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        | 議論の要旨 1.日本は儒教の国というのは間違い。
 2.「日本には日本のやり方がある」→「進取の気性がない」のか?
 
 >ぼくは民主主義がワークしない二大原因の一つが上に立つ者の錬度の低さだと指摘しました。それに対して管理人さんは、そのことには直接お答えにならずに「人の問題を問う前に日本は儒教文化の国家である」とおっしゃった。儒教文化ではファジーに過ぎるので、ぼくはこのコンテクストに最もフィットする年功序列をピックアップし(べつに儒教的イシューなら何でも良かったのです)、儒教的な礼儀を求めるのなら相応したパフォーマンスが求められるといい、さらに一歩踏み込んで「選択の時期」が近いのではないですか?と申し上げたわけです。
 >
 
 山口様。
 「日本は儒教の国」ということについて、「反論すべきかすべきでないか」を三日以上考えましたが、「何も知らぬ人に間違った知識を与える危険性のあるものを放置するわけにはいかぬ」ということで、いくつかのサジェスチョンをしておきます。
 ここで、儒教として考えるものは、江戸時代から維新にかけての官学は、儒学の一つ「朱子学」というものです。
 「朱子学」とほとんど反対の性格を持つ物として、「陽明学」があります。
 (「陽明学」は、今の米国でも十分に通用するものがあり、米国人に好まれると思いますが)。しかし、陽明学は政府公認ではなかった。そこで、朱子学にしぼります。
 朱子学が官学として政治に適用された国は、中国にせよ朝鮮にせよ、
 1.「硬直化した身分制度・封建制度」
 2.「中国(中原区域の漢民族国家)のみえらい。あとは全て野蛮人」
 という思想状態になりました。
 ところが、日本は革命といって差し支えない「明治維新」をなしとげた。
 これは、儒教とくに朱子学から言って、「大犯罪」といえるのです。
 したがって、儒教の国というのは、日本を説明したことにならない。
 儒教の国が、「全共闘」でもって、当局に立ち向かうはずもございません。
 
 日本については、井沢元彦「逆説の日本史」1〜9(以下発刊予定、小学館)のほうが、もっと日本のことを説明できております。
 Amazonで購入しても、損はないと考えます。
 
 あと、個人的に山口様へ
 最近2chを見ておりますと、
 「このまま、市民団体みたいな団塊の世代に任せてしまえば日本は滅びる。この世代を排除して、もっと若い世代が社会を動かさないと日本は死ぬ」という論が、ちょくちょく見うけられます。状態は深刻ではないかと思います。
 で、「日本には日本のやり方がある」という論があるのですが、そのやり方を問うと、答えに窮する人のなんと多いことか。
 私は「アメリカのような<進取の気性>」がない限り、「日本のやり方」など見つかるはずがありません。
 そのためには、アメリカ・ヨーロッパを大いに参考にし吸収し実践し、問題あらば是正して、その中で「日本人・日本人の多くにある共通固有の精神」を考察して初めて「日本のやり方」を見つけられるのです。
 今の「日本には日本のやり方がある」というのは、
 「日本名物の談合」「家族企業への見かえり」「やくざ」くらいしかありません。
 
 あと、こういうHPを見つけました。
 投資についての話もあるようですし、見てみてはいかがですか?
 「ファンドの理論価格」云々とかあるようですよ。
 
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