|
|
|
|
□投稿者/ 山口
- 02/4/5(金) 15:55 -
□URL:
|
|
|
|
>何点か反論がありますが、一番問題と思うところだけコメントします。
>
>>2〜3世代が根付いた異国民を追い出し、寒冷地に位置するあの四島を奪回する戦略的・経済的価値がどれほどあるでしょうか。
>>
>>ぼくの見たところ、北方四島がどう転ぼうと、国民の9割以上の大勢に影響しません。ゆえに国益だと考えます。北方四島は沖縄ではありません。
>
>これは相当問題の多い発言と思います。もしもこの理屈がとおるとすると
>
>1.国境というのは既成事実を作ったほうが勝ちという前例を作ることになる
>2.そこが国家利益となるか否かという点で国境を考えるなら今の世界地図に
>おける国境などぐちゃぐちゃになる。
>
>という点において私は全く賛成できません。
1は世界史にすでに多くの前例があり、2のケースは過去にも現在にも求めることができます。たとえば油が出る「南沙諸島」や金の成る木ともいえる「台湾」です。
あえて問題発言を繰り返しますが、これらの島にマダガスカル島やモルジブ諸島くらいの価値しか認められなかったらどうだったでしょうか。話題にすら上らなかったでしょう。本来ならば北方領土もマダガスカル・モルジブ級で、間違ってもエルサレムのような戦略的価値や台湾・南沙諸島のような経済的価値は認められないでしょう。そんな島にロシアがこだわるのは、対日カードで使えばカネが引き出せるとでも思っているからでしょう。
もちろん日本は未来永劫、北方四島の領有権を強硬に主張し、返還を求め続けるべきです。
しかし、戦後50年余を経て戻ってこなかったものが、従来通りのアプローチで今後50年のあいだに返還されるかも・・・なんて夢みたいなことを、まさか本気で思ってないですよね?
未来予想には不確実性が伴いますが、ぼくの感覚および国際常識に基づけば、北方領土が今後50年以内に返還される可能性は限りなくゼロに近い。いや、ゼロだと言い切ってもいいくらいです。
宗男さんに落ち度があったとすれば、与党のきわめて有力な外交族(当時)という立場もわきまえずに、一人のヒトになって率直なホンネを語ってしまったこと。政治家としてそこが不適切だったとは思います。
ぼくも鈴木氏に習ってホンネをいいますが(笑)、北方領土は未来永劫返還されない前提で、中国・韓国などの教科書問題や靖国問題に見られる内政干渉のテクを見習って外交カードとして磨きをかけ、対ソ交渉でオフェンスに回るときの切り札として温存し続けるべきだと思う。それが日本の国益をに資すると思いますし、相手は共産圏ですからそうでもしないとモトが取れません。
力が正義か?それとも正義が力か??プライベートな人間関係では常に後者でありたいと思っています。しかし歴史をひもとけば国家間のおつき合いはやはり前者でしょう。
|
|
|
|
|
|
|
|