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□投稿者/ 山口
- 02/7/3(水) 14:54 -
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こんばんわ。しかし・・・不況だと筆が進みますね(苦笑)。
こんな状況が10年以上も続いたのかと思うと・・・あの程度のキシミで済んでいる日本は恐るべき国だと今更ながらに思います。
言いたかったことは、ケシカラン医者・病院はバッシングするのではなくパッシングし、市場原理を通じて改革/淘汰へと導くことが望ましいということです。客が減れば病院経営は苦しくなり、食えなくなればさすがに変わるだろう、と。集客力で医療関係者の収入が変わる仕組みが確立し、客が医師を選択するための十分な情報を持てば、そのシステムは自浄能力を得ると思います。
そのためにも、医師の格付・詳細情報は欲しいところですね。ご指摘のような情報は必須だと思います。市民団体には訴訟ではなく、それらを補完する情報とフォローアップを期待したい。当時お世話になった医療関係者の方々は、先ずエキスパートが存在すること、次いで組織の体質が良いことの2点を強調しておられました。現状ではそういう情報は口コミに頼るしかないんでしょうか。
ミスは人のやることゆえ避けられないと思うものの、組織としての体質の良し悪しでミスの発生率や事後処置はだいぶ違うと思います。服部さんや管理人さんの、バジェットの問題だけではなかろうという意見には同意したいのです。インセンティブは財政のようにバラ撒くのではなく、構造改革の果実として付与すべきです。お世話になった大学病院の先生方は非常にリベラルで、硬直化した組織では生息しえない方々のように思われました。おそらくは組織内でも自由闊達な論議があり、問題が発生してもそれなりの解決策が実行されるのでしょう。その方々がどういう見解を持つのかには興味がありますね。
そういうモデルが業界全体に広く普及すれば良いのでしょうが、思うに硬直化・官僚化はヘルスケア業界に限った話しではなく、歴史・伝統・権威・格式のある政官民などの大組織で広く観察される現象で、氷山の一角と捉えねばならないでしょう。個人的には今世紀の鍵は脱組織的な動きにあると見ており、お役所に予算をつける・組織や機関を新設するなどの中央集権的手法には懐疑的です。いかにインフォームド・コンセプトが大事とて、マクドナルドのバイトみたいな状態では困る。アプローチはどうあれ、最終的には全体のインセンティブを高める方向に進んで欲しいと思います。
アメリカの医者は・・・とはいいますが、能力・医療費ともに高いエキスパートはおり、後者だけ高い人はさらに多く(苦笑)、獣医級のヤブはさらに多い(爆)という印象。ただし、町医者は滅多なことで注射すら打ちたがりませんし、日本で誤診と騒がれるアンタッチャブルなことは専門医の守備範囲という棲み分けだと思います。医者たる者すべてに対応できて当然だとばかりに万事を第一線に負わせる考え方は感心しません。ある種の完璧主義は我々のメンタリティーだと思いますが、それをほんの少し諦めてフレキシビリティーを持つことで全体のパフォーマンスは向上するかもしれない。
国力が落ちているため100%パブリックは難しいかもしれませんが、教育は医学部に限らず見直しの時期に来ていると思う。ミドル級労働者の大量生産を目指した現在のスタイルにマッチしないニーズが増えているように思う。結果平等意識を捨て、既存のコースを温存したうえで、初等教育レベルから複数のメニュー・コストがあって良いでしょう。医学部教育といわず、初等教育から見直すべきだと思います。
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