|
|
|
|
□投稿者/ 山口
- 02/7/26(金) 14:56 -
□URL:
|
|
|
|
>いわゆる小泉改革は国民を勝者と敗者に分け、勝者が敗者を支配し生き残ろうと言う国民2分化政策の側面を多く含みます。
>また、その場合多くの国民が敗者に属するものです。
こんにちは。
小泉改革は自主的にやっているのか?受動的にやらされているのか?それともやることを余儀なくされているのか?
今後も日本が開かれた国である以上、場合によってはシンドイことですが、対外的にある程度までオープンである必要があると思います。その潮目では必ず競争が生まれ、そして勝者と敗者が生まれ、前者が一握りであることは、まさに小川が大河に呑み込まれる水の流れのようなものです。小泉改革というよりも万有引力の法則に近い。自由主義の行き着く先は川の流れのようなものです。
お上が闇雲に改革を強行するよりも、規制緩和を行い(ある程度まで)自由競争に委ねることで、オープンな日本という国が維持されると思います。その結果、焼き畑のような状況があちこちに生まれます。しかし焼き畑には新しい作物が育ちます。
大雨が降ったときには洪水が起こります。水が手に入りづらい痩せた土地に移るか、洪水を食い止めるかの2つに1つです。なんだかんだといっても、やはりダム・堤防は必要だという結論になります。しかし不必要なところに徒にダムを作る愚は、長野県問題などで論じられている通りです。
>ここに、政治の目的である最大多数の最大幸福の実現と言う理念を見つけることは出来ません。
多数の敗者を作る自由主義・市場主義はアメリカでも行き詰まっています。万有引力の法則です。上に投げたボールはいずれ下に落ちてきます。勝者の没落は貧富の差を(現時点ではあくまでも統計的なものですが)縮小させる。政策的に不均衡を作らないよう留意することが長期的安定をもたらすと思います。不均衡を避けるには規制緩和(アクセル)と規制(ブレーキ)を適宜セットで行うべきで、どちらを欠いても不均衡が生まれ、最大多数の最大幸福からは遠ざかるように思います。日本は「出る杭は打たれる」の諺の通りブレーキが多すぎ、優れたシステムや優秀な人材を擁しながら、本来の強みが活かせていないように見受けられます。
規制・セーフティーネット(ブレーキ)に関する一つのボトムラインは、先に述べた「真面目に慎ましく平々凡々と生きることを願う人にそれを許す環境」の確保だと思っています。つまり、収入はギリギリでいいから家族で仲良く慎ましく平穏に暮したい・・・と思っている人が最低限度の文化的生活を維持できないことがNGになります。もしも最大多数の最大幸福が、能力の如何を問わず、全国民に一人当たりGDP平均相当額の富を無条件に与えることを目指すとすれば、その種の志向はぼくのそれと異なります。
|
|
|
|
|
|
|
|