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>>パレスチナ人とはイスラエル建国の被害者に他ならぬ。故に
>>イスラエルはこれら人々の面倒を見、政治的問題を解決する
>>国際的な義務を負っている。ましてやイスラエルがパレスチナ
>>人に対し武力を行使し殺す権利など有ろう筈が無い。
>
> どちらも、イギリスの三枚舌外交の被害者です。
うーむ。被害者であればどうだと言われるのか。
イギリスの責任は重大。更にはイスラエル建国はヨーロッパ
におけるユダヤ人問題の厄介払いのような性格もある。その
建国に力を貸したのはアメリカ。責任はこれら国々にある。
受け入れた―させられた―アラブ諸国にもあるでしょう。
だがね、理由がどうであれ、イスラエル国家とは招かれざる
客の主体なのです。最後は自ら解決するしかないのです。
>>パレスチナ側のテロはイスラエルの武力侵攻の言い訳とは成ら
>>ない。過去にイスラエルは暗殺という手段を用いている。
>>(1992年のヒズボラ指導者暗殺。1997年のハマス指導者暗殺
>>失敗など) 対テロ戦争上、イスラエルは暗殺という手段を
>>対抗策として公然理に認めてきた。ならば、テロを一方的に
>>非難する資格など無い。
>
> ここは、いろいろ別の見解もあったりしまして、難しいです。
そう。難しい。難しいということは即ち、弁明の材料とは成り
難いという事です。
自爆テロは誰であれ肯定しないでしょう。ならば、正規軍侵入
による殺人を「正しい戦争のやり方」として是とするかと言え
ばこれも出来ない。本来、より厳しい批判が向けられるべき
テロも、それが報復として続くならば、相対化されてしまいます。
要するに外から見れば「どちらもどちら」。共に「言い訳には
ならない」のです。
私にとり明確なのは、イスラエルが合意や国連決議に従わない
限り、テロは無くならないということ。イスラエルはこれを
実行して「初めて」、一つの対等な立場に立てるのだという
こと。そうして初めて、テロの非難が有効と成るのだという
ことなのです。
> イスラエルの方も、イスラエルでパレスチナ人と仲良くやったり、
>一緒に仕事したりしてるんですよね。
> 一部右翼だけが、過激にやってるんですね。
イスラエルにしろパレスチナにしろ、民族、文化、宗教の構成
は非常に複雑で、一くくりに論ずることはできません。その何
れの側も過激なのはごく一部に過ぎぬ。地道に両者の交流努力
を続ける多くの人々がいるのは確か。平和な日常はある。しか
し国家・集団単位としてはその一部過激な部分に簡単に引きず
れられてしまいます。何時の世も、戦争を支えるのは大多数を
占める「善人」なのです。
> クリントン提案が拒否されたりしたということは、実は
>イスラエル右翼はアメリカの足元を見ているんです。
> 現在の状況では、アメリカがなめられていると思われても
>仕方ありません。
> 今は、イスラエルが譲歩する番です。
> また、アメリカはイスラエルになめられて、イスラエルの
>有利なように動いている様は、アメリカの威信を低下させます。
舐められていると言えば正にそうです。今回の動きもアメリカ
の戦略や対応を計算された挙句のものですから。
「ネタニエフは何度も私達をコケに出来ると思っているのかしら」
―1997年。オルブライト国務長官発言
在米ユダヤ人団体代表との懇談会にて
イスラエルは建国したその瞬間から国家滅亡の危機を体感して
きた国です。建国に力を貸したアメリカさえも信用しておらず、
イスラエルの最重要戦略は国家生き残りをかけ、如何にアメ
リカとの関係を有効に維持するかの一点にあります。アラブ、
ユダヤ、共に非常にしたたかな民族です。
イスラエル国家を外部から支えているのは世界のユダヤ人の半分
近くを占める在米ユダヤ人コミュニティーと言われ、年間9億ドル
(1997当時)の寄付を続けている。ユダヤ・ロビイストは全米No3
の実力を持つ(1997頃)。
先日、イスラエル支持の集会が行われましたね。票も金も
持つ彼らの影響力は大きい。人種割合からすれば小さいのですが
ユダヤ人コミュニティーは相対的に結束が強く都市部では無視で
きないのだとか。
> ところで、チュニスのユダヤ寺院が爆破された事件が、
>アルカイダの仕業と疑われています。
> アメリカはアルカイダを殲滅させたはずでは?
らしいですね。ところでテロを殲滅したという発表がありまし
たっけね。壊滅など無理では。テロの原因に手をつけない限り。
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