスを抑えられなかったために、犠牲者を多く出したものです。
> で、昔は人間のせいにしたもんですが、事故は減らなかったわけです。
> そういう問題には、マン・マシン・インターフェイスの問題も大抵からんできますね。
> 単純な人為ミスを抑えるというのは、難易度の高いものなんです。
別に否定するものではありません。が、しかし、それが確立されるまで患者が待てるのかという問題なのです。人だから単純・人為的ミスは起こるもの。これはあたりまえであります。これほど医療ミスが問題視され社会的現象になっている現在、指をくわえて見ているだけで良いのかということです。現場はどんな対策を打ち努力を重ねているのか。目で見てわかるように説明することの大切さを実感として味わっていただきたいということです。
> この事故の場合には「慢心」よりは、「緊張によるミスの増幅」のように思います。習熟していないのに、「慢心する」というのは、あるとすれば「余程のあほ」でしょうね。
> あと、技師が後回しにされたのは、「機械を扱う医者>>技師」という階級意識の故かもしれません。
目に見えないところの垣根意識があるのかもしれません。
> さて、飛行機事故のことについての本を読んでいれば、こういうことは何となく分かってくるものです。
> 私が、こういうところから参考にした考えが、今回の犯罪的事故に当てはまるかはまだ不明です。
> しかしながら、一般的な医療事故については、当てはまり、後の事故を抑え、救えるものがあるかもしれない。というよりは、あると確信しています。
その考え方を全く否定するものではありません。
中・長期的な視野で検討を進めていかれれば良いのではないでしょうか。
> 単純ミスを簡単に抑えこめると思うならば、「忘れ物を死ぬまでしないようにできるか?」について考えてみればいいでしょう。
私はその考えを否定したことはありません。
むしろその考え方で物事を推し量っております。
ただ、ケースバイケースで物事を判断していただきたいと言っているに過ぎません。
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