石野研BBS        政治問題


  新規投稿 ┃ ツリー表示 ┃ スレッド表示 ┃ 一覧表示 ┃ トピック表示 ┃ 番号順表示 ┃ 検索 ┃ 設定 ┃ ホーム  

  [403] まず妥当な評価だと思いますが
  
        
  
日米両国の医療を経験している立場から。いわゆる保険がきく範囲内の医療レベルで日本1位、米国15位という評価は感覚的に「ま、そうだろうナ」とすんなり納得できます。少なくとも日本が世界ナンバーワンであり、アメリカ・イギリスが最低ランクに位置することは容易に想像できる。

日本の今後は、いうまでもなく、あの健康保険制度が維持できるかどうかにかかっていると思いますが、平均的な所得水準やそれ以下の人を想定すると、現状では日本人として日本で暮らすほうが絶対に長生きできるでしょう。問題はあれど、日本人は国際的にみて相当恵まれた環境に置かれている、という現状認識は大事だと思う。

アメリカの場合、医療と教育に関しては、ご指摘のように日本に比べてかなり良質で至れり尽せりのサービスを受けることができます。しかし費用はあちらの言い値で、請求書の金額は日本と一桁違う・・・と思う。たぶん。その代わり、顧客(断じて“患者”ではない)のワガママはまかり通り、快適さや満足度も全く違ってきます。顧客は医療サービス(ナレッジ)の対価としてお金を払います。

日本も高所得者ならアメリカ的なバブリーな医療にもっと容易にアクセスできるはずだと思うのですが、現行制度でドンブリ勘定になっているため、上が割りを食い下が恩恵を受ける形になっているのだろうと想像します。医師の顧客に対するロイヤリティーが低下した原因はそこにあると思う。頑張っても実入りが増えないのなら、権力を振りかざして威張るしかない・・・という人だって出てくるでしょう。たぶん。これは一部の公務員・教師にも共通すると思います。


で、ドライな言い方になりますが、高度医療によって救済されない人が出てくるのは避けられないと思う。なぜなら、専門家による高度なサービスとは、人権運動や労働争議のようにデモ行進や条件闘争などで暴れた末に獲得するものではなく、単純にお金をもって購うものだからです(古川さんの著書は読んでいませんが、おそらくここらへんに誤解があるのではないでしょうか?)。結果、米国では一握りしか救われず、日本では全員が救われない。つまり、日米のどちらであろうと大多数は救われないという結論になると思います。


うーむ。血も涙もないようなオチですみません。
 
  
  
  
     記事引用なし
 削除用パスワード   
  ※要注意! 削除後の記事の復元はできません!
78 hits
 

  
┣   
┃┗   
┃ ┗   
┣   <現在>
┃┗   
┗   

  新規投稿 ┃ ツリー表示 ┃ スレッド表示 ┃ 一覧表示 ┃ トピック表示 ┃ 番号順表示 ┃ 検索 ┃ 設定 ┃ ホーム  

ページ:  ┃  記事番号:  
  18446