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  [808] 水に関する考察−老子の時代と現代の違い−
  
        
  
こんにちは。ホームページのURL、“WallStreet-Bull”ですか・・・。

それに関連づけて語れば、お金も水のように流れますね。上流は細く清らかなものですが、下流に行くに従って太く濁った濁流となる。上流はそのまま飲めるほどにきれいな水で、そのなかでしか生きられないデリケートで美しい淡水魚が棲み、下流は飲むに耐えない太い濁流で、そこにはそんな汚れた水のなかでもしたたかに生きていける、汚いけれども強い魚が棲む。

水が高いところから低いところに流れるように、お金も流れるべくして流れるところに流れる。カネは万物を助け育てながらも自らを主張せず、だれしも嫌う低き濁流へと下る。だから『道』に似ていると言ってよい、のですね。

多少汚い水のほうが栄養が豊富で多くの魚を養うことができる・・・と思う。門外漢なのでよくわかりませんが。上流へ上っていくのは大変です。そこに到達するエネルギーは膨大で、たしかに環境はいいけれども、栄養価が少ないから沢山の魚は棲めない。

下流で栄養価が高まりすぎると濁流が濁り、やがて川底にヘドロが澱み、川面でプランクトンが大量に浮き、最後には水の流れが淀むようになる。そうなると一切の魚が棲めなくなる。ヘドロが不良債権であり、プランクトンがたとえば既得権益にぶら下がって働きに相応しない分け前に預かっている人たちであり、流れない川が金融システム危機なわけですよ。

言わんとしたことは、太古の中国の大自然をイメージした水のロジックで現代を語るには無理があるということ。思うに当時は上流も下流も綺麗な水だったのでしょう。

慎ましく平々凡々と生きることを願う人にそれを全く許さない社会は問題だと思います。しかし、ノン・パフォーミングな部分に多少しわ寄せがいっても、パフォーミングな部分が報われる仕組みは必要だと思う。あくまでもバランスの問題です。アメリカは現在、貧富の差が縮小する方向に進んでいます。日本はその逆でしょう。でも、今後のことを考えると、あくまでも程度問題ですが、日本にとって必要なアジャストメントだと思う。

 
  
  
  
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