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□投稿者/ ちー
- 02/5/21(火) 14:06 -
□URL:
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「健全な肉体に健全な精神がやどるべし」とギリシャ詩人ユベナリスは言いま
した。よく誤解されるんですが、これは正しく現代語に訳すと「健康な人は健康
な精神を持てばいいのに」ということです。つまり、ギリシャ時代の昔から、健
常者は不健全な精神を持っていたということです(^^;。
アメリカはキリスト教国ですよね。
キリスト教のWebsiteを見ていて知った話なんですが、キリスト教には
「チャリティ」という教えがありますよね。
これはよく、キリスト教徒でない人は誤解するんだそうですが、けっして
「慈悲」や「隣人愛」のような、自発的なものではなくて、「おまえ、キリ
スト教徒なんだったら、善いことをしろ。そうしないと天国には行けないぞ」
というような、半ば強迫によるものなんだそうです(^^;。
つまり、他人に善いことをすれば天国に行けるから、善いことをする、と
いうことです。ま、ある意味自己中心的な発想による行為なんですね(笑)。
それに対して、日本人はそんな発想、持ってません。
だから現代において、社会制度として弱者を保護する政策が必要だったんです。
そのひとつが優先座席(シルバーシート)というわけです。
それ以外にも、諸外国に比べて、福祉の施策は日本は結構進んでいます。
ま、さすがにデンマークなどには劣りますが。
アメリカはどうでしょう。
高負担・高福祉が北欧型と言われるのに対し、低負担・低福祉はアメリカ型
だといわれます。
はたして優先座席を、不要だから作らなかったんでしょうか?
「なくて当たり前」、「ハンディキャップを持つ人は不便をして当たり前」、
「平等にして当たり前」などと考えていても、作られないでしょうね。
僕はむしろ、後者のほうなんじゃないかと思うんですけど。
そういうことを考えると、この優先座席という制度は、むしろ諸外国に胸を
張って言える制度なんじゃないか、なんて思ったりしますよ。
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